セガゲームスより3月21日発売予定の、アクティブ・シミュレーションRPG『戦場のヴァルキュリア4』。約7年ぶりとなるシリーズナンバリング最新作は、どのような作品になったのか。今回は本作の序盤をプレイする機会を得たので、そのインプレッションをお届けします。
ゲームはまずチュートリアルから。ここでは、エディンバラ軍第101師団第1旅団戦闘団第32機甲レンジャー大隊E小隊に所属する、主人公のクロード・ウォレスと、突撃兵のラズ、狙撃兵のカイ・シュレンなど主要キャラクターなどを操作し戦闘を行っていきます。
『戦場のヴァルキュリア』は、ターン制ストラテジーをベースにアクションゲーム要素を追加したアクティブ・シミュレーションRPGというジャンルで、自軍フェイズではコマンドポイント(CP)を用いてキャラクターを操作します。CPを使い、同じキャラクターを何度も動かすことが可能ですが、1フェイズ中に疲労してしまい、次回行動時には行動範囲を示すアクションポイント(AP)が減ってしまいます。また操作中に敵の反撃圏内に入ってしまうと自動的に攻撃を受けてしまい、場合によっては倒されてしまうので注意が必要です。序章では、歩兵4人と戦車1両が登場し、登場ユニットを用いて撃破しました。
『戦ヴァル4』は、キャラクターに近い視点で操作するため圧倒的に没入感が高く、シューター的な照準と攻撃、そして行動のやり直しが効かないこともあり緊張感が高いです。また、指揮しているキャラクターしか時間が経過しないこともあって、十分に思考する時間を使いながらプレイ出来るのも面白い要素です。
序章をクリアすると、連邦軍上官とF小隊の小隊長ミネルバ・ウィクトルから連合軍の大反抗作戦「ノーザンクロス作戦」が伝えられます。またエピソードはページのコマという単位で展開され、会話シーンなどが続々と追加されます。
本編に入ると、出撃する隊員6名と装備を選択し、出撃します。この画面で初めて各隊員が持つポテンシャルや装備などをじっくりと閲覧できるので、出撃させるユニットの特徴をじっくりと確認。隊員たちは、「ギャンブラー」や「輝く頭」、「夫への想い」、「家族の写真」などユニークなパーソナルポテンシャルを持っているので出撃前に確認しておくと良いでしょう。
マップでは1人1人をそれぞれ操作します。筆者は、なるべく攻撃されないように動かしたいので、偵察兵で先に移動させ戦況を確認します。敵に発見されても射程外なら攻撃されないため、反撃されない位置から攻めればノーダメージでも各個撃破できますが、遠すぎると命中率が下がります。筆者は、狙撃兵2人、偵察兵1人、支援兵1人、突撃兵1人、そして主人公の戦車1台を選択して出撃。マップ序盤では、移動できる距離が長い偵察兵を尖兵に敵位置を把握しながら各個撃破しました。
また、擲弾(てきだん)砲を携行したレイリィは移動距離が短いものの、長射程による攻撃と威力、そして爆発範囲から敵を容易に倒せます。敵兵を撃破し、敵砲までたどり着くとステージクリア。最終的に筆者は9ターンでクリア。ゲームシステムへの理解が深まればより短いターンでクリア出来るでしょう。
これをクリアするとレイリィが正式に仲間へ加わりますが、主人公のクロードとは何かしらの因縁があるようです。章を進めると、部隊の編成と兵器開発、兵士の育成が可能となります。
ゲームシステムも面白くストーリーも興味深い『戦ヴァル4』ですが、会話でのバックログがないため重要な台詞を確認しにくいなど小さい部分でのストレスが多少あることが残念です。しかしながら、ゲーム本編そのものはストラテジーとアクションが程よく融合し、とても面白く興味も尽きないため、ストラテジーファンだけでなく、アクションゲームファンにもオススメできるのではないでしょうか。
ナンバリングとしては約7年ぶり、シリーズとして10周年記念作となる『戦場のヴァルキュリア4』。PS4版は3月21日に、ニンテンドースイッチ版は2018年夏に発売予定。価格はPS4通常版が7,990円(税抜き)、PS4版10thアニバーサリー メモリアルパックが12,990円(税抜き)。Nintendo Switch版は価格未定です。
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