田中芳樹による人気SFシリーズ『銀河英雄伝説』のアニメ化プロジェクトが進行中だ。プロダクションIG制作により2017年の展開を予定している。6月3日には、公式サイト上に謎の一文が掲載された。下記のとおり、原作小説の一節をパロディしたもので、ファンなら思わずニヤリとしてしまう内容となっている。「こういうことはもったいぶったほうがありがたみがでますから」「もっともだ。用意する物資があったら言ってくれ、袖の下なしで話にのるぞ」「ではアフレコスタジオを一部屋、これはかつて鹵獲したものがあるはずです。それにオーディションの案内を二〇〇通ほど用意していただきましょう」 キャゼルヌは細めた目を大きく開いた。今回の謎のメッセージは、原作小説『銀河英雄伝説1 黎明編』の「第五章 イゼルローン攻略」の一節より、ヤン・ウェンリーとアレックス・キャゼルの会話となっている。だが、本編の内容から離れ、「アフレコスタジオ」や「オーディション」といったフレーズが散りばめられた。アニメ制作状況の進行を示唆する内容である。なお、過去2015年12月28日にも原作小説の一部を引用した、謎の文章が掲載された。今回は約半年の期間を空けての2度目の掲載となった。謎が深まる文章だが、今後もこのような文章が掲載されるのか、引き続き注目したい。『銀河英雄伝説』は、宇宙を舞台に壮大なスケールで描かれるSF小説シリーズ。1982年に第1巻が刊行されて以来、1500万部を超えるベストセラーだ。原作小説のみならずアニメシリーズも好評だ。これまでOVA110話、外伝52話、劇場公開作品3本が制作されてきた。新アニメプロジェクトは、2017年展開予定。アニメーション制作は、プロダクションI.Gが手掛ける。