!注意!グロテスクな表現や残酷表現が苦手な方、18歳未満の方は閲覧をご遠慮下さい。
今回は、THQが贈る『デストロイ オール ヒューマンズ!』のPS4版です。
本作は、1950年代のアメリカを舞台に、主人公の宇宙人が地球の人々を恐怖と混乱の渦に叩き込んでいくSFアクションゲーム。2007年にPS2で発売されたオリジナル版をリメイクしたもので、ベタベタなグレイ型宇宙人や、コミカルな残虐性が一部のファンに好評を博していました。
僕はオリジナル版をプレイしていなかったため「コメディチックなE.T.かな?」くらいの認識でした。果たして本作は「E.T.」のように心温まるゲームなのでしょうか。

いや、まあ多分違うんだろうな……。
地球の生命体を調査せよ!

1950年代のアメリカ……のどかな牧場に一体の生命体が降り立った。
名はクリプトスポリディウム-137。彼は地球を我が物にすべくやってきた侵略者だった……。

今回クリプトが母艦より課せられた任務は、この地球を支配している生命体を特定すること。与えられたミッションをこなしてステージクリアだ。
最初のミッションは、クリプトが持つ様々な能力の使用方法を確認するチュートリアルステージのようなものだ。とりあえず色んな装備を確認していこう。

コーテック・スキャンは、対象の思考を読み取れる宇宙のびっくりギミックだ。
説明のテキストには地球の生命体に対して「下等」や「哀れで愚かな」などと書かれており、地球を見下しまくっているのがありありとわかる……。

これはどう転んでも、宇宙人と地球の子どもの心温まるやつにはならないな……。

母艦からの指示を受け、牛をサイコキネシスで浮かせて池に放り込んでいると……

牧場の主である人間が登場。言い逃れの出来ない現場を見られてしまった。

銃で攻撃してくる人間に対し、ザップ・O・マティックと呼ばれる銃で電撃を浴びせる。

そしてトドメと言わんばかりに、倒れた人間の脳を抽出する。って、脳?……怖っ!

もうこれ言い逃れ出来ないガッチガチの侵略者やん……。
その後、周辺農家の人たちも同じく亡き者にしていく。これ表現がコミカルだからグロさはあまりないけど、やっていることは相当ひどいよな……。
誘拐に洗脳に……バラエティに富んだミッション!

次は人間の集まりに潜入し、円盤まで誘拐してくるミッションだ。とはいえ、クリプトのような宇宙人丸出しなフォルムで潜入しようものなら一発でバレてしまうだろう。
変装の必要がある。

そこで役に立つのがホロボブと呼ばれる宇宙ギミックだ。これがあれば人間に変装出来るのだ。

基本的に誰にでも変装出来るのだが、時間経過で解除されてしまうので注意が必要だ。

催眠状態にした女性を円盤に連れ帰ってミッションクリア。ふふん、愚かな人類を攫うことなんて造作もないことよ。

殲滅や誘拐だけではなく、権力者に変装して民衆を操ったり……

円盤に乗って上空から街を焼き払ったり……

サイコキネシスで人を海に投げ捨てたり、ユニークなミッションが数多く登場する。
最初の頃は、罪悪感に苛まれていたが、気がつけば笑って人を殺められるようになった。

脳をシュポンッ!と抜き取る感触、なんとも言えない気持ちよさがあるのだ!
能力強化でさらに恐ろしい侵略者になれ!

ミッションを終えて母艦に戻ると、ゲーム中に獲得したポイントを使用して、クリプト自身と円盤の強化が可能になる。

武器の攻撃範囲の拡張やシールド容量増加、ホロボブでの変装時間の延長をはじめとした攻略に役立つ強化が沢山用意されている。同じく円盤も武器やシールドなどの強化が可能だ。

また、ストーリーミッションを進めると、エリアを選んで自由に探索も出来るようになる。

指定の場所へ行ってチャレンジをクリアするのもいいだろう。ただただ大暴れするのもいいだろう。
屋根の上に登って道行く人の脳を抜き取りまくるのが、現在の僕のお気に入りの暴れ方だ。

一般人を襲っていると次第に警察が集まって来て、さらにそれを襲っているとどんどん警察がやってきて……と獲物には事欠かない。
脳を抜き取ると強化ポイントもゲット出来るので一石二鳥だ。
ストーリーミッションを進めつつ、エリアを探索しながらポイントを貯めて強化し、凶暴な侵略宇宙人へと進化を遂げていくのだ。

とはいうものの……銃で撃たれ続ければやっぱり死ぬ。
何よりこの宇宙人は水が弱点なので、海や噴水に近づくことは自殺行為だ。

水たまりでもヤバい……!
「地球の少年と宇宙人の心暖まるストーリー」だと思っていたら、実際は、宇宙人が地球人をアブダクトし、脳みそを抜き取ってしまうバイオレンスでぶっ飛んだ内容でした。では、ただ大暴れするアクションゲームなのかというとそうではなく、地球人を催眠状態にして誘拐したり、変装して地球人の集まりに潜入したりと、やることはバリエーションに富んでいます。
オリジナル版は、日本向けに脚本が変更されていました。それに対してリメイク版である本作の脚本は海外版のものです。
あのぶっ飛んだ脚本と山口勝平氏による吹き替えがないのはちょっと残念ですが、オリジナル版プレイ済みの方も新鮮な気持ちでプレイ出来るのではないでしょうか。
『デストロイ オール ヒューマンズ!』は、PS4/Xbox One/PCを対象に配信中です。
吉田輝和のプロフィール:自画像の絵日記を20年以上書き続けている謎のおじさん。近年、「ちおちゃんの通学路(KADOKAWA)」や「お稲荷JKたまもちゃん(一迅社)」、「からかい上手の高木さん(小学館)」などの人気漫画のモブキャラとして登場しており、これまでアニメ作品に3回登場した。何故こんなに漫画に登場しているのか、描いた漫画家も吉田本人もよくわからないらしい。 吉田のTwitterはこちら。
「吉田輝和の絵日記」で取り上げてほしいゲームタイトルがありましたら、こちらの申込みフォームで教えてください!すべての要望には応えられませんが、それでも出来るかぎり応えていきたいと思います。