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『FF7 リバース』クリアまでコントローラーを手放したくない!「フィールド」「バトル」「ストーリー」に衝撃を受け、30時間が一瞬で溶けた【プレイレビュー】

発売日に先駆け、『FF7 リバース』をたっぷり遊んだプレイレビューをお届け。手触りやプレイ感、そしてシナリオに潜む異変などに迫りました。

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『FF7 リバース』クリアまでコントローラーを手放したくない!「フィールド」「バトル」「ストーリー」に衝撃を受け、30時間が一瞬で溶けた【プレイレビュー】
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■原作と異なる片鱗を見せる「シナリオ」が、プレイ意欲を大きく後押し

フィールドの探索やバトルも重要ですが、そちらは主に「ゲームとしての面白さ」を担う部分です。それと並ぶほど大事になるのが、「物語としての面白さ」でしょう。

最初にお伝えした通りシナリオの内容に直接触れはしませんが、『FF7 リバース』におけるシナリオの魅力や特徴について、ネタバレにならない範囲でその実感や印象をお伝えします。

このリメイクシリーズで初めて『FF7』に触れる場合、まだまだ謎が多いのも確かですが、『FF7 リバース』ではセフィロスの過去が語られたり、各勢力とクラウドたちの関係が明確になったりと、足取りが少しずつ確かとなります。

『FF7 リメイク』は目の前の状況に対処するのに手いっぱいで、作中の時間も含めスピーディな展開でした。そのため、物語上の疑問を気にかけつつも先に進んだユーザーが少なくなかったと思います。

ミッドガルを脱出して締めくくられた『FF7 リメイク』は、いわば追われる側の立場でした。神羅から指名手配されている状況は変わりませんが、同時に「黒マントの男たち」を通してセフィロスに繋がる手がかりを探す旅、つまり『FF7 リバース』で追う側に回ります。こうした立場の変化により、前作とは異なるプレイ感が楽しめます。

ちなみにセフィロスの過去は、現在配信中の体験版でも描かれています。ですが、あの事件当日に起きた出来事にはまだ先があるので、本作で紡がれるその先の展開もどうぞお楽しみに。

そして原作の『FF7』を経験済みの方々は、本作の物語が原作と違う展開を迎えるのか、そこが特に気になるはず。原作にはいなかった「フィーラー」が登場するなど、リメイク3部作で変革を迎えそうな兆しがあるため、『FF7 リバース』の物語は前作以上に興味深いところです。

まず基本的な物語は、『FF7 リバース』も原作に沿う形で展開します。より深く描写されたり、一部の表現が変わる場面(アンダージュノンで溺れるのは、プリシラからユフィに変更される等)も多々ありますが、その大半は演出や味付けの範囲に留まっています。

ですが「大半」と表現した通り、原作にはなかった展開や切り口が『FF7 リバース』に盛り込まれていました。そのひとつが、2023年6月に公開された「Summer Game Fest 2023 トレーラー」の映像内にもあった、緊急搬送されるシーンです。

「Summer Game Fest 2023 トレーラー」の冒頭にて、「ミッドガル・ハイウェイに発生した竜巻が、甚大な被害をもたらした」との台詞とともに、バレットやティファ、エアリスなどが、神羅の手によって担架に乗せられていました。身動き一つしておらず、いずれも重体か、最悪死亡しているようにも見えます。

『FF7 リメイク』では、ティファたちはミッドガルの脱出に成功しており、そのようなシーンは存在していませんでした。そのため、「Summer Game Fest 2023 トレーラー」の映像を見たユーザーたちは、このシーンが何を意味しているのかと首をかしげます。

その謎に対する答えが得られぬまま製品版の発売を迎えようとしていますが、今回取り組んだプレイの中で、このシーンが『FF7 リバース』の中に登場することを確認しました。イメージ映像やフェイクニュースといった類ではなく、『FF7 リバース』の物語にしっかりと組み込まれているようです。

このシーンの問題点は、プレイヤーが知る本編と噛み合っていないところでしょう。プレイヤーが直接操作する一行は、前作でミッドガルを脱出しましたし、『FF7 リバース』ではグラスランドを経て広大な世界へと飛び出しています。つまり、パーティの一行と映像の中身が一致しない状況が生まれており、原作と異なる要素が本作に盛り込まれているのは間違いなさそうです。

また、昨年9月に公開された「Final Fantasy VII Rebirth 発売日告知トレーラー」の内容も、大きな話題となりました。映像の冒頭でクラウドを背負って登場したのは、原作の前日譚『クライシス コア ファイナルファンタジーVII』(以下、CCFF7)で主人公を務めたザックス。『FF7 リメイク』にも短いながら登場したので、クリア済みのユーザーならご存じでしょう。

「発売日告知トレーラー」では、『CCFF7』の結末とは異なり、ミッドガルにたどり着いたザックスの様子が描かれていました。また映像の後半では、慌てた様子でキリエにクラウドを託す姿も。『CCFF7』にはなかったザックスの動きが、ユーザーの興味を大いにかき立てます。

さらに、今月公開された「ファイナルトレーラー」では、ザックスがエアリスと再会するシーンが描かれており、こちらも注目を集めました。彼女との再会は、ザックスの悲願でした……が、この時のエアリスに意識はなく、不穏な空気が漂っています。

ザックスに関連するこうした映像も、「Summer Game Fest 2023 トレーラー」と同様、『FF7 リバース』内に盛り込まれていました。ザックスのミッドガル到着、エアリスとの再会、しかし物言わぬエアリス……いずれも衝撃的な展開ですが、その全てが『FF7 リバース』に盛り込まれており、ここでもプレイヤーの体験との齟齬が生まれています。

担架で運ばれる一行、ミッドガルにたどり着いたザックス、キリエに託されたクラウド、エアリスとの再会。『FF7 リバース』本編と噛み合わない一連の出来事は、どんな意味を持っているのか。その真相へ迫るにはコントローラーを握り続けるしかなく、プレイ意欲が大いにかき立てられます。


『FF7 リバース』の魅力や特徴は数多く、その全てを網羅するのは途方もないほどです。そのため今回は、長時間のプレイを通じて実感したポイントに絞り、それぞれ「フィールド」「バトル」「ストーリー」の3項目に分けて迫ってみました。

本作の奥深さは、今回のレビューだけでは全く語り切れていません。また、寄り道をした点も影響していますが、30時間を超えてもまだまだクリアの兆しが見えないほどのボリュームです。主要なコンテンツをある程度遊びつつクリアを目指すだけでも、楽しめる時間はかなりのものになるでしょう。

原作経験者としては、「忘らるる都」の結末も気になるところ。そこに辿り着くまで、コントローラーから手が離れそうにありません。


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《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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