
エムツーは11月18日に秋葉原・廣瀬本社ビル(タイトーのゲームセンター「Hey」の直上)においてイベント『M2 Shot Triggers 弩感謝祭(ドッか~んしゃさい)』を開催、重大発表として『M2 Shot Triggers』シリーズ新作2タイトルの発表を行いました。もちろんジャンルは2作とも純粋なシューティングゲーム、機種・発売時期はいずれも未定となっています。


30年目の『アレスタ』再起動――『Project M2A』

『Project M2A』(プロジェクト名)はコンパイルが1988年に開発、セガ(現セガゲームス)がセガ・マークIII用に発売した縦スクロールシューティングゲーム『アレスタ』のシリーズ最新作で、同社の開発した『ザナック』(発売元はポニーキャニオン)の後継作とされます。パワーチップと0から7の番号が書かれたサブウェポンを駆使して敵要塞を破壊するシューティングゲームです。
のちにMSX2版がコンパイル自社ブランドで発売、さらに続編『ザナック2』が発売されます。シリーズタイトル(ゲームシステムは若干異なる)としてはスーパーファミコン版『スーパーアレスタ』(発売元は東宝)、メガドライブ版『武者アレスタ』(発売元は東亜プラン、VC配信元は加賀クリエイト(加賀電子))、メガCD版『電忍アレスタ』が開発・発売されました。

エムツーは10年前に『アレスタ』の版権を獲得し、復刻・新作タイトルの開発を続けていましたがいずれも頓挫。しかし、本作のディレクターで『M2 Shot Triggers』シリーズでは主にパッケージビジュアルなどのメカデザインなどを手掛ける冬野灰馬氏からいいコンセプトができたことと、元エムツー社員のコンポーザーである並木学氏が当時の作曲者である竹下啓史氏と出会ったことから話がトントンと進み、新たなプログラマーを冬野氏が見つけてきて試作開始、それが本企画となりあれよあれよといううちに本日の発表と相成りました。


“次回のインフォメーション”は来年の夏としており、その時期には“遊べる形”でのお披露目をしたい、ということです。
時に2018年、あの幻の名作がついに移植決定――『エスプレイド』


もう一本は『エスプレイド』。ケイブ開発・アトラス発売の1998年稼働のアーケード向けシューティングです。今まではコンシューマ機向けの移植は行われていませんでしたが、稼働20年目にして初の移植が決定しました。


2018年、東京湾岸部に作られた人工島を舞台にESP者(超能力者)を取りまとめる犯罪組織“夜叉”の支配を打破するため、3人のESP者が立ち向かう、というストーリーで、メインショット、パワーショット、ガードバリアを駆使して弾幕地獄を突き進みます。

現在はアーケード版の移植に着手中で、“エスプレイド警察”(久保田氏の友人の全一プレイヤー)による厳しい“捜査”が行われています。新曲・新モードの追加も予定されています。
また、開発発表はしたもののそれ以来音沙汰がなかった『フィーバロン学園』『もののけ忍法帖』、そして井内ひろし氏が開発中、とされる“ウブスナと呼ばれるもの”も開発の進捗状況を発表。『フィーバロン学園』は素材作成中、『もののけ~』についてはプログラマーが別プロジェクトに駆り出されているということです。



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