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全てを変えてしまうかもしれない、出会いと選択の物語―『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』ハンズオン

『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』では、前作で語られなかった過去の物語が展開されます。今回は、本作のエピソード1を一足先にプレイ。変化・進化したゲームシステムや、今までにない新たな魅力、更に深みを増した物語の一端をお届けします。

ソニー PS4
全てを変えてしまうかもしれない、出会いと選択の物語―『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』ハンズオン
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2018年6月7日発売予定のPS4/XB1/Steam『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム(以下、ビフォア ザ ストーム)』。奇抜な設定を上手くゲームシステムに落とし込み、ビターな青春とサイエンス・フィクションの融合による重厚なストーリーを描いた前作『ライフ イズ ストレンジ』では語られなかった過去の物語が展開されます。今回は、本作のエピソード1を一足先にプレイ。変化・進化したゲームシステムや、今までにない新たな魅力、更に深みを増した物語の一端をお届けします。

ちなみに筆者は、この試遊の前日に、前作をクリアしてきました。本作は前作に触れていないプレイヤーでも没入し、楽しむことができるようになっていますが、前作との繋がりや小ネタに気付けると、より一層楽しむことができます。未プレイ既プレイ問わず、発売直前に前作を遊んでおくことをオススメします。

なお、物語の核心に迫るようなネタバレはもちろんありませんが、まっさらな状態でプレイしたい、という方はご注意ください。


◆舞台は前作の3年前-クロエとレイチェルの出会いを描く


『ビフォア ザ ストーム』は前作『ライフ イズ ストレンジ』の3年前のアルカディア・ベイが舞台。前作でも主要キャラクターだった“クロエ”が主人公です。父ウィリアムが交通事故で他界。親友も引っ越してしまい、何もかもに嫌気がさしている16歳の彼女。後の親友“レイチェル”との出会い、そして「嵐の前」に至るまでが描かれます。


すっかりやさぐれてしまったクロエですが、本作ではまだ茶髪。ファッションもほんの少しだけ趣が異なります。また、前作にも登場したフランクは少しおとなしめな格好。そんなアルカディア・ベイの「変わらないところ」と「変わってしまったところ」を見つけてみるのも本作の楽しみ方の一つです。

もう戻れないあの日々……

どんなものにも代えがたい今

◆アルカディア・ベイで展開されるドラマ


もちろん、『ライフ イズ ストレンジ』のキモはなんといってもストーリー。本作も重厚、かつ引き込まれるような展開となっています。筆者は前作の記憶が鮮明に残っていましたので、「あぁ……」とか「なるほど!」とか言いながら、ときどき笑い、そして涙をこらえながらプレイしていました。そんな前作ファンにはもちろん、本作からのプレイヤーに対してもしっかりと設定を押さえて説明不足がないように、巧みに設計されています。それでいてわざとらしさを感じず、物語の流れに対して身を任せることが心地よい絶妙なバランス。夢中になること間違いなしです。


◆涙腺崩壊必至のBGM


そんなストーリーを魅力的に彩るBGMも、『ライフ イズ ストレンジ』の特徴の1つ。前作のBGMも良曲揃いでしたが、本作でもエモーショナルな曲が揃っています。前作に引き続いて、オープニングのような演出、エピソードごとの引きの他、クロエの趣味であるロックも……こだわりが伺えます。


◆クロエの手紙―メニュー画面も見逃せない


前作ではマックスの日記という体裁で見ることができたメニュー画面は、本作ではクロエの手帳となっています。そして、これまで起こったことの振り返りは親友・マックス宛の「手紙」として手帳に挟み込まれていきます。手帳に挟まれるということはつまり、「手紙」は……。

この他、ゲームの進行に合わせて手に入れた情報や、SNSなども前作に引き続いて確認できます。世界観にどっぷりと浸かりたい人には嬉しいシステムになっています。

◆クロエを象徴する“バックトーク”システム


プレイヤーはクロエを操作し、物語を体験していきます。前作の主人公“マックス”は時間を「巻き戻す」能力を駆使して、選択をやり直したり、自分に有利な情報を引き出したりしましたが、本作ではそういった能力を使うことはできません。そこで、“クロエらしさ”を象徴する“バックトーク”システムが登場します。

持ち前の頭の回転の速さを使って相手を言い負かし、その場を切り抜けることができます。
しかし、今はそれが最良の選択に見えても……

口の悪さがチャームポイントの1つ、クロエの本領発揮を垣間見ることができます。つまり、コツは「クロエになりきる」こと!16歳のグレた女子になりきるのです。 筆者も自分が「クロエだったらなんて言うだろう……」と思いながらプレイし、見事に成功しました。緊張の先にある開放感がクセになります。もしも失敗しても、他に解決方法があるのでご安心を。

◆より重要になる選択


先述の通り、クロエは時間を巻き戻すことができません。前作では結果を見てから再度選択することができましたが、本作ではより慎重に選択する必要があります……。濃密なストーリーに緊張感がもたらされます。

プレイした所感としては、前作よりも選択が多めな印象を受けました。選択肢としても両極端なものだけとはいかず、皮肉めいた少し面白い選択をすることもできます。1つ1つに対して、この後の影響やこれまでの選択、「クロエだったらどうする?」などといったことを考えて頭を抱えてしまうようなものばかり。しかし、そんな選択の数々も『ライフ イズ ストレンジ』シリーズを通しての魅力の1つと言えます。


◆さて、何を書こうかな……「落書き」システム



前作では、収集要素の1つとしてマックスはいろいろな場所で写真を撮ることができました。本作ではそれに代わる要素として、クロエが「落書き」をします。いたずらっ子、かつ勝ち気で外交的な彼女らしい表現方法です。車や、壁面など、いかにも落書きしやすそうな場所に2種類のモチーフの中から1つを選んで、「クロエらしい」落書きを残すことができます。

コメントもウィットに富んだものから社会派なものまで様々。この選択をするのも楽しみの1つです。実績にもなっており、更には手帳にコレクションとして残ります。コレクションが好きな人にとっても嬉しい要素の1つです。

◆なんとあのTRPGまで!


なんと本作はブラックウェルの生徒とTRPGで遊ぶこともできます。GMとしてステフ、プレイヤーとしてマイキーが参加します。TRPGといえば自由度の高さが特徴ですが、そこも忠実に再現。わざと他人を助けなかったり、あるいは戦術的に価値のある行動を率先して行ったり、TRPGプレイヤーなら心をくすぐられるような体験となっています。もちろん、「こんなことまで起こるの!?」という展開まで……その結果は神(ダイス)のみぞ知る。これだけでTRPGプレイヤーにもオススメできてしまうような素晴らしいミニゲームになっています。


◆日本版は吹き替えも収録!そして特典も


外国版では「英語音声+現地語字幕」という形で販売されている本作。日本版では前作に引き続き、日本語字幕に加えて吹き替え音声も収録されています。一口に「吹き替え」といっても不自然に芝居がかった話し方ではなく、「等身大のティーンエイジャーの日常」を引き立てるような自然な雰囲気。筆者は英語版・日本語版の双方を体験しましたが、キャラクターの個性を英語版に勝るとも劣らない鮮明さで体験できる丁寧なローカライズとなっており、メインキャラクターであるクロエ、レイチェルはもちろん、TRPG中のステフや、マイキーなど全員から目が離せません。

また、「字幕がいいんだ!」という字幕派の人にも嬉しい「言語の切り替え」が可能です。例えば、「英語音声+日本語字幕」というスタンダードな映画のスタイル。他にも、「日本語音声+英語字幕」という少し変わった楽しみ方もできます。



日本版にはさらに、はじめから3種の特典も付属しています。1つはミックステープ・モード。このモードではプレイリストを作ることができ、作ったプレイリストをクロエの部屋で再生することができるようになります。

2つ目はボーナス・エピソード「さよなら(FAREWELL)」。


前作プレイヤーなら絶対にプレイするべきと言っても過言ではないクロエとマックスのエピソードです。前述の2つは残念ながら体験できませんでしたが、3つ目のアウトフィット・パックについてはゲーム内で試す機会に恵まれました。特定の場面でプレイヤーはクロエを着替えさせることができますが、その際の衣装の数がとても増えます。選ぶのが悩ましいほどありましたが、筆者は「ホットドッグマン」のパーカーを選びました。


かわいいキャラクターが描かれたTシャツにも関わらず着こなしてしまうクロエ。しかし、シリアスなシーンでもちらちらと映るホットドッグマン。少し特殊な楽しみ方ではありましたが、面白かったです。その他にも前作からよく見る「プロビデンスの目」が描かれたタンクトップなど、様々なアウトフィットが収録されています。

筆者が試遊できたのは3つある本編エピソードのうちの1つ目まででしたが、とても濃密な時間を過ごすことができました。前作と比べてもボリュームは劣らず、むしろパワーアップしたといっても過言ではありません。

ビターでフォトリアル、しかしどこか“ストレンジ”な青春を描いた『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』。前作プレイヤーも、本作から気になっている方も是非楽しんでもらいたい作品です。
《杉元悠》
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