
このゲームを検索してみたら、民宿や養護ホームがたくさん出てきて困惑しているみなさん、こんにちは。東京ゲームショウ、D3パブリッシャーブースでプレイアブル出展されている『しあわせ荘の管理人さん。』のインプレッションです。
日常系アニメのようなネーミングや、「アドベンチャー」というジャンルから、敬遠している方も多いかもしれません。筆者も同様で、取材担当になりブースに向かう足取りは重いものでした。しかし、プレイしてみてその印象は一変。これは新時代の”FPS”だ! と快哉を叫ぶことになったのです。









ちなみにここでいうFPSは「First-Person Shiawasesou」という、一人称視点で女の子たちを様々な角度から見ることができる特徴のこと。「まるで本当に目の前にいるような臨場感」という紹介文についても、プレイした後けっして大げさではない、と思ってしまいました。
「ひとつ屋根の下系日常恋愛アドベンチャー」と題された本作。三ヶ月間だけの代理として、あるマンションの管理人として、住人のために働くことになります。住人=女性キャラの信頼を得ることで、プライベートな相談に乗ったりお酒を飲んだりできる、といったイントロダクションからは、同社の『ドリームクラブ』を思い出しますが、グラフィックの違いから、全く異なる作品という印象を持つことに。
お嬢様の女子大生・桜井静香、ハーフの女子高生・橘・バルバラ・クリスティーネ、オタク気質のピンク髪女子大生・竹山日真里の3人のキャラクターが登場。
チュートリアルのような内容で、今回の試遊でプレイヤーにできるのは、部屋の中での制限された移動と、会話での選択肢への対応だけ。前後左右上下に動くことで、様々な角度からキャラクターを見ることができ、ある部分をじっと見続ける、選択肢に反応する(あるいはしない)ことでキャラクターは反応してくれます。






『ドリクラ』とも『お姉チャンバラ』とも、数多のギャルゲーとも異なるそのキャラクターデザインは、最初は戸惑うかもしれませんが、しばらくするとその魅力に気づくはず。ゲームエンジンには「Unreal Engine 4」を採用しており、グラフィックはたしかなPS4クオリティ(ちなみにVRで話題の”ある夏のおけいこ”も同じエンジン)。こういったコミュニケーション系のゲームでは、リアルタイムのグラフィックが重要なのだ、ということに改めて気づかされます。
とりわけ印象的なのが眉毛と歯。アニメ系のグラフィックでは省略されることが多いパーツですが、これだけで印象がかなり違います。画像やプロモ映像ではなく、リアルタイムのゲーム映像でぜひ確かめてほしい部分です。

















『しあわせ荘の管理人さん。』は2017年冬、PS4で発売予定。開発はおなじみTAMSOFT。PlayStation VR対応も決まっていますが、VRがなくてもすべての要素が遊べます。購買ターゲットを想定したようなタイトルや内容で敬遠してしまいがちなプレイヤーも、一度その目で確かめてもらいたい作品です。