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『Ghost of Tsushima』協力マルチ”Legends/冥人奇譚”ではクマも撫でられる!初大型アプデの新要素と魅力に迫る開発者インタビュー

本編二周目では犬も撫でられます。

ソニー PS4
『Ghost of Tsushima』協力マルチ”Legends/冥人奇譚”ではクマも撫でられる!初大型アプデの新要素と魅力に迫る開発者インタビュー
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2020年7月に発売されたオープンワールドアドベンチャー『Ghost of Tsushima(ゴースト・オブ・ツシマ)』。1200年代に実際に起こった2度の蒙古襲来「元寇」をテーマに誉れ高き「侍」の生き様を描いた本作は、圧巻のグラフィックと随所に盛り込まれた時代劇テイスト、そして実に遊びやすいゲームシステムが話題を呼びました。

そんな『Ghost of Tsushima』の無料大型アップデートが10月17日に配信開始。アップデート後のバージョン1.1ではオンライン協力プレイモード「Legends/冥人奇譚」や、本編クリア後に装備を引き継いで2周目を遊べる「ニューゲームプラス」が実装されます。

今回は本タイトル初となる大型アップデートについて、クリエイティブ・ディレクターのNate Fox(ネイト・フォックス)氏、そして「Legends/冥人奇譚」モードのリードであるDarren Bridges(ダレン・ブリッジズ)氏へのインタビューを実施。『Ghost of Tshushima』の新たな魅力についてお話を伺いました。

――今回はマルチプレイモードの「Legends/冥人奇譚」が実装されますが、このモードについてはどのタイミングから企画されていたのでしょうか?

ダレン・ブリッジズ氏(以下、ブリッジズ)私は時代劇において侍同士が剣術で1対1の戦いをするシーンが好きなんですが、それと同じぐらいにお互いが背中を預けて大量の敵と戦うシーンも大好物なんです。

ですから、本作を開発するにあたっては最初から「マルチプレイモードも入れよう」と考えていましたが、2020年の夏に発表するまではずっと秘密にしていました。

「Legends/冥人奇譚」モードのリード、Darren Bridges氏

――数週間後にはレイドミッションの追加も予定されていますので、かなり大きなアップデートになりますね。

ブリッジズそうですね、非常に大きなアップデートであることは間違いありません。まず当日には2人用の協力モード「奇譚」と、4人用のサバイバルモード「九死」が配信されます。

いずれも「赤銅(あかがね)」「白金(しろがね)」「黄金(こがね)」の3段階の難易度があり、段階ごとにミッションの内容や報奨が変わります。何度もクリアしていただくことで、より良い報奨が得られるようになっています。

そして数週間後にはレイドイベントの「大禍」というモードの配信を予定していますし、それ以外にも毎週「百鬼」いう特別な難易度のミッションを配信していく予定です。


――「百鬼」モードについても詳しく教えてください。

ブリッジズこれは一番難しいミッションになっていて、高難度な戦いに挑戦したいプレイヤー向けですね。成績上位であれば「格付け(リーダーボード)」に掲載されますので他のプレイヤーとスコアを比較することもできますし、この「百鬼」難易度のミッションをクリアすることでしか手に入らない装備やスキンもあります。

――「Legends/冥人奇譚」は本編と比べるとかなりファンタジックになっています。なぜでしょうか。

ブリッジズアップデートを行うと、対馬の各地で行善(ぎょうぜん)という新たなキャラクターと出会えるようになります。彼は「Legends/冥人奇譚」モードへの入口であると同時に語り部でもあります。「Legends/冥人奇譚」モード内で起こることは全てが彼の語る物語、という設定になっているんです。

対馬の各地で出会うことができる「行善(ぎょうぜん)」

ただ、行善も対馬にて蒙古の進撃を受けたわけですが、彼はそれをドラマチックに誇張して話してしまうんです。

例えば彼が「蒙古が天狗や鬼を連れて攻めてきた」と仕立て上げれば、天狗や鬼が出現する世界なので、現実をベースにした本編とは少し世界観が異なります。他にも、マルチプレイでは「刺客」という影から襲い掛かる役割が選択でき、河童のようなお面が選べるようになっているのですが、そのビジュアルも行善の妄想という訳ですね。



――最初の発表時点では世界観の違いにビックリしました。本編にも「伝承」で天狗と戦うシーンがありましたが。

ブリッジズそうですね。本編の中ではそこに近いかなと思いますが、更にファンタジックになっています。

――「Legends/冥人奇譚」ではフォトモードに新たなフィルターなども追加されるようですが、それは本編でも使用できるのでしょうか?

ブリッジズ本編のフォトオードにも追加要素はあるのですが、「Legends/冥人奇譚」のフォトモードで使えるフィルターは「Legends/冥人奇譚」専用になります。この「Legends/冥人奇譚」ではパーティーを組んでいるプレイヤーがフォトモードを起動すると仲間も静止するので、ポーズを取って、フレンドと一緒に写真が撮れますよ。


――ビジュアルで言えばもうひとつ、「Legends/冥人奇譚」は「黒澤モード」には対応していますか?

ブリッジズ残念ながら対応していません。

――本編のアップデートにも触れていきたいと思います。まず「二周目」(ニューゲームプラス)では1周目よりも難易度が上がるんですよね。

ネイト・フォックス氏(以下、フォックス)仰る通り、「二周目」は更に敵が強くなります。というのも、一周目で獲得した装備や技を引き継ぐのでそちらの方がより楽しめると思ったからです。

――1周目を最高難易度の「万死」で遊んでいた場合はどうなるのでしょうか?

フォックス二周目から難易度を変えることも可能ですが、同じ難易度を選ぶと敵の一撃がより強力になり積極的に攻撃を仕掛けてくるようになります。「万死」に関しても一周目からさらに敵が強化され、相当難しくなりますが、それよりも更に厳しい条件でプレイしたいという方には「呪いの護符」という護符も登場します。これを装備すればゲームシステム的に強制的に縛りプレイにすることもできますよ。

『Ghost of Tsushima』クリエイティブ・ディレクター Nate Fox氏

――更なる高難度は非常に楽しみですね。

フォックスそうですね、本当にそう言っていただけると嬉しいです。私もニューゲームプラスの醍醐味はやはりこのチャレンジングな難易度だと思っています。中には「一撃でも当たったら終わり」という状況にもなることもありますので、個人的にはそれが一番大好きですね(笑)。

――二周目では新たな護符が手に入るという事で、先日公開された「蒙古軍の犬を仲間にできる」という情報は大きな話題になりました。

フォックス二周目(ニューゲームプラス)を追加した目的は、プレイヤーの方にもう一度新鮮な体験を提供したかったからです。なので敵が強くなるのもそうですが、新しいスキンやアイテムが登場します。


一番のポイントは仰る通り護符ですね。蒙古の犬に気付かれないように近づいて撫でれば、護符使用時には仲間になって戦ってくれます。他にも「焔の剣」を使って火を宿した状態で敵を斬ると近くの敵に燃え移る、という効果の護符もありますね。

これによって戦術の幅が広がりますので、どう戦うかを考える楽しみもがると思います。ちなみに、「Legends/冥人奇譚」モードの方では熊の式神を呼び出して撫でることもできますよ。


――「Legends/冥人奇譚」では熊も仲間に出来てしまうんですか! 本編でも蒙古兵や仁をなぎ倒す姿が印象的だったので楽しみですね。

フォックスかなり強力ですし、楽しいと思います(笑)。

――新たに追加される「Legends/冥人奇譚」では本編と連動して使えるようコンテンツはありますか?

ブリッジズ「Legends/冥人奇譚」モード専用のものを本編に持ち込むことはできないんですが、本編から繋がる要素はあります。例えば行善ですね、彼とは対馬のあちこちで出会うことができるようになります。

「Legends/冥人奇譚」自体は、本編をほとんどプレイしていなくてもプレイ可能になっていますが、本編で獲得した仁の面頬類は「Legends/冥人奇譚」でも使用できます。本編をどれくらいプレイしたかをマルチプレイ時に周りのプレイヤーにアピールできますよ。


――ニューゲームプラスでは1周目の装備を引き継ぐとのことですが、収集物やリソースについてはどうなるのでしょうか。

フォックス引き継がれるのは技や伝承の奥義、気力や武具ですね。ただ「もう一度ストーリーを遊んでいただく」というモードなので、訪れた土地や収集物については引き継がれません。

――なるほど。他には新たに追加される流儀や技などがあれば教えていただきたいのですが。

フォックス新しい流儀が追加される訳では無いんですが、先ほどのお話にもあったように新しい護符によって戦い方が大きく変わります。

例えば奥義「紫電一閃」では特定の護符を持っていて、使用すると一定の確率で稲妻が落ちてきて敵を打つ、という派手なエフェクトが発生することもあります。型が増えるわけではないのですが、より派手で新しい体験をお楽しみいただけると思います。

――それだけ新しい護符が増えるという事ですが、護符の装備枠は増えないんでしょうか?

フォックス護符の設定できる枠は増えないのですが、ver1.1では装備の登録ができるようになりました。これまでのように逐一装備を付けなおす必要はなくなりましたので、その分護符の使い勝手は良くなっていると思います。

鎧ごとに装備や護符の組み合わせを保存できるので、ステルス効果を増す装備で移動してから一瞬で飛び道具に向いた装備に切り替えて攻撃、というプレイをすることも可能です。瞬時に切り替えられるので、これまでより沢山の護符を活用していただけると思います。


――本編でもフォトオードに色々と追加要素があるとのことですが、詳しく教えていただけますか。

フォックス本編の方で沢山のユーザーさんが素晴らしいスクリーンショットを撮ってくださることに大変感銘を受けましたので、より多くのことができるように改善を加えました。アップデート後のフォトモードではアスペクト比を変えてよりワイドな画角にしたり、刀をキラリと光らせることが出来たりしますので、よりお楽しみいただけると思います。

――アップデートが楽しみです。本日はありがとうございました!
《ハル飯田》
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