
サイゲームスより配信中のDCG『シャドウバース』(以下『シャドバ』)。リリース6周年を今年6月に迎え、RAGE SHADOWVERSE PRO TOUR(以下『プロツアー』)の盛り上がりはもちろん、TCG『Shadowverse EVOLVE(シャドウバース エボルヴ)』を展開するなど、根強い人気を誇っています。
国内でeスポーツをメインとした興行を主催し、様々なゲームタイトルとタッグを組んでイベントや大会を展開する「RAGE」。『シャドバ』と「RAGE」が共同で開催している「RAGE Shadowverse」は『シャドバ』のリリース年である2016年から実施されており、すでに7年目に突入しています。
そこで今回は、大会やイベント環境が成熟していく中で、さらなる楽しみを提供するべくさまざまな施策を行っている本イベントの仕掛け人、「RAGE」総合プロデューサーの大友真吾氏、そして『シャドバ』プロデューサーの木村唯人氏にインタビューを実施しました。
オフラインイベントだからこその楽しみ、そして今後の展望などを聞くことができたので、ぜひ最後までご覧ください。
ーー本日はよろしくお願いします!「RAGE Shadowverse」は初開催から6年が経過しましたが、大会としての面白さを維持するための仕組みや取り組みをお訊かせください。
(木村さん)大友さんやCyberZさんといっしょにイベントのブラッシュアップをしてきた中で、最近だと紙のエボルヴの大会、マヂカルラブリー野田さんの「マヂシャド出張配信」や『邪道バース』の大会など、競技以外にも楽しめるエンターテインメント性があり、会場にきたら大規模なオフ会のような、フェスのような感じにしたいと思っています。
また、オンライン配信ではオーディエンスボードという、戦況予想を投票できる企画があり、みんなで試合を観ているような観戦体験をイメージしています。
ーー「RAGE Shadowverse」では選手とファンのコミュニケーションの場はございますか?
(大友さん)今年の「RAGE Shadowverse」プロツアーから、参画していただいているチームの選手とファンの方で、予選や決勝大会で交流の場があります。本イベントでもプロ選手との対戦会を予定しています。
予選だとプロも同じ会場にいるので、試合がおわったら観戦・対戦エリアにいたりして、いい意味で近い距離で接することができる点も、「RAGE Shadowverse」のコミュニティのよさなのかなと考えています。

ーー「RAGE Shadowverse」のコロナ禍での開催の手応えをお訊かせください。
(大友さん)2020年1月にギネスに挑戦した2020 Springの予選大会ぶりのリアル開催だったのですが、エントリー数は想定を超えていて、ユーザーも待ち望んでいた大会だったんだと実感しました。サイドイベントが豊富なこともあり、自分が選手じゃなくても参加できる形式にすることで、集客の手応えを感じています。
ーー『Shadowverse EVOLVE(シャドウバース エボルヴ)』は今後RAGEのように全国大会として開催する予定はございますか?
(木村さん)現在予定している横浜(2,000人規模)が2日間でRAGEに相当し、名古屋やその他の地域なども含め、様々な場所で開催する予定です。1つの場所に集結するRAGEとはちょっと異なり、色々な場所での開催を想定しています。
ーー「RAGE Shadowverse 2022 Spring」以降、賞金が上がっていますが理由をお伺いできますか?
(木村さん)今年は「Shadowverse World Grand Prix」(以下、「WGP」)の開催がなく、「Shadowverse Invitational」というお祭り的なイベントになった代わりに、RAGEでの賞金が1,000万まで上がっています。
また、挑戦者が絞られる「WGP」より、一発勝負のRAGEの賞金を上げるというある種実験的な試みの意味合いもあり、「WGP」ととどちらがプレイヤーの皆さんにとって楽しんでいただけるのか、反応を見たかったという部分もあります。
(大友さん)RAGE Shadowverseの競技シーンを盛り上げていく一つの手段として、賞金総額1,000万くらいだったものを増額させたのですが、、「WGP」で発表したときにはざわつきがありましたね。
ーーオンラインでの開催もハイブリッドで続けていく予定とのことですが、オンラインとオフラインそれぞれのメリットはどう考えてますか?
(大友さん)オンラインでの開催をコロナ禍で2年やってきて、エントリー数が多く全国各地から偏りなく集まったのがよかったです。オンラインRAGEだったから初めて参加したという方もいて、初回のオンライン大会エントリー者は、北から南まで幅広くいました。
参加者のハードルを下げるという意味でいい方向に作用し、2019年と2020年のエントリー数を比較すると、2020年は20%増でした。
オフラインはゲームでつながった知り合いと会える場所、そこでシャドバ友達やゲーム友達と会えるコミュニティになっています。2年ぶりに開催したこともあり、やっぱオフいいな、オフだから参加したという声も届いているので、コミュニティの形成という意味でもやはり良いものだと感じていると同時に、観戦も大いに盛り上がるのが特徴的かなと思います。
ーー『Shadowverse EVOLVE(シャドウバース エボルヴ)』を出していたり、アニメ化もしています。今後は小学生向け、親子向けといった大会やイベントの開催予定はございますか?
(木村さん)まだなにか具体的にあるわけではないですが、おかげさまで小中学生もTVアニメをみてくれていて、親子でやりたいという話も届いている中で、『シャドバ』か『エボルヴ』かはわかりませんが、どこかを足がかりに、より多くの方に参加いただける形での大会やイベントをやっていきたいと思ってます。
ーー初年度のRAGEに参加していた方がお子さんを連れて会場に足を運んでくれるかもしれないですね。
(木村さん)あと4年はやらないと無理ですね(笑)トータルで10~15年やれば出てくるかなと思います。

ーー2シーズン連続のオフライン開催となる2022 Autumnのみどころを教えてください。
(木村さん)今回は今までにないサイドイベントが面白いところ。『邪道バース』のトーナメントがあったり、マヂシャドの出張配信もあったりなど、エンターテインメント性に富んだものが多く、RAGEの競技シーンだけでなく、『シャドバ』全体としていろんな楽しみ方ができるので、ぜひご来場いただければなと思っています。
(大友さん)ここ数年シャドウバースのプロ選手がファイナリストになるケースが増えてきており、今回もau デトネーションのミル選手がファイナリストになっています。ミル選手がファイナリストになるのは最多タイの3度目(プロ選手の中で3度は最多)で、まだ「RAGE Shadowverse」ではプロ選手が優勝していません。
3度目の正直ではないですが、ミル選手としては絶対勝ちたいと思うし、残りの7人も優勝賞金を狙ってしっかり練習していると思います。プロが3度目の正直で優勝を勝ち取るのか、新たなスターが誕生するのか、そこがGRAND FINALSの見どころです。
ーーマヂカルラブリーの野田さんが野田ゲー内でリリースした『邪道バース』の大会がGRAND FINALS会場にて初実施されるとのことですが、『シャドバ』との関わりをお訊かせください。
(木村さん)元々「#マヂカルシャドウバース」に出演してくれていた野田さんが、野田ゲーを作る中でカードゲームを作りたいので、『シャドバ』を基にしたようなゲームを作ってもいいか私に直談判があり、いいよと快諾してできたのが『邪道バース』です。
RAGEの大会の中で『邪道バース』の大会があるのはおもしろいし、RAGEと『邪道バース』や野田さん、それぞれのファンが楽しめるものになっていて、エンターテインメントに富んだ非常に良い機会になると思っています。
ーー今後の『シャドバ』の競技シーンへの展望をお訊かせください。
(大友さん)オンライン配信でもリアルな場でも、より多くの人に参加してもらいたいというのが率直な思いです。オンラインの面では、現在取り組んでいるオーディエンスボード(戦況予想の投票)は新しい視聴体験を提供します。引き続き、観戦体験の向上に努めていきたいと思っています。
オフラインの面では、『シャドバ』ライト層に楽しんでいただけるような企画やリアルならではの新しいサイドイベントにチャレンジしていく予定です。
大会だけだとなかなか会場に足を運ばないような人にも、この企画があるならいってみたいと思ってもらえるイベントにしていきたいです。
大会運営においては、オンライン予選を取り入れたことでより幅広く、多数の『シャドバ』プレイヤーが参加できたこと、さらに大会の開催に留まらず、エンターテインメント性に富んだ企画が実施される予定の「RAGE Shadowverse 2022 Autumn GRAND FINALS」。
全ての来場者に楽しんでもらいたいという主催者の想いが、どこまで連れて行ってくれるのか、今後の「RAGE Shadowverse」から目が離せません。