
Gr MG5 by せっとん梓

汎用機関銃Gr MG5とは
Gr MG5は2010年にドイツで採用されたHeckler & Koch社の汎用機関銃です。使用弾薬は7.62mmNATO弾(7.62×51mm)。戦前戦後に開発された、完成度の高い形式が現役で使用され続ける傾向が強い機関銃と言うジャンルにおいては、かなり新しい設計となります。一般モデルのMG5以外にも、車載型のMG5A1、歩兵部隊用のMG5A2 、特殊部隊用のMG5 Sなど複数のバリエーションが存在しています。
MG5が開発された背景としては、イラク戦争を始めとした中東諸国での戦闘において、長射界戦闘が多数発生したのが大きな要因となっています。
現在世界的には、5.56mmないしは5.45mmといった、小口径弾を使用する銃器が主流となっています。それ以前は7.62mm口径が主流でしたが、小口径弾は重量が軽く、多くの数を持ち運べるという利点があり、多くの国が小口径の銃器を軍に採用しました。
また兵士を殺すのではなく、殺傷能力の低い弾丸で負傷させ、後送するために人手を割かせて正面戦闘力を減らすのが有効だとも考えられていたことも、小口径弾を採用する流れに拍車をかけていました。
しかし世界各所での戦闘及び紛争による戦訓により、大口径弾の持つ破壊力及び射程距離の長さが実戦において有効であると認識され、再び大口径弾に注目が集まるようになりました。
ドイツは2003年に5.56mm弾を使用する軽機関銃MG4を採用していましたが、大口径化及び汎用機関銃として長く運用が続けられていたMG3の更新を目的として、H&K社のHK121、FN社MINIMIの7.26mmモデル、IMI社ネゲフの7.62mmモデルなどから選定を行い、最終的にHK121が厳しい審査を潜り抜けて採用され、2014年にMG5へと改名されました。
『ドルフロ』に実装されている機関銃の中でもトップクラスの性能を持つMG5。実戦での華々しい活躍はあまり聞こえてこないのは、それは彼女が平和を維持するという役割を果たし続けているからなのかもしれません。

コスプレイヤー:せっとん梓
編集補助:八つ手