人生にゲームをプラスするメディア

「とても辛い決断だった」『ポケモンGO』リモートレイドパス仕様変更で巻き起こった運動についてディレクターが回答―意図した体験との不一致

海外メディアのインタビューにて回答しています。

ゲーム スマホ
「とても辛い決断だった」『ポケモンGO』リモートレイドパス仕様変更で巻き起こった運動についてディレクターが回答―意図した体験との不一致
  • 「とても辛い決断だった」『ポケモンGO』リモートレイドパス仕様変更で巻き起こった運動についてディレクターが回答―意図した体験との不一致
  • 「とても辛い決断だった」『ポケモンGO』リモートレイドパス仕様変更で巻き起こった運動についてディレクターが回答―意図した体験との不一致

位置情報ゲーム『ポケモンGO』において、「HearUsNiantic」運動が起きるまでに発展したリモートレイドパスの仕様変更に関する意図や状況を、同作のディレクターマイケル・ステランカ氏(Michael Steranka)が海外メディア(Dot Esports)のインタビューで回答しています。

リモートレイドパスとは、新型コロナウイルスのパンデミック下において導入されたアイテムであり、実際にその場所へ行くことなく、レイドと呼ばれる協力バトルコンテンツに参加するためのアイテムです。

昨年8月に弊誌が実施したステランカ氏へのインタビューでは、パンデミックにおいてもポケモントレーナー同士が繋がりを維持できるような施策の一環として導入されたことが語られています。


そして、2023年3月31日にはリモートレイドパスの値上げと一日の使用回数に制限が設けられることが発表されました。なお、4月7日のアップデートによってこの仕様変更は適用されています。

この仕様変更の発表を受け、コミュニティの一部が反発。ゲームを一時プレイしないよう呼びかけるストライキや、この変更を中止するよう求める署名活動が実施されました。彼らは「#HearUsNiantic(Nianticよ我々の声を聞け)」というタグの元で活動し、仕様変更の撤回や緩和を求めていたのです。



この活動についてNianticは沈黙を保ち続け、前述の通り4月7日には予告されていた通りの仕様変更が実装されたのです。

ステランカ氏は海外メディア(Dot Esports)インタビューにおいて、この運動についての質問に対し、把握しているしせざるを得ないものであり、今年の後半にかけて言葉よりも行動で示していきたいと回答。

仕様変更については「私にとっても、とてもとても辛い決断でした」と前置きしたうえで、ゲーム全体の健全性や、リモートレイドパスがもたらす影響を見ると、開発側が作りたい体験とは全く一致しなかったといいます。

また、「伝説のポケモン」という存在は「ポケットモンスター」というコンテンツにおいて最も壮大なものであることが求められ、それに対してプレイヤーが一日に何回もレイドをできてしまう状態は望ましくないと説明。仕様変更はゲームの長寿のために必要なことでもあったのです。

そして今後実装していくコンテンツを通じて、開発チームが用意してきたさまざまなものをプレイヤーに見せていくと、意気込みを語っています。

そもそも位置情報ゲームにおける体験において、リモートレイドパスが多用できる状況は望ましくなかったようです。パンデミックの影響を受けてのリモートレイドパス実装を鑑みると、今回の仕様変更は(多くのプレイヤーに影響を及ぼすものであったことは事実でありながら)ゲームを長期に渡って運営していくなかで必要なものであったということでしょう。

なお、ステランカ氏の発言の内容は仕様変更時の記載と重なる部分が多くあります。改めて苦渋の決断であったことと、長期運営に向けた変更であることを強調した形です。


《Okano》

「最高の妥協点で会おう」 Okano

東京在住ゲームメディアライター。プレイレポート・レビュー・コラム・イベント取材・インタビューなどを中心に、コンソールゲーム・PCゲーム・eスポーツについて書きます。好きなモノは『MGS2』と『BF3』と「Official髭男dism」。嫌いなものは湿気とマッチングアプリ。

+ 続きを読む
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲーム アクセスランキング

  1. 『モンハンワイルズ』お笑い芸人たちのキャラクリが本人そっくり!「見取り図」盛山、「パンサー」菅らの再現度にファン絶賛

    『モンハンワイルズ』お笑い芸人たちのキャラクリが本人そっくり!「見取り図」盛山、「パンサー」菅らの再現度にファン絶賛

  2. 大タル爆弾の“悲劇”よさらば!『モンハンワイルズ』が“めっちゃ快適”になる新要素に歓喜

    大タル爆弾の“悲劇”よさらば!『モンハンワイルズ』が“めっちゃ快適”になる新要素に歓喜

  3. 『ポケカ』「シロナのガブリアスex」SARイラストが初公開!まさに“王者”と呼ぶに相応しいカッコ良さ

    『ポケカ』「シロナのガブリアスex」SARイラストが初公開!まさに“王者”と呼ぶに相応しいカッコ良さ

  4. なぜ「イャンクック」を“先生”と呼ぶの?『モンハンワイルズ』で復活する怪鳥に、多くの卒業生が再会を心待ちにする

  5. “休止ハンター”は驚愕!? 今の『モンハン』って進化しすぎ─『モンハンワイルズ』新要素が「一狩り」を大きく変えた

  6. 『ウマ娘』新育成シナリオに登場のハイセイコーは、日本の競馬を「おじさんのギャンブル」から「アイドルのステージ」に変貌させた!

  7. 『モンハンワイルズ』のあるオトモアイルー装備、絵面がヤバいと話題に―触手ウネウネ、脳みそふよふよな冒涜的スタイル

  8. 誰?誰なの!?『モンハンワイルズ』オトモアイルーとのイチャイチャ中にいきなりの“乱入者”…レア演出が笑い誘う

  9. 『モンハンワイルズ』迷っているハンター必見!360人超のユーザーが答えた「使いたいメイン・サブ武器」─新要素の「武器切り替え」で広がる選択肢【アンケ結果】

  10. 値上がりもした「PS5本体」の中古価格って、今どれくらいなの? 4つの店舗を現地調査!『モンハンワイルズ』で駆け込み購入したい人も必見

アクセスランキングをもっと見る