今回は、アトラスが贈る『真・女神転生』のWii Uバーチャルコンソール版です。
本作は、悪魔が跋扈する現代日本を舞台にしたRPG『真・女神転生』シリーズの第一作目。オリジナル版は1992年にスーパーファミコンで発売されました。
ニンテンドースイッチのオンラインサービス「Nintendo Switch Online」にて、本作が7月15日から配信されるので、それに先駆けて取り上げることになりました。

……というのは実は後付の理由。本当は、僕も編集担当も発表と同時に本作が配信されているものだと勘違いして打ち合わせしていたんです。その事実に気づいた後、せっかくなので理由をでっち上げてプレイすることになりました。
わざわざ943円払って……!
不思議な夢の中での出会い

199X年、東京・吉祥寺……主人公は不思議な夢を見る。何かを予知するような、未来を暗示するような不思議な夢だった。

門番のような巨大な顔に自分の名前を教える。僕はテルカズと入力した。

そのまま夢の中を進んでいくと2人の少年と出会う。1人は大人しそうな少年。もう1人は粗暴な少年。
彼らは後に仲間になるキャラクターで、ここで名前が決められる。大人しそうな少年の名前をアベ、粗暴な少年にはオオハラと名付けた。

アベ・オオハラは2人ともプレイ絵日記で度々登場している僕のリアル友達だ。

名前を付けると「いいゆめを みていたのに…」と怒り出すオオハラくん。いいゆめとは無職ライフのことかな……。
なお、リアルの大原くんも「いいゆめ」から覚めたのか、最近就職活動を始めたそうだ。

さらに進むと「ゆりこ」と名乗る少女が水浴びをしていた。
彼女は僕を永遠のパートナーと呼ぶ。
「つまり僕の結婚相手か!裸で水浴びしている君がそうなのか!?」と、ちょっとスケベな夢にウキウキしていたら……

どこからともなく母の声が聞こえて夢から覚めた。

控えめに言って最悪の目覚め……!

この不思議な夢は次の日も見ることになる。その際にヒロインの名前を付けるのだが、僕の狭い交友範囲ではアベ・オオハラで打ち止めだ。ましてや女友達なんて居ない。
苦肉の策としてヒロインに僕の飼い猫ヒジキの名前をつける。メス猫だしまあいいか……。
ちなみにヒジキは現実では主人公の隣に住む幼馴染キャラだ。
カツアゲされないように気をつけて……仲間に勧誘!

夢から覚めるとパソコンに奇妙なメールが届いていた。
悪魔召喚プログラムなるものが添付されており、そのプログラムは、アクマと戦うために、アクマの力が利用できるようになるらしい。
今でいうところのジョークアプリや、びっくり系のFLASHみたいな怪しさがある。絶対開いちゃダメなやつだ。

ビルだろうが民家だろうが建物内は全て3Dダンジョンで表示される。上の画像は、すっごい長い廊下だけど我が家だ。

打って変わって、建物の外は地図アプリのような画面。この青いピンを操作して移動するぞ。

ゲームを少し進めると、街中や建物内でアクマが出現するようになる。あのメールの内容は真実だったのだ。

登場するアクマは、可愛らしい見た目のピクシーから、恐ろしいゴースト、お馴染みのジャックフロスト、ただのヤクザまで様々だ。

いくらヤクザが相手とはいえ、人間相手は……ちょっとなぁ。

戦闘はコマンド選択式で、剣や銃といった物理攻撃や魔法攻撃が可能。そして、戦う以外にも「悪魔召喚プログラム」を使ってアクマとの対話が出来るのだ。
会話は選択式で、威圧したり微笑んだりしてアクマのハートをキャッチすれば仲間になってくれるのだ。だが、選択を誤れば無防備なところを襲いかかってきたり、お金やアイテムをたかられたりすることもある。

少年時代にカツアゲされたことを思い出しちゃうな……。

仲間にしたアクマは、他のアクマと合体させることで強化できる。
複数のアクマを合体させてさらに強いアクマと合体させるシステムは『ペルソナ』シリーズでも登場するので馴染みのある人も多いだろう。
崩壊する日常。踏んだり蹴ったりな主人公……!

夢の中で出会ったアベくんやオオハラくんは現実の世界に登場する。どちらも主人公の助けを必要としており、共に行動することになる。

アベくんは彼女の行方を探しているらしい。その彼女とは主人公の幼馴染であるヒジキちゃんだ。

こうやってゲームキャラクターに友達の名前を付けてネタにするのは楽しい。

その後、主人公の母親がアクマに殺害される重い展開が待っている。

さらに、残された唯一の家族であるペットのワンちゃんはアクマと合体(合体させたのは僕だけど)。しかも行方をくらませてしまう。
踏んだり蹴ったりこの上ない可愛そうな主人公だ(自業自得感もあるけど)。
アクマの出現をきっかけに、怪しげな宗教やクーデターを起こす組織、そして国外からの介入により平和だった世界は崩壊していく。
主人公は様々な決断を迫られることになり、選んだ行動によって物語も分岐していく。
秩序を重んじる「LAW(ロウ)」、混沌を重んじる「CAOS(カオス)」、そのどちらでもない「NEUTRAL(ニュートラル)」……どのルートを辿り、どのような結末を迎えるか、是非プレイして自分の目で確かめてくれ!
30年近く前に発売されたゲームですが、現代の親切なゲームに慣れきってしまっている僕でもほぼストレスなくプレイ出来ました。ユーザーインターフェイスはシンプルですし、マップ移動もサクサクです。ただ、ちょっと敵のエンカウント率が高いかなあ……。
「スーパーファミコン Nintendo Switch Online」で配信される『真・女神転生』は、いつでもセーブ可能だし、ゲーム内の時間を巻き戻す機能もあるので、気軽にプレイ出来ると思います。
余談ですが、この記事を書いている途中、オリジナル版のソフトを買ってきてしまいました。本体にソフトをガッと差し込み、電源ボタンをガチッと入れるあの感触は実機じゃないと味わえないですしね!

ただ……スーパーファミコン本体は実家にあるんですよね。いつの日か回収してくるまで説明書でも読んで楽しんでおこう……。
「スーパーファミコン Nintendo Switch Online」で2020年7月15日に配信される『真・女神転生』は、「Nintendo Switch Online」加入者限定のコンテンツです。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。