
やまさき:読者に刺さりそうないいスマホゲームはないものか……
日々リリースされる数多のスマートフォン向けゲーム。その中でも真に面白いと思えるものはないものか。自身のスマートフォンとにらめっこしながら探していると、横からあの男の声が……
すえなが:編集長、変顔しながら何を悩んでいるんです?

そこに居たのは編集長・やまさきの右腕であり、ソーシャルゲームの周回プレイに最適な長い通勤時間を擁する男・すえなが。毎日1時間かけて出勤している。

やまさき:おお! 困ったときのすえなが君! ちょっと相談したいんだけど、何か面白いスマホゲームはないかなぁ。
自身のスマホを無言で取り出し、印籠のように突きつけるすえなが。
すえなが:編集長、このゲーム知らないんですか?


やまさき:これは……ガチャがないと巷で話題の『ラストイデア』?

説明しよう!『ラストイデア』とは、スマホで手軽に本格ハクスラ体験ができると話題のトレジャーハンティングRPG。物語は王道の冒険ファンタジー。主人公となったプレイヤーは、記憶喪失の少女・ルクレシアを助け、トレジャーハンターの仲間とともに世界中を冒険する。その旅の中で武器や魔法の扱いに長けた頂点に立つ者=イデアからスキルツリーを習得し自身を育てていく、育成要素も満載でやりごたえ抜群のタイトルだ。



スマホ特有の動作であるスワイプ、ピンチインなどの直感動作の爽快バトルが楽しめる。




キャラビルドの幅も広く、お好みの見た目、装備、さらにはボイスも設定することができる。本作の注目ポイントでもあるスキルセットも充実しているぞ。

やまさき:いいね! 面白そうだ!
早速DLして内容を確かめるやまさき。彼がまず注目したのは「キャラメイク」だった。

やまさき:へぇ~。主人公を自分好みにカスタマイズすることができるのか。好みの装備のデザインを反映したまま別の装備をすることもできる。しかもキャラボイスにベテランの高山みなみさんや皆口裕子さんがいるじゃないか! クエスト失敗したら「バーロー」って言ってくれそうだ!
主人公のボイスは高山みなみさんや皆口裕子さんをはじめ、藤原啓治さん、緑川光さん、釘宮理恵さん、福山潤さん、須藤祐実さん、中村桜さん、中恵光城さん、村上聡さん、木田祐さん……と、声優好きならテンションが上がること間違いなしな方々が起用されている。さっそくテンションの上がるやまさき。

黙々とキャラメイクに勤しみ、そして……

やまさき:どうよ! 金髪、ショートカット、褐色と僕の趣味ノセノセキャラ!
己の性癖をこれでもかとキャラクターに込めてゆくやまさき。
すえなが:僕はこんな感じです


やまさき:白髪、長髪、色白、赤い瞳……君も欲望に忠実だね
互いの欲望にドン引きしつつも、異性の好みがかぶらなくてよかったと思う二人であった。

すえなが:しかしですね、編集長。これには重要なものが足りないんです
やまさき:え!? これ以上何を望むの??
すえながが机の下からおもむろに取り出したもの。それは―――

すえなが:そう、眼鏡が足りない!!
編集部イチ眼鏡が好きなすえなが、彼は眼鏡を愛するあまり、自身の性癖を盛り込んだキャラクターにも眼鏡属性を付与したいと願っていたのである。

すえなが:本当は! これを! こうしたいんだ!!
スマートフォンの画面に眼鏡が当たる音が虚しく響く。

やまさき:無理があるよすえなが君……
やまさき、すえながに軽くドン引き。
眼鏡はデフォルトでは実装していないが、もしかしたら今後増えるかもしれない。それまですえながのイメトレは続く。
※現在は鍛冶屋で眼鏡が作成できるようになっている。
さて、ここで『ラストイデア』をさらに深くご紹介しよう。


『ラストイデア』の楽しさは何といってもスキルツリーの習得だろう。進みたい方向を考えながらスキルレベルを上げていくのはとても難しいが歯ごたえを感じる。


スキルの極意を極めて自キャラを強化していこう


またアイテムの収集も楽しい。『ラストイデア』はデスペナルティがないから気軽に挑むことができる。ただしスタミナには限りがあるので注意。
マルチプレイで高難易度の周回スポットに挑み、仲間の力を借りて良いアイテムを手に入れることも可能だ。また、通常のステージとは異なり、レアアイテムがドロップしやすいトレジャーダンジョンが用意されている。効率を求めるなら、トレジャーダンジョンに果敢に挑んでみよう。


いいアイテムが手に入るとテンションも上がる!
見た目と装備が別に設定できるところもありがたい
見た目と装備が別に設定できるところもありがたい




物語を彩るキャラクターも個性豊かだ。銭ゲバなロリッ娘シャロン、脳筋のゴツい鍛冶屋ドルゴス、天然セクシーな占い師ラ=メルザ、ちょっとクチの悪いマスコットキャラポロンと様々。さらにはゲームを進めるとポイント毎にフルボイスのアニメが展開。アニメーションの制作を担当するのは現在大ヒット中の「劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ」にも参加しているstudio A-CATだ。見応え抜群のアニメが、王道冒険ファンタジーを盛り上げてくれる。そんな彼らとの冒険が楽しくないはずがない!
『ラストイデア』をDLして数日、編集長・やまさきは悩んでいた。

やまさき:ぬわー、クエストが難しくてストーリーが進められない!
さすがはハクスラゲー。そう簡単には先に進ませてくれない。スマートフォンとにらめっこをしていると、横からあの男の声が……

すえなが:もしかして、また僕の出番ですか?
やまさき:おお! 困ったときのすえなが君! セクシーポーズにも磨きがかかってる!

やまさき:ストーリーがいいところまで進んだけど途中からキツくなって。すえなが君はどう?
すえなが:僕は全然余裕ですけどね。それは単に周回力が足りないだけじゃないですか?
やまさき:ぬぅ……
通勤時間でたっぷり周回できるすえなが、こつこつトレハンに出かけて、良い装備品をGETし、プレイアブルキャラクターに装備させてを繰り返し試行錯誤しながら短期間で自キャラを立派に育てあげていた。本作にはデスペナルティがないと前述した通り。果敢に挑めば必ずや勝利の道が開ける。つまりこれは山崎の完全なる怠慢なのだ。だがそんな人のために、強い人と一緒に難易度の高いクエストに挑める「マルチプレイ」が実装されているのだ。

すえなが:力を貸してあげてもいいですよ。
やまさき:助けてすえエモ~~~ン!

というわけでルバニア洞窟のベリーハードで山崎のキャラクターを鍛えることになった。



やまさき:うわぁ、ゴリゴリ体力が減る! さすがベリーハード! でもすえエモンが一緒だから大丈夫!
すえなが:他力本願すぎる。

やまさき、すえながの力を借りて無事にベリーハードをクリア! これぞマルチプレイの醍醐味だ。

マルチプレイでキャラクターを鍛えられ満面の笑みのやまさき。最後に、ゲーム媒体らしく『ラストイデア』をがっつりレビューした。

やまさき:バトルは一騎当千の爽快感があって楽しいね!指一つでバッタバッタと敵をなぎ倒せるのが気持ちいい。
すえなが:技を出したいエリアを直接スワイプ、タップ、ダブルタップ等することで技が出せ、かなり直感的に戦えるのもいいですね。
やまさき:2章からグッと戦闘が難しくなるよね。まぁクエスト失敗しても経験値も途中で拾ったお宝もゲットできるからそこは救済されてる。
すえなが:自分のキャラクターがかわいいから愛着が持てます。どんな防具でも見た目装備に使えて、自分好みに変更できるので楽しいです。
やまさき:キャラクターも魅力的。あんなに見た目の可愛いシャロンが銭ゲバなのがいいね。ポロンとルーシアのことを金づる扱いしてて(笑)。
すえなが:UI面もいいです。同一ステージを連続して潜れたり、自分のDPSと総与ダメ―ジ量をリアルタイムで見れたり。マルチプレイだと「お前全然敵にダメージ与えてないじゃん!」みたいなことになるかもですけど(笑)。
やまさき:スキルツリーの開放も燃えない?イデアとの出会いでスキルが開放されるって設定も王道RPG感あるよね。育成が楽しい。
すえなが:スキルポイントの振り直しが課金でなくゲーム内通貨でできるのが良いです、いろいろ試せて。反面、新しくスキルツリーを取得しても初期のスキルツリーにつぎ込んでいると中々武器やスキルを変えようという気にならないかも。
やまさき:あー、なるほど。スキルポイントはプレイヤーのレベルが上がった時にもらえるから、レベルアップの速度が遅くなる後半になると新スキルツリーの育成が難しくなりそうだ。
すえなが:あとはガチャがないのが新鮮ですね。課金ポイントがスタミナっていう。
やまさき:ガチャで手っ取り早く強くなれないのが逆に楽しい。

据え置き機のRPGのような育成要素をふんだんに盛り込んだ『ラストイデア』。ガチャ課金で手っ取り早く強化するのではなく、自身の力でキャラクターを強化していくところにやりがいを感じるならもってこいのスマホゲームだろう。
すえなが:ところで編集長……

すえなが:ずっと思っていたんですけど、編集長のキャラクターってモブっぽくないですか?

やまさき:え……!?

すえなが:僕のキャラクターみてくださいよ。やっぱり剣が光ってないと主人公っぽくないと思うんですよね~

やまさき:モブ……

完