人生にゲームをプラスするメディア

ここが凄いぞ、初代『ドラゴンクエスト』! ファミコンRPGの基礎を築き上げた最先端作、本日5月27日で37周年

本日5月27日、ファミコン版『ドラゴンクエスト』が37周年を迎えました。シリーズの原点であり、RPGを広く知らしめた名作は、どんな革新性を備えていたのか。この記念日に、『ドラクエ』の原点を振り返ってみました。

ゲーム コラム
ここが凄いぞ、初代『ドラゴンクエスト』! ファミコンRPGの基礎を築き上げた最先端作、本日5月27日で37周年
  • ここが凄いぞ、初代『ドラゴンクエスト』! ファミコンRPGの基礎を築き上げた最先端作、本日5月27日で37周年
  • ここが凄いぞ、初代『ドラゴンクエスト』! ファミコンRPGの基礎を築き上げた最先端作、本日5月27日で37周年
  • ここが凄いぞ、初代『ドラゴンクエスト』! ファミコンRPGの基礎を築き上げた最先端作、本日5月27日で37周年
  • ここが凄いぞ、初代『ドラゴンクエスト』! ファミコンRPGの基礎を築き上げた最先端作、本日5月27日で37周年
  • ここが凄いぞ、初代『ドラゴンクエスト』! ファミコンRPGの基礎を築き上げた最先端作、本日5月27日で37周年
  • ここが凄いぞ、初代『ドラゴンクエスト』! ファミコンRPGの基礎を築き上げた最先端作、本日5月27日で37周年
  • ここが凄いぞ、初代『ドラゴンクエスト』! ファミコンRPGの基礎を築き上げた最先端作、本日5月27日で37周年
  • ここが凄いぞ、初代『ドラゴンクエスト』! ファミコンRPGの基礎を築き上げた最先端作、本日5月27日で37周年

国民的な人気を誇り、ゲームを遊ばない層にすらその名が届いている『ドラゴンクエスト』シリーズ。その原点にして、シリーズ名にもなった1作目のファミコンソフトが、1986年5月27日に発売されました。

プラットフォームのファミコンが発売されたのが、1983年7月。まだ3年も経っておらず、コンピュータゲーム自体がまだこれから浸透するといった時代でした。RPGというジャンル自体も、『ウルティマ』や『ウィザードィ』などの活躍があったものの、いずれもまだパソコン向けの展開だったため、国内で広く知られるのはもう少し先の話になります。

RPGがまだ、ごく一部のゲームファンにしか知られていなかった時代に、初代『ドラゴンクエスト』(以下、ドラクエ)が登場。まっさらな知名度の中、非常に先進的な作りで、RPGを知らなかった少年少女に大きな衝撃を与えました。

果たして当時の『ドラクエ』は、どんな革新的な要素を備えていたのか。37周年を迎えたこの記念日に、その名作ぶりを振り返ってみましょう。

■『ドラクエ』が切り開いた、“ファミコン初のコマンドRPG”

厳密にいえば、『ドラクエ』はファミコン初のRPGではありません。例えば、『ドラクエ』よりもわずかに早い1986年3月に、『ハイドライド・スペシャル』がファミコン向けに発売されています。さらに遡ると、1985年8月にはファミコン版『ドルアーガの塔』も登場しており、要素としてのRPGは徐々に出始めていました。

ですが、『ハイドライド・スペシャル』や『ドルアーガの塔』はアクション要素も大きく、今で言うところの“アクションRPG”の先駆者的な作品。リアルタイムに動く敵と対峙し、タイミングを合わせた立ち振る舞いが重要でした。

一方で『ドラクエ』は、世界を表現したフィールドがあり、ランダムエンカウントで敵と遭遇。バトルはコマンドを入力して行い、互いに行動すると相手に順番が回るターン制を採用した作品です。コマンドバトルによるRPGという意味では、この『ドラクエ』が初のファミコンソフトと言えます。

ファミコンにおいて未開のジャンルだった、「RPG」に正面から切り込んだ『ドラクエ』。この点だけでも十分革新的ですが、国民的RPGの原点が築いた礎は、もちろんこれだけではありません。

■説明書を読まなくても操作が身につく! 今現在の“当たり前”を37年前に取り入れた『ドラクエ』

『ドラクエ』を振り返ると、まず冒頭の構成に驚かされます。王様がいる玉座の間に閉じ込められた状態でゲームがスタートし、この状態から抜け出すには、「はなす」で情報を集めた後、「とる」で宝箱からアイテムを入手。そこで手に入る「かぎ」で「とびら」を開ければ、玉座の間から抜け出せます。

そして右下にある階段まで進み、「かいだん」を実行すれば、広大な世界への冒険が始まります。こうした手順は、『ドラクエ』をプレイする際に必要不可欠な操作ばかり。情報収集のやり方、鍵のかかった扉や階段の移動方法、コマンドの入力などを、ゲーム開始直後に学ばせてくれました。

これは、現在のゲームにおける「チュートリアル」と言えるでしょう。当時のゲームは、昨今のような親切な導入はなく、操作方法は付属の説明書で学ぶことがほとんど。そんな時代において「チュートリアル」をいち早く取り入れた『ドラクエ』は、先見性にも優れた作品でした。

こうした構成は、「RPGを知らないユーザーが遊ぶ」という点を考慮し、誰でも遊べるように取り入れられたと言われています。RPG初心者どころか初体験の人が多く、この導入で知らず知らずのうちに操作を覚えることができました。

戦闘の全てが1対1だったり、武具を買うと自動的に新しいモノを装備するといったシステムも、RPGに不慣れなユーザーの手間を省き、分かりやすくしたもの。いくら80年代とはいえ、複数人のパーティ編成や、武具の装備・着脱を採用したRPGは多数ありました。しかし、RPG初体験の方に照準を合わせ、敢えて要素を削ってシンプルにまとめた点も素晴らしい英断です。



《臥待 弦》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

特集

ゲーム アクセスランキング

  1. 『モンハンワイルズ』お笑い芸人たちのキャラクリが本人そっくり!「見取り図」盛山、「パンサー」菅らの再現度にファン絶賛

    『モンハンワイルズ』お笑い芸人たちのキャラクリが本人そっくり!「見取り図」盛山、「パンサー」菅らの再現度にファン絶賛

  2. 『ポケカ』「シロナのガブリアスex」SARイラストが初公開!まさに“王者”と呼ぶに相応しいカッコ良さ

    『ポケカ』「シロナのガブリアスex」SARイラストが初公開!まさに“王者”と呼ぶに相応しいカッコ良さ

  3. 誰?誰なの!?『モンハンワイルズ』オトモアイルーとのイチャイチャ中にいきなりの“乱入者”…レア演出が笑い誘う

    誰?誰なの!?『モンハンワイルズ』オトモアイルーとのイチャイチャ中にいきなりの“乱入者”…レア演出が笑い誘う

  4. 大タル爆弾の“悲劇”よさらば!『モンハンワイルズ』が“めっちゃ快適”になる新要素に歓喜

  5. “休止ハンター”は驚愕!? 今の『モンハン』って進化しすぎ─『モンハンワイルズ』新要素が「一狩り」を大きく変えた

  6. なぜ「イャンクック」を“先生”と呼ぶの?『モンハンワイルズ』で復活する怪鳥に、多くの卒業生が再会を心待ちにする

  7. 『モンハンワイルズ』のあるオトモアイルー装備、絵面がヤバいと話題に―触手ウネウネ、脳みそふよふよな冒涜的スタイル

  8. 『ウマ娘』新育成シナリオに登場のハイセイコーは、日本の競馬を「おじさんのギャンブル」から「アイドルのステージ」に変貌させた!

  9. エッホ エッホ『ポケモン』公式が“あのミーム”に乗っかる、モクローの可愛い画像とともに投稿―「公式がネタにしたって伝えてあげなきゃ」

  10. やっぱり筆頭ランサー!?どんどん出てくる『モンハンワイルズ』と『モンハン4』の共通点にハンターたち騒然

アクセスランキングをもっと見る