

■かつて『デュエマ』を遊んだ人をターゲットに、スマホアプリ版ならではの調整を加えた最新作
タカラトミーが2002年から発売した『デュエマ』は18年目を迎え、小学生から30歳以上の大人まで幅広い層に親しまれています。スマホアプリ版を開発した狙いは、かつて『デュエマ』を遊んだ大人が、もう一度始めるきっかけにしたいからです。


佐戸氏は「青春時代をデュエマで過ごした人は400万人くらいだと見込んでいます。その方々をターゲットに、カード初心者から上級者、原作ファンなど様々なプレイスタイルに合わせた遊び(=play)を、時間や場所を越えた新しい繋がりの場(=Place)で提供したい」と語りました。タイトルはコンセプトに則った造語であり、スマホアプリ版を通してプレイヤー同士でコニュニケーションが生まれ、オフラインでもしっかり繋がれるようにしたいとのことです。

そのため、デジタル分野での経験値不足を補うパートナーとして選ばれたのがDeNA。塩澤氏は「距離・年齢(世代)を越えて、時間・価値を共有して楽しむ場所を提供できるデジタル領域のサポートをしたい。過去のプレイヤーが、かつて遊んだ友達と出会えたり、世代を越えて若い世代と交流する場ができたりするかもしれない」と手応えを感じているようです。



同日は、『デュエマ』の開発に関わった「Wizards of the Coast」の重鎮・チャーリー・カティノ氏からも「ゲームの仕上がりを見て、とても興奮しています」と大きな期待を寄せるビデオメッセージが。

スマホアプリ版では、Wizards of the Coastと綿密な打ち合わせを行い、1試合のプレイ時間を短縮するためにテンポの良さを重視し、シールドトリガーなどの特徴的なルールを踏襲しながらも、一部ルールを最適化しています。例を挙げると、手札枚数や場に出せるカード枚数の上限変更、カード召喚するにあたって、全部が同じ属性のマナでなくても良いなどです。


従来のカード能力の一部変更やスマホアプリ版だけのカードも登場する一方で、あくまでも当時のゲーム環境を忠実に再現することが大前提にあり、決して『デュエマ』らしさが損なわれる仕組みにはしないと太鼓判を押しています。
■スマホアプリ版『DUEL MASTERS PLAY'S』のソロモードは、切札勝負らレジェンドデュエリストが登場

同作は通信対戦モードだけでなくソロモードも用意。プレイヤーが自身のアバターを自由に作成し、舞台となる「デュエマシティ」で様々なデュエルを繰り広げます。懐かしい『デュエマ』漫画連載初期に登場した原作キャラクターの切札勝舞、黒城凶死郎、白凰といったレジェンドデュエリスト達とも戦うことができます。



ナビゲーターは、切札勝舞が愛用したキーカード「コッコ・ルピア」をモチーフにしたコッコ・ルピコが務めます。ちなみに、ソロモードに登場するレジェンドデュエリストはフルボイスで、当時担当した声優陣が新たに声を吹き込んでいるとのことでした。

通信対戦モードは、対戦成績によってポイントが変動するランクマッチと、対戦成績を気にしないで楽しめるカジュアルマッチの2つがメイン。ランクマッチでは、毎月カップ戦が開催され、豪華報酬が用意されます。上級者で良い成績ほど良い報酬を入手できますが、初心者で成績が芳しくなくとも、入手できる報酬を用意する予定だそうです。そのほかにもレイドバトルなど様々なバトルがあるようです。

カードは基本デッキとは別に、カードパック購入、ゲームストーリー進行などによって入手可能。シールドトリガー発動やシールドブレイクなどのバトル演出も迫力満点で、醍醐味はバトルの戦況によってシームレスに曲のアレンジが変化する「インタラクティブミュージック」。プレイヤーの心境とシンクロした音楽で、アクションゲームさながらの臨場感あるバトルが楽しめます。



ちなみに、スマホアプリ版登場が『デュエマ』の客層を取り合うのではないかとの心配も上がりますが、佐戸氏は、「昔は『デュエマ』を遊んでいたけど、現在はやっていない20代はかなり多いと見込んでいる。スマホアプリ版をプレイすることで、逆に『デュエマ』をもう一度遊ぶ人も増えるかもしれない」と、心配はしていないと述べました。すでに事前登録受付が始まっており、登録者数に応じて全プレイヤーに特典カードが配布されます。

本作は2019年冬リリース予定で、今後は先行体験会やβ版テストなども予定しています。


※ゲーム画面やカードパックの価格は開発中のものです。今後変更になる可能性があります。
