今回プレイするのは、コナミデジタルエンタテインメントが贈るPlayStation 4向けソフト『悪魔城ドラキュラXセレクション 月下の夜想曲&血の輪廻』です。
本作は、1993年発売のPCエンジン向けソフト『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』と、1997年発売のPlayStation向けソフト『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』がセットになったものです。どちらも名作!

『悪魔城』シリーズと言えば、1986年から現在まで続く名作アクションゲーム。ヴァンパイアハンターの主人公が悪魔城に住む吸血鬼ドラキュラを討伐するというのが大まかなストーリーです。
小学生の頃にスーパーファミコンの本体と一緒に『悪魔城ドラキュラ』を買ってもらったので、個人的にも思い出深いシリーズです。ちょうどアニメ版を見始めた僕にはタイムリーな作品なので、当時の思い出を振り返りながら遊んで行きます!
思い出溢れる!ぼくとあくまじょう!

『悪魔城』シリーズとの最初の出会いはスーパーファミコン版だった。
小学生の頃『スーパーマリオワールド』がやりたくて本体とゲームソフトをセットで親にねだりまくっていたのだが、ある日突然父親がスーパーファミコンを買ってきてくれたのだ。
ソフトはもちろんスーパーマリオワー……ん?『悪魔城ドラキュラ』?

「なんやこの、妙に露出度が高い鎧を着たおっさんのパッケージは……」と最初は小馬鹿にしていたのだが、プレイしてみると鞭を使った多彩なアクションや豊富なサブウェポンなど、遊びごたえ抜群でどハマりしたのだったのだ。
第二の出会いはPCエンジンの『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』だ。
この当時、我が家のPCエンジン本体は色々ガタがきており、コントローラーの接触が悪く、ケーブルの上に重りを置いて差込角度を微調整するなどの……

涙ぐましい努力をしながら遊んでいた。主に他のちょっとスケベなゲームを遊ぶ為に……!
まあ何はともあれ『悪魔城』シリーズにのめり込んだわけだが、思い出話はここまでにして、早速『血の輪廻』から遊んで行く。
初のCD-ROM媒体!圧倒的ビジュアル『血の輪廻』

『悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』は、シリーズ初のCD-ROM媒体という事もあり初っ端から豪華なビジュアルシーンが挿入される。

PCエンジンではムービーではなくビジュアルシーンと呼ばれていた!(どうでもいい知識)
まあ小学生の頃の僕がクリア出来たくらいだから、経験と技術が向上した現在の僕なら楽勝でクリア出来るだろう!と思っていたのだが……

序盤の、恐らく大半の人が所見でなんとかいけるであろうボスにあっさりやられてしまう。

そういう時に役に立つのが、ゲーム内で得たお金でボスの攻略動画が見られる「TECHNIC」というシステム。僕のような極端にゲームが下手な人にはありがたい。
それでなんとかクリアしたのだが、別にこの程度だったら攻略動画を見なくても2回くらい挑戦すればクリア出来ただろうな。つまりは攻略動画を見たのはノーカンにしても良いだろう。(おじさんの謎ルール)僕は負けていない……!

見苦しい中年の見栄と言い訳……

同作には、ステージ分岐システムがあり、隠しルートを見つけると裏ステージに進めるのだ。さらに主人公リヒター以外にも、道中で出会うマリアという少女を操作する事も可能だ。マリア兵器だもん!
シリーズをそんなにたくさんプレイしているわけではないので、あくまで僕の体感だが、他作品より難易度は低い方ではないだろうか。

加齢により反射神経の鈍った僕でもなんとか最後まで行けたのだから!
RPG要素が増した『月下の夜想曲』

お次にプレイするのは『血の輪廻』の続編となる『月下の夜想曲』だ。

RPGのようなレベルアップやアイテムの装備の概念が加わったり、これまでのステージクリア型とは違い、広大なマップを探索していくスタイルになったりと、前作とはガラリとシステムが変わっている。
PlayStation用ソフトとして発売されたのだが、僕がプレイしたのはセガサターン版だった。その後Xbox 360やゲームアーカイブスなどで配信された事もあり……

『血の輪廻』と違って、君はそんなに懐かしさないな!

広大なマップの様々なエリアを行ったり来たりするので、現在位置を把握してないとすぐ迷子になってしまう。

当時はメモ帳に細かくマップを書き込んでいたが、そんな事をしなくてもゲーム内で地図を買えばオートでマッピングしてくれるぞ。

ききき気付いてなかったわわわわけではない!楽しみ方は人それぞれ!
同作では、ザコ敵を倒していくとレベルが上がったり、武器などのアイテムが拾えるので、苦戦していたところも別の場所を探索している内にキャラクターが強くなり、案外サクッと進めちゃう事がある。

でも僕は意地になって同じところに特攻と死を繰り返すタイプです!
楽しみ方は人それぞれ……!
ビジュアルの高解像度化とオートセーブ機能の追加の他は、特に目新しい変化はありませんが、かつての名作が現行機種で遊べるのはありがたいです。
『血の輪廻』と『月下の夜想曲』は、今遊んでも操作性も良く十二分に面白いゲームなので、2本セットで1,980円(税抜)というのはかなりお買い得ではないでしょうか。『悪魔城ドラキュラXセレクション 月下の夜想曲&血の輪廻』が売れれば、もしかしたら他の『悪魔城』シリーズも現行機種で発売してくれるかも……応援しています!
吉田輝和のプロフィール:17年以上にわたって自画像の絵日記を書き続けているおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、2018年にはアニメ作品に2回登場した。何故こんなに漫画登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。