!注意!本記事には『The Last of Us Part II』のネタバレが含まれています。閲覧にはご注意ください。
ノーティードッグのアクションアドベンチャー『The Last of Us』は、ウィルスパンデミックによって社会が崩壊した世界を描いた、いわゆるポストアポカリプス作品です。
ただ、映画「マッドマックス」のような殺風景な荒野が舞台ではなく、人々がいなくなったせいで植物が至るところに生えている街などが舞台になっています。
最新作『The Last of Us Part II』では、シアトルに舞台を移し、廃墟と化した高層ビルをはじめとした建築物が見られます。そう、現実ではなかなか見られない廃墟がたくさん登場するのです。
廃墟には歴史があります。廃墟に残された僅かな痕跡から、人々が営んでいた頃の姿を想像するのは面白いですし、人々が去った後、どのような流れで今の廃墟が出来上がってきたのか考えるのも楽しさがあります。
そこで今回は、そんな本作に登場する廃墟を紹介し、一体どのような歴史があったのか考察していこうと思います。
冒頭でも記載しましたが、本記事は『The Last of Us Part II』本編のネタバレが含まれています。本作未プレイの人は閲覧にご注意ください。
本編は緊張感の連続だけど、廃墟は落ち着く……

まずは廃墟名物「ツタだらけの建築物」です。
地面だけではなく壁にも植物が生い茂っており、ビルの溝には張り付くように苔が生えています。ウィルスパンデミック前は、きっと綺麗な建物だったのでしょうね。

次は、緑で支配された高速道路です。
道路を支える橋は崩壊し、アスファルトは草で覆い隠されてしまっています。道路標識も錆びていて文字を判読するのは容易なことではないでしょう。
あと30年もすれば道路跡から平原になっていそうです。

文明の崩壊によって作られた川です。
時間と水の流れによってビルの地下駐車場が水路になっており、現実では見られない光景が広がっています。
トラックの錆びついている部分に注目してください。おそらく、大雨によって錆びついている部分まで水位が上昇したのでしょう。
こういった痕跡がわかるのも時の流れを感じます。

放置された戦車です。
上の部分の焦げ具合を見る限り、凄惨な戦いがあったのでしょう。しかし、今はその凄惨さの痕跡すらも緑によって覆われようとしています。

ツタに飲み込まれてしまった自動車です。
ここは車を止める場所ではないはず。車が乗り捨てられたのはパンデミックの暴動の最中というよりは、交通ルールが消失して久しい頃でしょうね。また、車の損傷が少ないことから交通事故等でここにあるわけではないようです。
車を乗り捨てた後、持ち主はどうなったのでしょうか……。

こちらも植物に覆われてしまった車ですが、よくみると軍用車両です。
乗り込んでいた兵士は、どこかの建物に突入したのでしょうが、逆に感染者の餌食になって帰らぬ人になり、車だけが放置された……という経緯があったのかもしれません。

夕日に照らされるパトカーです。
パトカーは荒れ地に放置されており、これだけで世界の秩序が失われたことがわかります。どこか失われた社会に対する虚しさを感じますね。

苔だらけの階段です。
こういったものは我々の世界でも見かけますが、どこか情緒があって見入ってしまいます。

陥没した道路です。
陥没した道路は長い時を経て水が溜まり、池となっているようですが、そもそもなぜ陥没したのでしょうか?ここで激しい戦闘が起きたのかもしれません。

ただの水たまりです。
しかし、これがあると廃墟の退廃的な雰囲気が増すんですよね。みなさんも廃墟の近くにある水たまりに注目してみましょう。

そしてこれはカフェ(元カフェですが)。おそらくウィルスパンデミック以降、全く使われていないのでしょうね。どこかに行ってしまった片方のテーブルのパラソルと手前の水たまりのせいでより退廃的に見えます。

草だらけのバスケットコートに置かれたソファです。
ソファの高級感からして、これはウィルスパンデミックが起きた後、誰かがどこかの豪邸から持ってきたのでしょう。
そしてソファには薄っすらと苔が生えており、今は誰も使っていないことがわかります。使っていた人々は一体どこに行ったのでしょうか。もしかしたら今も生きているのかもしれません……感染者として。

もう何十年と使われていないであろうプールです。
少しだけ植物が生い茂っていますが、状態は良い方なのではないでしょうか。この近くには感染者が何人かいましたが、もしかすると感染者がここにやってきて、プールに溜まった雨水を飲んでいるのかも……。
植物がそこまで生い茂っていないのは、そのせいなのかもしれません。
さて、『The Last of Us Part II』の廃墟を探索してみましたが、いかがでしたか?
重厚なストーリーや緊迫感があるバトルも面白いのですが、たまにはこうやって寄り道をして、フォトモードで廃墟を撮影するのも楽しいですよ!
それに今回紹介した廃墟は、ごくごく一部。まだまだ素敵な廃墟がたくさんあるので、ぜひ見つけてみてください。
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