
今回プレイするのは、Deck Nine Gamesが手掛けたADV『ライフイズストレンジ ビフォア ザ ストーム』のPS4版です。本作は、Dontnod Entertainmentが手掛けた前作『ライフイズストレンジ』の3年前を描いた前日譚にあたり、主人公も前作のマックスではなくクロエになります。
本作は、自分が選んだ選択肢によってストーリーが分岐していくタイプのゲームなので、間違った選択肢はなく、どんな選択をしてもストーリーが続いていきます。

ストーリーが分岐していくゲームが好みのおじさん大歓喜!
マップの中を歩きまわって探索するタイプのゲームなのですが、慌ただしいアクション要素は特にないので……

ダラダラしながらプレイ開始です。
プレイヤーの選択次第でストーリーが変わる!

前作の主人公マックスは、時間を巻き戻す能力を使って危機を回避したり未来を変えていたのだが、本作の主人公クロエには特殊な能力がない代わりに、口が非常に悪いという特徴がある。
この口の悪さを活かしたのが、「相手の意見に反論して言い負かすバックログ」というシステムで、これに勝ったか負けたかでストーリーが変わっていくのだ。

言わば相手の言葉尻を捉えて屁理屈を捏ねて言い負かし、いかに揚げ足をとって相手をムカつかせるかがポイントだ!

思いっきり相手をディスれ!
その他にも、何かをする・しないという行動によっても、ストーリーが変わっていく。
ストーリーを追っていく……

授業をサボったり喧嘩っ早いクロエは、いわゆる不良少女で

僕も学校サボって漫画立ち読みによく行ってたわ~と、自分のしょぼい思い出を重ねるおじさん。

この夜もママには内緒で、工場跡地で開催されているライブに行き、入り口で門前払いをくらうが……


お得意のバックログで相手をめたくそに言い負かし、無事ライブ会場に足を踏み入れる。
そして会場に入るやいなや、いけないクスリを買ったり、人のお金を盗んだり、いかついおっさんと喧嘩したりって

ちょっとグレてるだけの微笑ましいやつと思ってたらガチのやつやん!ク、クロエセンパイ、チーッス!ザーッス!

その後、怖いおっさんに絡まれてぶん殴られるのだが、学校の人気者レイチェルに助けられ、事なきを得る。

翌日、家に帰ったクロエは、小言を並べるママに悪態をつきながら学校へ向かうが、学校でも毒舌クロエは絶好調で

デートの誘いをこっぴどく断ったり

校舎の壁に落書きしたり

課題の嘘の答えを教えたり悪逆の限りを尽くす(選択したのは僕だけど)
その後レイチェルと再会して一緒に授業をサボる事になり、貨物列車に忍び込む。

親友のマックスが引っ越して以来、誰にも心を開かなかったクロエはレイチェルに惹かれていき、レイチェルもまたクロエに……

おじさんもこんな青春送りたかったな……
そして、この後クロエとレイチェルは絆を深めていくのだが、良いシーンなので是非プレイしていただきたい。
パラレル再挑戦!

エピソードをひとつクリアすると、各チェックポイントから自由に遊べるようになり、初回プレイ時には選ばなかった選択や、取りこぼしたイベントをすぐに確認出来て非常に便利だ!

例えば、先ほど紹介したライブ会場のシーン。前回は見張りを言い負かしてライブ会場に入ったが……

そのガソリンで……まさか……!

扉を燃やして侵入するパターン違うよね……?ね、ねえ、クロエさん……?(違いました)
ネタバレは避けるため詳しくは言わないが、ライブ会場に侵入する手段は他にもあるのだ。

前回は悪逆の限りを尽くしたが、学校でTRPGを仲間と一緒に楽しんだり

いじめられっ子を助けたり、平和な学園生活を送る事もできる。

友達と仲良く遊べて良かったな……
しかし、ストーリーの都合上いざこざに巻き込まれていくのだが、この時取った行動がどのような変化を及ぼしていくのかは、君の目で確かめてくれ!
クリア時間は10時間程で、海外ドラマを見ているような感じで楽しめました。前作『ライフ イズ ストレンジ』の前日譚としても一本のゲームとしても非常に丁寧に作られており、前作をやってないとストーリーがわからないという事もないので、前作未プレイの方も楽しめると思います。

父親を交通事故で亡くし、親友のマックスとも離れ離れになり、ママの彼氏が無職の角刈りという事もあってやさぐれるクロエも可愛かったし、そんなクロエの心の拠り所となるレイチェルとの絡みもとても可愛らしかったです。前作は以前にクリアしてましたが、もう一度クロエに会うためにやり直して来ます。

前作をクリアしたらまた本作がやりたくなって、本作をやったらまた前作がやりたくなって……終わりがないのが終わり……
『ライフイズストレンジ ビフォア ザ ストーム』は、PlayStation4/Xbox One/PC(Steam)を対象に発売中。価格は、PlayStation4/Xbox One版が3,800円+税、PC(Steam)版が2,600円(税込)です。
吉田輝和のプロフィール:17年以上にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」をはじめとした人気漫画のモブキャラとして登場しており、日々その存在感が高まっている。ちなみに、巨大な食べ物を作っていく企画でカルト的な人気を誇る個人ホームページ「吉田が巨大な物を作ってますよ」も運営中。