
今週は連休ということで、水曜日で終わりですね。あんまり外に出ることもないと思うので、ガッツリと『Ghost of Tsushima』をプレイしようかと思っているすえながです。「プレイヤーを侍にする」と言う開発元のSucker Punch Productionsの言葉通り、対馬に生きる侍として日々楽しんでいます(それにしても、最近は色んなゲームで島に行ってるな……)。
Sucker Punch Productionsにお礼を言いたい

『Ghost of Tsushima』は大変ありがたいことに発売の少し前からプレイできたのですが、他のタイトルとはファーストインプレッションがかなり違ったのがとても印象的でした。
いやね、正直なところ、実際に遊んで見るまで「外国人の考える日本なのでは?」というところが少なからずあったんです。SAMURAI・GEISHA・FUJIYAMAみたいな感じなんじゃないの?みたいな。
もちろん、ヘンテコステレオタイプな、ある意味で「日本人が知らない日本像」も大好きです。むしろ海外製タイトルで「日本が出る!」となったときはそっちの日本像を期待してしまうくらいです。
でも、『Ghost of Tsushima』は違いました。本作はまさしく「日本人が知っている日本像」を忠実に描いていて、ともすれば現代日本人が忘れてしまったような日本の美しさを思い起こさせてくれるような作品でした。



初めてのプレイ、冒頭の長めのチュートリアルを終え、ススキ広がる平原に出た時、「日本じゃん……」と思ったんですよね。そこからフォトモードでパシャパシャ写真をプレイを進めていたのですが、もうどこもかしこも美しい。揺れるススキに舞い落ちるもみじ、青々とした竹林に黄金に色づく銀杏。折れ曲がった松や岩場に打ち寄せる荒波、雨に打たれるあじさいや霧深い湿原。どこを切り取っても日本としての美しさが詰まっています。


かねてより言われている「時代劇」も、本作の「日本感」を醸し出すことに一役買っています。「黒澤モード」や殺陣はもちろんのこと、敵を倒した時の倒れ方とか、「まさに時代劇!」という感じです。時代劇は「暴れん坊将軍」や「水戸黄門」くらいしか観たことのない平成生まれの自分でも、そう思ってしまいます。


とにかく日本と時代劇へのリスペクトを感じさせる『Ghost of Tsushima』に対して、私がまず初めに思ったのは「ありがとうございます」という気持ちでした。美しい日本を描いてくれたこと、忘れかけていた日本の姿を思い出させてくれたことに、まずはお礼を言わせてくれ!と。あまりゲームをプレイした最初の感想としてこう思うことはないので、『Ghost of Tsushima』は私にとって非常に印象的な一本になりました。ありがとう!Sucker Punch Productions!


ちなみに、ここまで美しさとかの話ばかりしてきましたが、このゲーム、戦闘もめっちゃおもしろいです。最近は技や型が充実してきて簡単に倒せるようになってきたので、難易度を「難しい」にあげてみたところ、かなり緊張感が出てきました。特に、特定の場面で発生する一対一の戦闘(いわゆるボス戦的な)だと、死にゲーばりの緊張感と達成感を味わえます。腕に覚えがある侍は、ぜひ難易度を上げて楽しんでみてください。


最後に。本作には、実際の対馬にはないものや時代にそぐわないものも、もちろんあります。しかし、それらはあくまでゲームとしての面白さを考えてのことでのこと。本作はまず「プレイヤーを侍にする」というコンセプトの基作られており、史実を忠実に再現した作品とは少し違います。元寇という時代をベースに、物語や舞台には数多くのフィクションが詰め込まれているエンターテインメント作品です。このあたりも時代劇に通じる物があると感じますし、そういう楽しみ方をするのが良いかなと思います。


なので、逆に言うと「歴史モノ難しそう……」と思ってる方でも全然遊べます。実際、自分も元寇はおろか歴史については義務教育レベルですが、とても楽しめています。気張らず硬くなりすぎずに、触れてみてください。そして日本の美を改めて感じてもらえると嬉しいです。
『Ghost of Tsushima』特集
なんだかすごく感銘を受けてしまったので、インサイドでも『Ghost of Tsushima』関連記事をいくつか回し始めました。以下に直近のものを紹介していきます。
■フォトモードで楽しむ
『Ghost of Tsushima』の映える一騎討ち
我は「接吻侍」
上記2本は充実の「フォトモード」を使用した記事。一騎討ちはわかるけど、接吻侍ってなに?接吻顔の正しい使い方を教えてほしい。
■フォトモードなしで楽しむ
フォトモードなしでも、世界はこんなに美しい
「フォトモード」を使わなくとも、そのままでも十分綺麗です。
■序盤の心得
「勝てればいい」の精神で挑む8つの心得
序盤を乗り越えるための心得を紹介。
■インタビュー
クリエイティブDインタビュー
クリエイティブP&アニメーションDインタビュー
上記2本はGame*Sparkからの転載ですが、私が担当したものです。『Ghost of Tsushima』への理解を深めるためのお供に。
その他『Ghost of Tsushima』関連記事はこちら