2020年9月29日に『ポケットモンスター ソード・シールド エキスパンションパス』の新情報が公開され、同時にポケモンとBUMP OF CHICKENがコラボしたスペシャルミュージックビデオ「GOTCHA!」もお披露目されました。
「どんなMVなんだろう?」と思いながら見たところ、これがすごいのなんの! 約3分なのにアニメに込められた情報量がものすごいうえに、ポケモンに対する愛情がとんでもないのです。さっそく解説していきましょう。
『スタンド・バイ・ミー』のパロディ

MVは線路を歩いている4人組からはじまります。これは映画『スタンド・バイ・ミー』のパロディなのですが、なぜこの作品を意識しているのでしょうか。
『ポケットモンスター 赤・緑』では、自宅のテレビで「おとこのこが 4にん せんろのうえを あるいてる……」という映像が流れており、それをお母さんが見ています。つまり初代の最初に映画『スタンド・バイ・ミー』のパロディが入っており、MVでもそれを意識しているわけですね。
各タイプごとにジムリーダー

その後、各タイプごとにジムリーダーが登場します。ポケモンもトレーナーも表情が生き生きしていて、何度も止めて見たくなるほどかわいい。
あくタイプのトレーナーがいた!

ジムリーダー紹介シーンでは、あくタイプのポケモントレーナー&ポケモンたちがこっそり枠外に登場しています。
伝説のポケモンの影

続いてのシーンでは、伝説のポケモンたちが影で登場。登場は一瞬ですが、一時停止してみるとどれがどのポケモンかきちんとわかります。
悪役の影

伝説のポケモンの影のあとには、各タイトルの悪役が影で登場。サカキ、フラダリ、ルザミーネなど、影だけでも理解できますね。
歴代主人公のシルエット

さらに歴代主人公たちがシルエットで登場。こちらも判別が容易で、キャラクターデザインが優れていると実感させられます。
歴代チャンピオン

続いてMVはキャラクター紹介に移り、歴代シリーズのチャンピオンが登場。ダイゴやシロナがカッコよすぎます。
冒険の仲間

そして旅の仲間たちも登場。ポケモンにおいては仲間もなくてはならない存在ですよね。
3人の旅立ち

ベルやチェレンと一緒に最初の一歩を踏み出す『ポケモンブラック・ホワイト』の1番道路のシーンをオマージュしていると思しきシーンも。
3人の成長

そして、そのまま『ポケモンブラック2・ホワイト2』で成長した姿に変化します。
ナナシのどうくつ

ナナシの洞窟でミュウツーと戦うシーンも収録。『ポケモン X・Y』では非常に重要なポイントで、ミュウツーがメガシンカらしき行動をとっています。
ミツルと主人公

チャンピオンロードの出口で、主人公を呼び止めるミツルと思しきキャラクターもいました。『ポケモン ルビー・サファイア』の重要なシーンですね。
レッドVSヒビキ

シロガネやまのシーンも見どころです。ここではレッドとヒビキ(『ポケモン 金・銀』の男主人公)がバトルしています。
クリア後のおまけ要素として非常に印象的なシーンがアニメ化、もちろん登場ポケモンもきちんとこだわられているすごさ。
マリィの笑顔

マリィが登場するシーンでは、モルペコが無理やり彼女の顔を笑顔にしようとしています。『ポケモン ソード・シールド』をクリアした方は、ピンとくるイベントがあるはず。
ゲンシカイキのポケモン

その後のシーンでは、雨が降るシーンでゲンシカイオーガの影が登場。対照となるシーンではゲンシグラードンの影が出てきます。
ゲンシカイキは『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』のみの限定的な要素でしたが、きちんとMVに反映されているわけです。
キョダイマックス対決

『ポケモン ソード・シールド』のジムリーダーが登場したあと、今度は主人公VSダンデのシーンになります。最後はもちろんキョダイマックス対決。ほのおタイプ同士でアツく戦いを繰り広げています。
ポスターにも注目

何気なく貼られているポスターですが、シリーズ作品に登場したスポットが描かれている模様。
かわいいザシアン、ザマゼンタ

ザシアンとザマゼンタがお昼寝しているところも見どころです。
博士が集合

シリーズに登場した歴代の博士たちも集結!
最初のパートナーも!

その後、最初のパートナーとなるポケモンたちも出てきます。
クリア後施設の人たちも!

『ポケモンブラック・ホワイト』に登場するノボリとクダリ、『ポケモン X・Y』などで戦えるバトルシャトレーヌも出演。彼らはクリア後に登場する強敵です。
とにかく小ネタがものすごすぎる!
ざっと見どころを紹介しましたが、とにかく3分の間にポケモンの魅力がバッチリと詰め込まれています。しかも動画では各キャラクターの動きもカッコいい&かわいいうえに、きちんと特徴を掴んでおりとんでもないわけです。
単にMVとして出来がよいだけでなく、制作陣はおそらくかなりのポケモンオタクかと思われます。おまけにBUMP OF CHICKENの楽曲「アカシア」も一緒に楽しめるわけですから……。いやあ、こんなものがタダで見られていいのでしょうかと驚くばかりです。