
みなさんは「マンホーラー」「蓋女」という言葉を知っていますか?
これはマンホール(の蓋)を愛してやまないマニアを指す言葉です。彼らは、世界中のマンホールに会いに行き、マンホールの蓋を写真を撮影して、己のマンホール愛を高めているのです。マニアックな趣味と思われる人もいるかもしれませんが、実は日本では「マンホールサミット」と呼ばれるイベントが毎年開催されており、2018年に行われた「第8回マンホールサミットin北九州」では、5,000名の参加者が訪れたのだとか!
そういえばスクウェア・エニックスと佐賀県がコラボしたイベント「ロマンシング佐賀 2020」でも、『サガ』シリーズのデザインをした「ロマンシング佐賀マンホール」が佐賀市に設置されたそうです。
このようにゲーム業界とも関わりがあるマンホール(以下、蓋は省略)ですが、ゲームにも登場しますよね。というか、読者の中にはゲームで何度も目にした人もいるのではないでしょうか?
そこで今回は、そんなゲームに登場するマンホールを紹介しつつ、さらに撮影したマンホールのスクリーンショットを使った新たな遊び方も提案します。
ゲームによってデザインがぜんぜん違う!


まずはニューヨークが舞台の『Marvel's Spider-Man』のマンホールを紹介します。2枚目のマンホールには、同作の開発元であるInsomniac Gamesが刻印されており、思わずプレイヤーならニヤリとしてしまいます。
なかなか個性が光るマンホールではないでしょうか。






見てください!アクティビジョンのFPS『Call of Duty: Black Ops - Cold War』では、様々なデザインのマンホールが存在します!
筆者は同作のオンラインマルチプレイモードに結構ハマっていたのですが、この企画を始めるまでマンホールのデザインが複数あるとは知りませんでした。視野が広まりますね……。
とある2つの作品のマンホールに共通点があった!


続いて謎のウイルスの感染拡大によって世界が崩壊したアクション・アドベンチャー『The Last of Us Remastered』です。一枚目は世界が崩壊する前のマンホールで、二枚目が崩壊後のマンホールです。

そして続編の『The Last of Us Part II』のマンホール。こうやってみると前作より格段にクオリティが上がっていますね。
そういえばこのマンホール、コケが少し生えています。コケが生えたマンホールというのはマニアにとって推せるポイントなのだとか。確かに風情があっていいかもしれません。
さて、このマンホールには「SEWER」の文字が刻印されています。これは下水道という意味です。そして、同作はシアトルが舞台なので、同じシアトルが舞台のオープンワールドアクション『InFAMOUS Second Son』のマンホールもデザインが似ているかもしれないと思ったのでチェックしてみました。

おお!デザインこそ違いますが、こちらも「SEWER」の文字が刻印されていますね!
「もしかして現実世界のシアトルでも……?」と思って調べてみたら、やはり「SEWER」の文字がありました!両作のマンホールは、現実のものを基にアレンジを加えて作ったのでしょうか。
こうやって比べてみるとわかった発見です。面白いでしょ!
架空世界のマンホールは尖ったデザインが多い!

次は架空世界のマンホールに注目!意外と凝ったデザインのマンホールがあるかも!
上記の画像は重力を操る少女が主人公のアクション・アドベンチャー『GRAVITY DAZE』のマンホールです。中心に大きな穴がありますが、やはり蓋を外すときの器具も現実のものとは異なるのでしょうか?

これは『あつまれ どうぶつの森』のマンホールのひとつです。
通常のマンホールにリメイクキットを使えばカラフルなご当地マンホールに。船のほかに、山や城のデザインがあります。こういったマンホールや前述の『サガ』のマンホールは「デザインマンホール」と呼ばれているそうです。

次は南米にある大国「ソリス」を舞台にしたオープンワールドアクション・アドベンチャー『ジャストコーズ4』です。
マンホールに市名ではなく国名が刻印されているのは珍しいのではないでしょうか!?他の作品の場合、市名が記されていますから。

異次元の敵との戦いを描いたサードパーソン・アクションシューティング『レムナント:フロム・ジ・アッシュ』では、「WATER」と刻印されたマンホールが登場し、下水道に行けるという本来の使い方ができます。

『サイバーパンク2077』の舞台であるナイトシティのマンホールです。穴の部分がオレンジ色に光っていて近未来っぽさを感じますね!
それに蓋の内側の面に隙間があり、何やら回転しそうな感じがします。このマンホールを開ける時、蓋がウィーーンと回転するのではないでしょうか!

ドット絵の作品もみてみましょう。『The friends of Ringo Ishikawa』のマンホールは簡易的に描かれてますね。アスファルトの道路とほぼ一体化しています。

『熱血硬派くにおくん外伝 River City Girls』もマンホールが簡易的に描かれています。っていうかマンホール多いな……。
ドット絵の作品でも『The friends of Ringo Ishikawa』のものとは全然デザインが違います!やはり個性があって良いですね~。
ゲームに登場するマンホールを使った遊び方!

こうやって各作品のマンホールを比べてみると、それぞれに個性があることがわかりました。それだけでも大発見で、今後ゲームに登場するマンホールに注目したくなると思いますが、筆者はもっとゲームを楽しむ方法を思いつきました。
「マンホールってゲームに大体あるんだからコレクションしたら楽しいんじゃ?」と。

そこでマンホールのスクリーンショットをプリントアウトしてアルバムに保管してみました!各写真にはタイトル名と舞台が書いてあります。
最初は、この試みに「これ面白いかな……」と不安だったのですが、アルバムに20枚以上の写真を入れたあたりからめちゃくちゃ面白くなりました。

コレクションがどんどん増えていく充実感、写真を入れることでアルバムが物理的に重くなっていく達成感、「こんな遊び方しているの自分だけでは?」という謎の優越感によって、ゲームプレイのモチベーションが上がりました!
大切なことなのでもう一度言います。この遊び、めちゃくちゃ面白いです!
この記事のために始めたゲームのマンホール集めですが、気がつくと予想以上に夢中になってました。
これから筆者がプレイするゲームにも多数のマンホールが登場するでしょう。それらはもちろん個性が光るデザインをしているに違いありません。そんな蓋と出会ったら、今回のようにスクリーンショットを撮影してプリントアウトしてコレクションしようと思います。
蓋ゲーマーになると、ゲームをプレイするという楽しさに、マンホールを見つけ出すという楽しさが加算されます。これによってよりゲームプレイのモチベーションが上がり、ひいては積みゲー問題の解消にも繋がるのではないでしょうか!
みんなもマンホール集めようぜ!