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生後半年の息子が16連射に挑む!?日本中が熱狂した「シュウォッチ」伝説─連射が早いほど賞賛を浴びた、あの頃を振り返る

連射が早ければモテた。みんなシュウォッチに夢中だった。

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いきなりですが、「ゲームは1日1時間」という言葉を知っていますでしょうか?

これはファミコン全盛期に、当時ハドソンの社員であった「高橋名人」が発言したもの。一見「ゲームは絶対に1日1時間だぞ!」という受け取り方をする人もいましたが、実際には、「ゲームに限らず(外で遊ぶのでも)、どんなこともでも集中して遊ぶのが大事だよ」という深い意味合いが含まれていたのです。

2020年現在、香川県で出された条例のように、ゲーム依存への問題が話題になっていますが、個人的に筆者は上述した名人の意見に賛成です。以前、名人には本当にお世話になりまして、その時に色々と感銘を受けたのを覚えています。

そんなファミコンブーム全盛期、少年たちを魅了したのは「裏技」や「連射」でした。「裏技は分かるけど、連射って何?」という方もいらっしゃるかもしれませんね。

当時のゲーム、主にシューティングゲームにおいて自力でボタンを早押しし、弾を発射する必要がありました。コントーラー周辺機器の中には自動連射をしてくれるものもありましたが、当時の少年達は自分の力でコントローラーのボタンを早押しするという行為に、ある種のカタルシスを感じていたのです。


その早押し(連射)ブームを作ったのは紛れもなく、先にお話した高橋名人です。スターフォース、スターソルジャー等の連射が不可欠なゲームにおいて名人は模範プレイを披露し、その中で「1秒間に16発」という離れ業を公開。

少年達はそのとてつもない高速連射に憧れ、真似をしました。中には爪を使った“こすり”や、定規などを使用したテクニック(テクニックと言っていいのか…)を編み出す者もいたほど。※こすりや定規を使った連射はアーケードの『ハイパーオリンピック』でも多様されました。

そんな中、空前の「連射ブーム」に合わせて登場したのが、今回紹介する「シューティングウォッチ」(通称 シュウォッチ)だったのです。


発売年は1987年。定価1,200円 ハドソン


黄色と黒をベースに、当時のハドソンのイメージマークだった「ハチ助」がバランスよくデザインされています。


裏面も見てみましょう。名前を書き込むスペースがあるのが、子供の気持ちを当時からしっかりと考えていたハドソンらしいですね。


左上にある謎の穴、これは基本的にはこの写真のように鉛筆等を指して、立てておくために存在します。今の時代だとキーホルダーにしても良いかも……?

そんなシュウォッチですが、実は2007年に再販されています。内容に変更はありませんが、背面の電池収納の形式が簡単になりました。
※初代は全体のネジを外して電池交換は必要でした。

初代のシュウォッチはシリーズ累計で100万個以上を売り上げたのですが、実は当時のキッズ達が案外知らないシュウォッチが存在するのです。それは、スーパーファミコンのコントローラーをモチーフにした、「スーパーシューティングウォッチ」です。


こちらは1992年発売。この頃には連射という技術があまり必要ではなくなってしまたのもあり、さほど普及しませんでした。そのため、「初代の黄色と黒のは知ってるけど、これは知らない!」という方も多いのです。

シュウォッチは基本的には「時計」ですが、「ストップウォッチ」や隠しモードの「サイコロゲーム・スロットゲーム(数字ルーレットのようなもの)」といった色々な機能が搭載されており、中でも最大の目玉だったのが「連射速度測定」です。

ちなみにスーパーシューティングウォッチも基本的には機能は変わりませんが、音が出るようになっていたり、「UFOゲーム」というゲーム付き電卓によく搭載されていたミニゲームを遊ぶことができたりします。鉛筆の穴も健在です。


裏面はこうなっています。電池がより簡単に交換できるようになりました。


最後に、家族でシュウォッチを使った連射に挑戦してみました。結果は以下の通り。

  • 筆者:10秒間に124発、1秒に約12発
  • 筆者の嫁様:10秒間に55発、1秒に約5.5発
  • 筆者の息子(生後半年):10秒間に3発


スマートフォンで時刻を確認することが当たり前になった今の時代、逆行して時計として飾ったり、たまに連射に挑んでみたりするのも、オシャレで楽しいかもしれませんね。

■著者紹介:SUKESAN

元ファミ通の編集者、現在はCM、番組ディレクター・プロデューサーとして活動中。新垣結衣をはじめ、アイドルやタレントのピアノ・歌の講師でもある。


《SUKESAN》
《SUKESAN》
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