
2022年9月15日に開幕を迎えた「東京ゲームショウ(TGS)」では、ゲーム制作やアニメーションについて学ぶ学生たちの作品を体験できる「ゲームスクールコーナー」が設置。学生ならではの発想で作られた多種多様な作品が出展されており、ゲームを制作した生徒自身から、その説明を聞くことができます。今回はそんな「ゲームスクールコーナー」の中から、扇子や障子といった意外なアイテムを使ったゲームや乗馬VRゲームなど、生徒のアイデアが光る作品を試遊してきたので、ご紹介します。
◆北海道情報専門学校:ウマウマ!ダッシュフェスティバル
本ゲームは、馬を模したインパクト強めな乗り物に乗り、VR世界にて実際の騎手としてレースに挑戦するというもの。コントローラーの付いた鞭で馬のお尻を叩くと、乗っている馬はスピードアップします。馬の体力に気を配りつつインコースを狙うのが案外難しく、筆者のレース結果はビリに終わりました。
ゲームを制作した生徒さんに発想のきっかけを伺ったところ、「馬の育成ゲームや競馬ゲームはあるけれど、実際に馬に乗るゲームって少ないなと思って」とのこと。“本物の騎手”のような気持ちでゲームを楽しめることが、本ゲームにおける1つの魅力になっています。



◆愛知工業大学:扇義 陰陽道中
本ゲームは、意外な日常のアイテム「扇子」を使って敵を倒していくというもの。センサーに扇子を感知させ、正しい図形を描くことで、迫り来る敵をバッサバッサと倒すことができます。扇子を持って敵を倒した際は、まさに陰陽道を極めた異能力者のような気分に。
ゲーム制作を担当した生徒さんによると、制作のきっかけは「扇子を使いたい!」という1人の発言だったよう。“やりたいこと”と“技術力”のギャップに悩んだこともあったといいますが、複数人の力を合わせて1つのゲームを完成させていました。



◆日本工学院・東京工科大学:Modicter
本ゲームのテーマは“文字”、主人公はエイ…のような見た目の“本”。アイテムを駆使して探索や戦闘を行う「3D文字能力変化アクション」となっています。ゆるゆると動く本が可愛らしく、いつまでも見ていられました。
制作を担当した生徒さんにお話を伺ったところ、“文字”というテーマに合わせて「アイテムの文字と効果を連動させている」といいます。例えば「大」という文字のアイテムを獲得すれば、プレイヤー(本)の体も巨大化するとのこと。発想と想像力の豊かさが、本ゲームをより光るものにしていますね。



この他にも、学生によるセンスの光るゲーム作品が盛り沢山。気になった方は是非とも「ゲームスクールコーナー」に足を運んでみてください。そして最後に、ご協力くださった生徒の皆さん、ありがとうございました!