『アズールレーン』や『アークナイツ』を手掛けた「Yostar」の最新作『ブルーアーカイブ』がスマートフォンアプリとしてリリースされました。美少女と銃火器というハードな組み合わせに、透明感のあるイラストや描写を盛り込むことで独特の空気を作りだしているところが特徴の本作。
その最大の魅力は、先生として女子高生とコミュニケーションをとれる点にあると言っても過言ではありません。かわいくて個性豊かな少女たちが、「先生、先生」と言って自分を慕ってくれる本作は、夢のような時間を提供してくれます。
女子高生に囲まれた 夢のような教師生活
本作の肝は女の子たちとの交流できるチャットツール「モモトーク」です。ホーム画面の左上にあるスマホのアイコンがそれ。ゲームを進めて好感度が上がると、女の子たちからチャットで連絡が届き、交流できるようになっています。

スマホ型のアイコンをタップすると、

友達一覧には女の子がずらり。なんだかモテる男になった気分。現実にはこんなに異性の連絡先持ってたこと一瞬もありませんけどね。

トーク一覧を見ると、大量の通知が。みんな先生、先生、先生って、いやいや人気者はつらいな~。
好感度が上昇すると、女の子とチャットで会話ができます。その後、「絆トーク」というイベントが発生し、特定の好感度で一枚絵を入手できるようになっています。
イベントの内容はキャラごとにバリエーション豊か。チュートリアルを兼ねて一番最初に絆トークが発生するのはユウカちゃん。数学が得意なしっかり者の女の子です。

まずはチャットでのやり取り。そのあと、実際に会って楽しい会話イベント始まる、というのが一連の流れです。ユウカちゃんとのチャットでは、何やら請求書の話。先の戦いでの費用を請求する仕事が残っていたのですね。それを指摘される先生。

結局ユウカちゃんが事務所までやってきて、先生の帳簿付けを手伝ってくれることになりました。

ここで美麗なスチルを入手!この『ブルーアーカイブ』は非常に透明感のあるイラストが特徴的です。画面全体は淡い青を基調としており、女の子たちとの爽やかな青春の雰囲気が随所に漂っています。ハードで少し暗めの青色でデザインされている『アークナイツ』とは対照的ですね。

動きも滑らかで表情豊かな彼女の姿を見ていると、本当に女子高生とやり取りしている教師の気分。女子高生と先生の甘酸っぱい会話も魅力です。「領収書の整理を手伝ってくれるのなんて、私くらいなんですから…。」

…いや、ちょっと変じゃないですかね。こんな女子高生と先生の会話があるでしょうか。私の時代の女子高生は、若くてハツラツとして活力あふれる先生のもとに集まっていたような気がします。女子高生が教師に向けるあこがれは、同年代の子供っぽい男子たちに物足りなさを感じ、余裕があって頼り甲斐のある成人男性に惹かれる、というものだと勝手に思っていました。
少なくとも、10万円のおもちゃのロボットを買ったり、スマホのガチャに何万も課金する上、帳簿も付けられない男性教師に惹かれるなんてとても思えません。いったいなぜこのようなことに…。

のんびりなホシノちゃんの癒し
ユウカちゃんはちょっと特殊で、ダメ男を好きになってしまうタイプなのでしょう。女の子は個性豊かな面々ばかりで、ユウカちゃんのような子ばかりではありません。

メイドの恰好をしている積極的な女の子や

ボディタッチを交えて、ぐいぐいアプローチをかけてくる女の子など。

ちなみに私の一押しは現在ピックアップガチャの対象になっているホシノちゃん。
非常に華奢でかわいらしい見た目をしているものの、これでもアビドス高等学校の三年生であり、委員長でもあります。マイペースでいつも寝てばかり。活力が感じられない性格ですが、やるときはやるタイプ。天才肌っぽさがあります。戦闘では「タンク」として前線に立ち、味方の盾となる役割を持っています。

シナリオでもやる気のないセリフが多数。それでも後輩たちから慕われている様子が良くわかります。

他の面々と比べ年長であることから、自分をおじさん呼ばわりすることも。

リーダーに指定すると、やわらかな口調ながらしっかりとみんなをリードする様子も垣間見えます。戦闘開始時の「こっち。準備してー。」というセリフがかわいくて、でもリーダーっぽさもあって、すごく好きです。

キャラクターはホーム画面に設定可能。ログイン時やタップしたときにこちらに話しかけてくれます。

出迎えてくれるホシノちゃん。仕事が溜まっていることを教えてくれます。なんか先生と生徒というより、秘書との関係みたいですね。彼女の声質も、しゃべりのトーンもかなり私好み。何度も何度もタップして彼女の声を聴いてしまいます。

「ここは涼しくていいいよ~」確かにゲーム内は夏場っぽい雰囲気ありますね。ホシノちゃんも気にせずどんどん涼んでいってね。

「相変わらず苦労が多そうだ~」ってそうでもないですよ。そんな苦労してるように見えますかね。

「色々お疲れさま、先生も。」あらあら、気にしてくれるね? ありがとうね。

「あんまり肩に力いれなくていいよ~。」そう…かな? あれ、なんだか涙が…。
彼女の声を聴いているうちに涙がぽろぽろこぼれてきました。気だるそうで覇気のない口調から、滲み出る労いの気持ち。ホシノちゃんは、人目を気にしない自由奔放な性格に見えて、実は誰よりも人の気持ちを汲み取ることができる女の子なのかもしれません。彼女の発する一言一言が深く心の中に沁み込んで、温かく包み込んでくれるようでした。

私は、社会の荒波にもまれて四苦八苦する中で、無意識のうちに少女の癒しを求めていたのかもしれません。彼女の声を聴いていると心が安らかになり「そんなに頑張らなくてもいいんだ」と自分を肯定してあげられる気持ちになってきました。
小さな体に、広い心を持ったホシノちゃんに包まれて、至福の時を過ごしました。
このゲームには、現実の女子高生と先生とのやり取りとは少し異なるコミュニケーションがあります。しかしそこには、厳しいリアルに疲弊した大人たちを包み込む青く透き通った、甘くて暖かな世界が広がっています。

ぐうたらに見えて、人の気持ちもくみ取れるし、後輩思いなところもあるホシノちゃん。納得いかない意見にはしっかりNoを突き付けることもあります。サバサバした一面もまた良いんですよねえ。

アイドルになって稼ぐことを提案するノノミちゃんに対して、

ただ一言「却下」。強い。委員長の風格です。

ホシノちゃんにはコアなファンがつくことを予想するセリカちゃん。わかる。

「人間としてダメっしょー。ないわー、ないない。」って、え? ホシノさん…。
女子高生って、やっぱりそんなに甘くない。