人生にゲームをプラスするメディア

「ハリポタ」知らなくても『ホグワーツ・レガシー』は楽しいの!? “ミリ知り”勢の筆者が50時間プレイして本音レポート

PS5版やPC版などに続き、PS4版やXbox One版の『ホグワーツ・レガシー』が5月5日に発売。すでに高い評価を受けていますが、「ハリポタ」を知らなくても楽しいのか? その疑問に体当たりで挑んだプレイレポをお届けします。

ゲーム Nintendo Switch
「ハリポタ」知らなくても『ホグワーツ・レガシー』は楽しいの!? “ミリ知り”勢の筆者が50時間プレイして本音レポート
  • 「ハリポタ」知らなくても『ホグワーツ・レガシー』は楽しいの!? “ミリ知り”勢の筆者が50時間プレイして本音レポート
  • 「ハリポタ」知らなくても『ホグワーツ・レガシー』は楽しいの!? “ミリ知り”勢の筆者が50時間プレイして本音レポート
  • 「ハリポタ」知らなくても『ホグワーツ・レガシー』は楽しいの!? “ミリ知り”勢の筆者が50時間プレイして本音レポート
  • 「ハリポタ」知らなくても『ホグワーツ・レガシー』は楽しいの!? “ミリ知り”勢の筆者が50時間プレイして本音レポート
  • 「ハリポタ」知らなくても『ホグワーツ・レガシー』は楽しいの!? “ミリ知り”勢の筆者が50時間プレイして本音レポート
  • 「ハリポタ」知らなくても『ホグワーツ・レガシー』は楽しいの!? “ミリ知り”勢の筆者が50時間プレイして本音レポート
  • 「ハリポタ」知らなくても『ホグワーツ・レガシー』は楽しいの!? “ミリ知り”勢の筆者が50時間プレイして本音レポート
  • 「ハリポタ」知らなくても『ホグワーツ・レガシー』は楽しいの!? “ミリ知り”勢の筆者が50時間プレイして本音レポート

■バトルはシンプルながら独特で、「魔法使い」気分満点

主人公はまだ若い生徒ですが、学校や世界を揺るがしかねない事態に関わっていきます。その過程で危険な敵との戦いも避けられず、覚えた魔法を駆使して立ち向かうことに。このバトルを、本作はアクションRPGで表現しています。

攻撃手段が魔法なので、戦いはほとんど遠距離戦。敵が突っ込んでくることもありますが、近寄られても回避し、ある程度距離を広げる戦いが基本になります。

射程の短い魔法もありますが、敵を引き寄せる魔法があるので、この2つを連続して使えば、射程の短さを補いつつ強力な魔法をぶつけられます。こうした、魔法同士の効果を活用する戦い方もできるので、「ただ遠くから魔法を撃つだけ」といった単純なバトルではありません。

また、戦いは乱戦がほとんど。主人公は基本的にひとりで戦いますし、クエストなどで仲間がいる時も、数の面では敵側が圧倒的。数的不利なので、回避や防御を挟まないと、意外とあっさり追い込まれるので油断なりません。

複数から狙われるので、戦闘のテンポは意外と速く、呑気に魔法を連射しているとこちらもダメージを食らいがちに。ですが、戦闘自体はそれほど難しくはなく、一般的なアクションRPGに慣れていれば十分遊べます。

手を抜いて戦うとピンチになり、立ち回りを意識して真面目に戦うと問題なく勝てる。ゲームバランスを簡潔に表現すると、このような感じです。間口を広げつつも、起伏のあるバトルが演出されており、戦闘のバランスは絶妙な塩梅かもしれません。

とはいえ、戦闘に関する難点もいくつかあります。序盤から終盤まで魔法を使った戦闘が主体なので、どうしても同じような動作の繰り返しになりがち。新たな魔法を覚えたり、スキルポイントを使って強化したりと、メリハリがつく仕組みがゲーム性に盛り込まれていますが、誰でも遊びやすい分、奥深さが犠牲になった一面は否めません。

細かい部分で差があるとはいえ、敵の大まかな種類は少なく、戦闘の流れも基本的に同じ。ボス戦は一味違うものの、耐久力がそれなりに高いので、ここでも同じ動作を繰り返すことに。好きな魔法を愛用したくなりますが、色々な魔法を駆使する方がプレイ意欲の維持に繋がりやすいかもしれません。

ちなみに魔法と言っても、1撃や2撃で敵を倒す場面はほとんどなく、強力な魔法の連打が必要です。そのため魔法による無双感はありませんが、強すぎると圧倒的すぎて戦闘がつまらなくなるので、妥当な形と言えるでしょう。

1撃で相手を殺す魔法もありますが、クールタイムが長く、単純な無双にはならないのでご安心ください。また、一部の敵には効かないため、「強さ」よりも「便利」といった位置付けに近いかもしれません。

ただし多少の手間は必要ですが、呪いを伝播させてから即死魔法を繰り出すと、雑魚なら一掃できます。「魔法使いの圧倒的な強さ」を、こうした形で実感することは可能です。

「ハリー・ポッター」ファンお馴染みの魔法が飛び交う戦闘は、原作を知らなくても、魔法を使う醍醐味が感じられ、適度な緊張感も楽しめます。長時間続けると刺激も減りますが、魔法だけに特化したアクションRPGは意外と少ないので、本作独自の“魔法バトル”はなかなかの満足感でした。


オープンワールドと一口に言っても、ボリュームから遊びごたえまで様々。数百時間遊んでもなお足りないようなゲームもあれば、広大だけど味気ない作品も存在します。

本作は、作り込みから細かい演出まで含めた「魔法世界の構築」が特に素晴らしい作品でした。プレイヤーと同じ目線の主人公が味わう、学校での学びと壮大な物語。通りすがった時に聞こえてくる、何気ない会話。学校を中心とする、生活に魔法が根差した演出の数々。そのどれもが印象深く、心地よい手応えでした。

オープンワールドを探索する楽しさは少々物足りませんが、冒険が主題ではないので、そこは方向性の違いと言えるでしょう。世界そのものはそれほど広くはなく、戦闘も新鮮ながら慣れるとややシンプルですが、メインストーリーとサブクエスト、世界の放浪など含めて、プレイは40~50時間で一通り楽しめます。クリア後も延々楽しめるタイプではありませんが、クリアまでの時間を濃密な魔法体験で味わうゲームとして捉えると、過不足なく満足できるかと思います。

原作の主人公・ハリーや主要人物たちもいない「ハリー・ポッター」の世界を描いた『ホグワーツ・レガシー』。この切り口を残念がる人もいるかと思いますが、ハリーがいなくとも、この世界が魅力に満ち溢れていることを、『ホグワーツ・レガシー』が証明しました。

何の問題もない完璧な作品、とまでは言えないものの、原作のあるゲームにありがちな「原作ファン以外は置いてけぼり」といった難点はほぼ皆無。むしろ未経験者だからこそ、“1800年代の魔法界”をシンプルに楽しめるかもしれません。人生の40~50時間だけ、魔法の世界に留学してはいかがでしょうか?

HOGWARTS LEGACY software (C) 2023 Warner Bros. Entertainment Inc. Developed by Avalanche Software. WIZARDING WORLD and HARRY POTTER Publishing Rights (C) J.K. Rowling. PORTKEY GAMES, HOGWARTS LEGACY, WIZARDING WORLD AND HARRY POTTER characters, names and related indicia (C) and Warner Bros. Entertainment Inc.


ホグワーツ・レガシー- PS5
¥7,918
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《臥待 弦》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム アクセスランキング

  1. 毎ターン、たねポケモンを一気に2進化まで成長させる!?『ポケカ』新弾のACE SPEC「偉大な大樹」が破格の性能…ただし注意点も

    毎ターン、たねポケモンを一気に2進化まで成長させる!?『ポケカ』新弾のACE SPEC「偉大な大樹」が破格の性能…ただし注意点も

  2. 『龍が如く』最新作が2,728円、スイッチの『ドラクエ』派生作もお手頃価格! PS5やスイッチもお得なゲオ店舗のゲームセールを現地調査

    『龍が如く』最新作が2,728円、スイッチの『ドラクエ』派生作もお手頃価格! PS5やスイッチもお得なゲオ店舗のゲームセールを現地調査

  3. 『ゼンゼロ』が迫る中、中国ではダークホース到来。『パルワールド』みたいなゲームも―次なるヒット作を探せ!日本未上陸の注目ゲームアプリ3選【2024年6月30日】

    『ゼンゼロ』が迫る中、中国ではダークホース到来。『パルワールド』みたいなゲームも―次なるヒット作を探せ!日本未上陸の注目ゲームアプリ3選【2024年6月30日】

  4. これが本当のラクーンシティ…動物園「長崎バイオパーク」が『バイオハザード』のゾンビのようにむらがる“ラクーン(アライグマ)”を投稿し話題に

  5. 最強ポケモン「メガレックウザ」が、1日限定で登場!エピックレイドの重要ポイントまとめ【ポケモンGO 秋田局】

  6. 『スーパーマリオ』×「サーティーワン」コラボ開催!スーパースターアイスや土管型カップ、デコケーキなど豪華なラインナップ

  7. 『ポケモンHOME』の使い方を解説!スイッチ版・スマホ版の基本設定から『ポケモンバンク』の移動方法も

  8. “激レア色違い”や、キラフレンドになりやすいボーナスが嬉しい!「8周年記念イベント」重要ポイントまとめ【ポケモンGO 秋田局】

  9. サイバーエージェントが「ニトロプラス」を買収―名前はそのまま体制も維持、『刀剣乱舞』コンテンツ拡充や新規IP創出目指す

  10. まさに正統派美少女!『ウマ娘』ブエナビスタが勝負服姿で早くも登場―スペシャルウィークやシーザリオの衣装と共通点も

アクセスランキングをもっと見る