
VTuberの間で話題のモバイルモーションキャプチャー「mocopi」が4月6日の本日、アップデートして新たな機能を実装しました。
mocopiといえば、500円玉サイズの極小センサーで、誰でも手軽に3Dアバターをフルトラッキングできる優れもの。VTuberのみならず、3Dを用いたゲーム開発や個人制作の3Dアニメなど、これまで手間も費用もかかったモーションキャプチャー環境を劇的に変えるものとして注目を集めています。
その一方で、適度な間隔での再キャリブレーションの必要性など、まだまだ発展途上の部分も多く存在します。今回のアップデートではそのステップアップの一環として新たな機能を追加。ある人にとっては小さな一歩かもしれませんが、ある人にとっては大きな一歩となるでしょう。
■新機能1「AR背景モード」

mocopiはスマートフォンで制御・モニタリングするモバイル機器です。そのスマートフォンのカメラと連動し、カメラで写した景色にアバターが乗せられるようになりました。これまではグリーンバックに実写の背景を合成していましたが、ついにリアルタイムの景色の中でアバターを動かせるようになったのです。
操作は簡単。背景選択画面で「AR」のアイコンをタップするだけ。アバターの位置変更、拡縮、回転に加え、初期位置へのリセットも直感的にできます。
これにより、映像作品ではプレビズやVコンテなどの資料が簡単に制作できるでしょうし、VTuberも自身のポップアップストアやコラボ先の紹介をロケできるようになったと言えるでしょう。そのほか用途は幅広く、アイデア次第でさまざまなことが表現できるようになりました。





■新機能2「VRoid Hub」との連携
直感的にアバターが制作できる3Dキャラクター制作ソフト「VRoid Studio」との連携も可能になりました。正確には「VRoid Studio」で制作した3Dアバターをアップロードし、他ユーザーと共有できるプラットフォーム「VRoid hub」との連携です。
これまで「VRoid Studio」で制作したモデルを使うには、一旦PCを介する必要がありました。その手間を1段階減らし、「VRoid hub」から直接アバターをダウンロードすることで手軽に様々なアバターが使用できるようになったのです。
「VRoid Studio」に限りますが、これによりアバター制作からモーションキャプチャーまで一通りできるようになりました。チームでの作業や、まだアバターを持っていない未来の配信者へのハードルがグッと下がった形です。
今後もこのようなアップデートを重ねていくというソニー開発チーム。はたして次はどんなアップデートが待っているのでしょうか?



