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擬態の名手!『あつまれ どうぶつの森』に登場するナナフシをリアルで探す大変さについて【平坂寛の『あつ森』博物誌】

『あつまれ どうぶつの森』に登場する生き物を、生物ライターが解説!第24回は「ナナフシ」です。

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擬態の名手!『あつまれ どうぶつの森』に登場するナナフシをリアルで探す大変さについて【平坂寛の『あつ森』博物誌】
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※リアルの生物の写真が出てきます。苦手な方はご注意ください!
※ナナフシクイズ!!
いきなりですが問題です!
こちら一見するとなんの変哲もない木の枝の写真ですが、実はナナフシという昆虫が写り込んでいます。
さて、いったいどこに何匹のナナフシが写っているでしょうか!?(※正解は記事のラストで!)

▲ナナフシ、どこにいるかわかります?

ところでこのナナフシですが、このサイトの読者の皆さまにとっては『あつまれどうぶつの森(以下、あつ森)』に登場する昆虫、というイメージが強いかもしれません。
ちょうど今の時期に出現する唯一の樹上性昆虫なので、特に印象に残っているのではないでしょうか。


擬態のスペシャリスト集団!


『あつ森』では木の幹にペタッとくっついているのでそれなりに目立つのですが、なんせナナフシは昆虫界きっての擬態名人!
木の枝にそっくりすぎて、現実の野山で彼らを探すとかなりの苦戦を強いられます。

たまーに大きな葉っぱやブロック塀の上なんかをふらついていると目立つんですが……。なかなかそういうチャンスは多くありません。

▲ナナフシという名前から体の節が7つなのだと思いがちですが、実はさにあらず。

ナナフシは東南アジアやオセアニアの熱帯~亜熱帯地方を中心に世界各地に二千以上もの種が分布しています。

▲葉っぱの上に乗っかっているオキナワナナフシ。たたずむ場所によってはこのとおり、擬態も台無しに。

一般的に知られる枝そっくりのものから翅があるもの、体にトゲが生えているものもいて意外にバリエーションは豊富。『あつ森』にも登場する葉っぱそっくりの「コノハムシ」も広義のナナフシの仲間です。
見た目は様々ですが。共通しているのはそのほとんどが植物への擬態を極める進化を遂げている点でしょう。

▲木の枝に紛れるリュウキュウトビナナフシ

▲普通のナナフシは翅が退化していますが、トビナナフシの仲間は立派な翅を持ち、飛翔することができます。

▲オーストラリアに生息するユウレイナナフシ。一見トゲトゲで派手ですが、苔の生えた樹皮にカモフラージュしています。ナナフシはみんな擬態の達人なのです。

▲『あつ森』の博物館ではコノハムシと一緒に展示されるナナフシ。実はコノハムシもナナフシの仲間なんです。枝に化けるか葉っぱに化けるかの違いでビジュアルが大きく変わりますね。

卵まで種子にそっくり!!


というわけでナナフシ一族総出でのカモフラージュ特化ぶりがお分かりいただけたと思いますが…
ところでこちらの写真をご覧ください。コレ、一体なんだと思いますか?

▲なんかのタネ…じゃないんです!

そうです!コレはナナフシ(オキナワナナフシ)の卵なんです。
幼虫成虫はまだしも、卵まで植物に擬態しているとは…。まったく恐れ入りますね。

▲見た目だけでなく、鳥の胃袋で消化されないあたりもタネそっくり!

※ナナフシクイズ正解!
さぁ、ナナフシの凄さがわかってきたところで冒頭のナナフシクイズの正解発表です!

▲答えは6匹!何匹見つけられましたか?

正解は赤く囲った箇所にいる6匹でした!
全部見つけられた人はすごい!野鳥並みの目を持っているのかもしれません。
全然わからなかったという人は……ゲームの合間に野外での目の保養と修練をお勧めします!

『あつ森』博物誌バックナンバー


■著者紹介:平坂寛

Webメディアや書籍、TV等で生き物の魅力を語る生物ライター。生き物を“五感で楽しむ”ことを信条に、国内・国外問わず様々な生物を捕獲・調査している。現在は「公益財団法人 黒潮生物研究所」の客員研究員として深海魚の研究にも取り組んでいる。著書に「食ったらヤバいいきもの(主婦と生活社)」「外来魚のレシピ(地人書館)」など。


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