
『ポケットモンスター』の世界には、空に、海に、森に、街に、大小様々なポケモンたちが登場します。種類によって姿かたちが大きく異なる彼らですが、唯一共通しているのは「モンスターボール」に入れて持ち運べるという点。
つまり、モンスターボールの存在がポケモンをポケモンたらしめていると言っても過言ではありません。今回はそのモンスターボールの知られざる起源についてご紹介します。
ニシノモリ教授とオコリザル
1996年に発売された、『ポケットモンスター 赤・緑』。その同年に発売された、おそらく最古の攻略本「ポケットモンスター図鑑」によると、モンスターボールの生まれるきっかけとなったのは、1925年にポケモン学の祖・ニシノモリ教授の実験中に起きたトラブルだったようです。
教授はオコリザルの怒りエネルギーを抽出する実験中、誤った量の薬をオコリザルに注入してしまいます。衰弱したオコリザルですが、なんと小さくなって、そばにあった教授の老眼鏡ケースの中にスッポリと収まってしまった…というのです。
この時初めて「生命の危機に陥ると小さくなって隠れる」というポケモンの性質が発見されることに。この事件をきっかけとしてポケモンの捕獲カプセルの開発が進められ、その後「モンスターボール」として市販されることになった、と「ポケットモンスター図鑑」には書いてあります。つまり、我々のよく知るモンスターボールの起源は、ニシノモリ教授の老眼鏡ケースにあったのです。