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学校図書館は「ラノベ」禁止? 蔵書の基準やジャンル別比率とは

 「ライトノベルが禁止になった」―公立小学校の司書とみられるネットユーザーのつぶやきが話題だ。ライトノベル(ラノベ)は学校の図書館に置くべきか否かという議論はさておき、今回は禁止の真偽と、学校配架図書の選定基準について紹介する。

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 「ライトノベルが禁止になった」―公立小学校の司書と思われるネットユーザーのつぶやきが話題だ。表紙や挿絵にアニメ調のイラストが用いられる若年層向けの小説、いわゆる「ライトノベル(ラノベ)」は学校の図書館に置くべきか否かという議論は数年前より行われているものだが、いよいよ禁止となると残念がる児童・生徒も多いだろう。禁止の真偽と、学校図書の選定基準について紹介する。

◆そもそも“図書館資料”とは?

 学校図書館の図書館資料は、図書資料のほか、雑誌、新聞、視聴覚資料(CD、DVD)、電子資料(CD-ROM)、ネットワーク情報資源、ファイル資料、パンフレット、学校の独自資料、模型など図書以外の資料のこと。広義的には「ライトノベル」は「ノベル(小説)」に含まれるため、各学校が配架できる図書館資料に含まれている。

 ただし、図書館資料は「教育課程の展開に寄与するという観点」から、文学(読み物)やマンガに過度に偏ることのないよう、児童・生徒および教職員のニーズに応じた「偏りのない調和のとれた蔵書構成」であることが求められている。

◆どんな本をどれだけ用意すればいい?

 全国学校図書館協議会が定める図書選定の基準では、蔵書の配分比率を冊数比で明確に定めている。

 たとえば、小学校では配分比率がもっとも多いものは「文学」で26%。ついで、「歴史」が18%、「自然科学」が15%、「社会科学」と「芸術」が9%。もっとも比率が少ないのは「哲学」で2%。中学校・高校・中等教育学校でも「文学」の比率がもっとも多い。

◆“ラノベ”が禁止って本当?

 今回話題になっている「ラノベは禁止」との話題に関し、日本の図書館を代表する総合的な全国組織である日本図書館協会(JLA)について聞いた。

 ネット上ではライトノベルが今後、学校図書館に置けなくなるよう禁止されたとの話があるが、「国が選書するわけではなく、蔵書の選定は学校および学校司書の判断に任せているため、そのような事実はない」。10月20日に公表された文科省資料でも、ラノベの選書を禁止する記載はなかった。ちなみに、日本十進分類表上では、ライトノベルは小説「913.6」にあたる。よって、ほかの図書書籍同様、購入の判断は学校に委ねられている。

 なお、絵本やマンガは主題をもとに分類されるほか、配分比率を考慮したうえでの選書となるため、学校によって蔵書ラインアップに差があることもうなづける。ただし、マンガは「絵の表現が優れているか」「俗悪な言葉を故意に使っていないか」「ストーリーの展開に無理がないか」「原著のあるものは、原作の意が損なわれていないか」という基準のほか、完結されていない作品は完結後に評価するなどの基準も設けられており、選書に苦悩する学校司書の姿を思い浮かぶ。

 基準としてラノベの配架が禁止されたという事実はなかったが、学校によって教育課程や地域実情を考慮した結果、その学校では禁止としたとする可能性はあるかもしれない。日本図書館協会は「(学校図書館によっては)歴史的名著とされる書物や文学だけを置くわけにはいかない現状もある」とし、学校図書館によって蔵書の選定が工夫されていると語る。

 子どもの学校図書館を覗く機会はなかなかないが、学校図書館では普段、どんな本を読んでいるか親子で会話するきっかけにしてみてはいかがだろうか。子どもの意外な趣味、興味が見えてくるかもしれない。
《佐藤亜希》
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