
今の会社に勤めだして数年……

毎朝思う事は「会社爆発四散してねえかな」という事だ。僕は、徹底的に管理されたディストピアのような社内で、精神をすり減らし続けていた。
そんな時、幼い頃に祖父から貰った手紙を思い出す。
「おとなになって世の中に出た時……お前の心が、その輝きまで失ってしまいそうな時、この手紙を読むんだよ」そう言って渡されたが、今が……その時……!

手紙を読む輝きを失ったおじさん。

要約すると、「なんか悩んでいるみたいだけど、爺ちゃんの牧場あげるから、そこでリフレッシュしてくれ!」という事だ。
「その場所の権利書を同封しておいたよ」
つまり……これはどういう事だと言うと……
会社を……

辞めるって事!

『Stardew Valley』 プレイ絵日記
無職おじさんの牧場生活
無職おじさんの牧場生活
今回プレイするのは、Chucklefishの農場生活満喫ゲーム『Stadew Valley』ニンテンドースイッチ版です。何故いつものVRゲームじゃないかというと、ギックリ腰をやらかして寝たきりになってしまい、当然VRゲームをプレイする事が出来ないので布団の中で本作をプレイしていたところ、編集者に「VR無理ならそれのプレイ絵日記描く?」と言われたので、今回はVRじゃないゲームプレイ絵日記おじさんになりました。
七三分けをモヒカンに変えた無職おじさんはバスに揺られ牧場に到着する。

そして牧場を案内してくれたのはロビンさん。この人は恋愛の末に結婚したり出来る攻略キャラなのだろうか。ここに住んでいる人はみんなバタ臭い顔というタレコミがあったが、全然いける!まあまあ可愛いんじゃないの?

と思っていたら僕の家から見知らぬおっさんが出てくる。

このおっさんは町長らしく、牧場や町について色々話し始めたんだけど、ロビンさんといちゃつき出して嫌な感じだ。

なんだよ、勝手に人ん家入ってんじゃねえよ。盗聴器とかカメラとか仕掛けてんじゃねえだろうな、このおっさん……
僕の心象を著しく悪くする事に成功したおっさん。
そしてロビンさんとおっさんと別れて家の中に入ると

明らかになんか怪しげな箱があった。

ほらこれあのおっさんだよ~。絶対家の中でなんかやってると思ったけどさ~。恐らく牧場生活を記念してのプレゼント的なやつだとは思うけど、一言あっても良かったんじゃないの?何入ってんの?怖いわ~。絶対開けんとこ……

ともあれ僕の牧場生活はこうしてスタートした。
今日は、町に挨拶に出かけたのだが早朝で誰もおらず「昼頃になれば誰か居るかな」と時間つぶしに出かけた海で釣り師のおっさんと出会い、釣り竿を譲っていただく。

タイミングよくYボタンを押して魚を釣り上げる
色んなゲームで釣りのミニゲームって結構あるけど、大抵タイミングよくボタン押すだけの単純な内容なのに、なんであんなに熱中しちゃうんだろうね?
気がつけば辺りは真っ暗になり、完全に町の人達に挨拶するのタイミングを逃す。挨拶はまあ明日にしよう。

そんな時、薄暗くなった町の中を進むと調べられそうなゴミ箱を発見。
…………

ニュース:本日21時、ペリカンタウンの民家前で「中年男性がゴミ箱を漁っている」という通報を受け駆けつけたところ、男は「そこの牧場の者だ。RPGのツボやタルのつもりで調べてしまった」と意味不明な供述を繰り返していた。農場は何年も誰も住んでおらず荒れ果てており、男の鞄には大量の魚が詰め込まれていた事もあり、余罪の追求を進めている。
~BADEND~

『牧場物語』などのゲームから強く影響を受けたという本作ですが、思った以上に『牧場物語』でした。ドット絵も相まってスーパーファミコン版を彷彿とさせます。
中学生の頃「玉置浩二の「田園」の曲流しながらプレイしてるねん!」と言っていた同級生の池ちんは今も元気でやっているのかなあと、ゲームと特に関係ないところでノスタルジックな気持ちになりました。
本文を書き終えてシメのこの文を書いている今現在、ギックリ腰は落ち着きましたが、入れ替わりに風邪をひいて動けない状況なので、次回もまたVRじゃないゲームプレイ絵日記おじさんになるかもしれませんがよろしくお願いします。
ニンテンドースイッチ版『Stardew Valley』は、1,480円(税込)で配信中です。
吉田輝和のプロフィール:17年以上にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」をはじめとした人気漫画のモブキャラとして登場しており、日々その存在感が高まっている。ちなみに、巨大な食べ物を作っていく企画でカルト的な人気を誇る個人ホームページ「吉田が巨大な物を作ってますよ」も運営している。