「セガ新プロジェクト発表生放送」が6月3日に行われ、「メガドライブミニ」に続く第2弾のゲームハード「メガドライブミニ2」が発表されました。
1988年に発売された「メガドライブ」は、アーケードゲームの移植や個性的なオリジナルタイトルが相次ぎ、熱烈な支持を寄せるファンが多かったゲームハードです。北米での大ヒットなどもあり、世界的な人気を博した名機として知られています。
そのメガドライブをミニ化し、当時のメガドラソフトを40本以上収録する「メガドライブミニ」が2019年に発売され、令和の時代に懐かしいハードとソフトが蘇りました。その驚きと興奮から2年半の月日を経て、メガドライブミニの系譜を受け継ぐ「メガドラミニ2」が電撃発表され、ゲームファンを中心に驚きと興奮をもたらしました。

「メガドライブミニ2」は、メガドライブミニを上回る50本以上のタイトルを収録。しかも今回は、当時の周辺機器「メガCD」のタイトルも収録対象に加えており、メガドライブの歩みを新たな形でユーザーの手元へと届けます。
外見は「メガドライブ2」をベースに、オリジナルサイズの約55%に縮小。コンパクトながら、カートリッジスロットの開閉蓋やリセットボタンまで忠実に再現し、前回も見せたこだわりぶりは健在です。
性能面の詳細はまだ明かされていませんが、発表会での発言によれば、どこでもセーブできる機能は今回も用意されている模様です。また、気になるラインナップについて、3日の発表では10本+αがお披露目されました。


まずは、当時メガCDソフトとして登場した5本を収録タイトルとして発表。迫力の3D演出が光るゲームアーツのSTG『シルフィード』や、ゲームギア向けタイトルを当時リメイクした『シャイニング・フォースCD』、OPのアニメシーンも目を引く『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』、ミステリアスな雰囲気を独特のグラフィックで表現した『夢見館の物語』、日本ファルコムによるアクションRPG『ぽっぷるメイル』と、ファンにとってはいずれも思い出深いタイトルばかりです。

また発表の中で、「『ソニック・ザ・ヘッジホッグCD』のBGMは日本版とアメリカ版で異なり、(好きな方を)選んで遊べます」といった発言が飛び出しました。外観だけでなく、収録内容についても徹底したこだわりで開発されていることが窺えます。


続いて、メガドライブソフトからも収録作を5本公開。当時、カートリッジにカスタム演算チップを搭載することで移植に成功した『バーチャレーシング』、画面の上下分割による2人協力プレイも楽しい『ボナンザブラザーズ』、シャイニングシリーズの原点『シャイニング&ザ・ダクネス』、前回収録された『III』に引き続く形でラインナップに加わる『サンダーフォースIV』、いわゆる“版権モノ”の壁を今回も乗り越えた『まじかる☆タルるートくん』と、こちらも錚々たるラインナップが並びました。

紹介とともに開発の裏話なども語られ、『バーチャレーシング』はメガドライブミニの時に収録が考慮されていたとのこと。しかし、「再現は大変すぎて無理」と開発サイドに断られ、実現には至りませんでした。しかし「メガドライブミニ2」の開発が中盤に差し掛かった頃、「100%で動くようになりました」といった報告が寄せられ、ついに念願の収録が叶いました。

また『ボナンザブラザーズ』は、メガドライブミニ発売後に「なぜこのタイトルが入っていないのか」との反響が予想以上に届き、そうした声によって人気が高い作品だと認識を改め、今回のラインナップに加えられた模様です。