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発売前の「不安視」を見事にはねのけた“2024年新作ゲーム”4選! GWに遊びたいアクションRPGやSRPGに要注目

今年発売された新作の中から、実際に遊んで満足度の高かった4本を厳選してお届け! 新たに遊ぶ1本を、ここから選んではいかがですか?

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発売前の「不安視」を見事にはねのけた“2024年新作ゲーム”4選! GWに遊びたいアクションRPGやSRPGに要注目
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■スイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S『ユニコーンオーバーロード』:3月8日発売

ゲームを開発するデベロッパーは数多くあるなか、ゲーム性からビジュアルまで徹底的に作り込み、時に職人芸とも言われるほどのこだわりを持つ「ヴァニラウェア」は、コアなゲームファンを中心に根強い支持を集めています。

そんな同社の最新作が、大陸全土を揺るがす戦いに身を投じるシミュレーションRPG『ユニコーンオーバーロード』です。発表当時から注目され、大きな期待を一身に集めていました。

ですが、本作への期待を向けると同時に、購入の判断を保留するユーザーも一部いました。というのも、ヴァニラウェアが作るゲームはアクションRPG系が比較的多く、シミュレーション要素が高いものは『グリムグリモア』や『グランナイツヒストリー』など、限られています。

シミュレーション性がメインの完全新作は、『グランナイツヒストリー』以来なので10年以上ぶり。そのためヴァニラウェアのファンでも、本作にすぐ手を出すかどうかは意見が分かれていました。

そもそもシミュレーション系は人を選ぶ向きがあり、しかも本作はリアルタイムストラテジーなので、戦況を見極める判断を限られた時間の中で下す必要があります。ゲーム進行はいつでも一時停止できるとはいえ、万人向けのゲームジャンルではありません

完全新作という意味ではひとつ前に出た『十三機兵防衛圏』も、シミュレーション要素はありました。ですが、ADVの要素がより大きかったため、本格的なシミュレーションである『ユニコーンオーバーロード』を様子見してしまうのも、無理のない話でしょう。

そんな躊躇も漂うなかで発売された『ユニコーンオーバーロード』は、まさしく本格的で戦略性の高いシミュレーションRPGでした……が、非常に間口が広く、またこのジャンルにありがちな「重さ」を全く感じさせない手軽さを併せ持ち、たちまち好評を博しました。

クラスごとに向き不向きな相手がおり、複数のクラスを同時に編成するため、いつでもどこでも通用するような万能の最適解はありません。ですが、相性を考慮すれば圧倒的な勝利を手に入れるのも難しくはなく、戦略がハマった時の心地よさは代えがたい楽しさを感じます。

特に本作が素晴らしいと感じた点は、絶妙な難易度調整です。ゲームシステムへの理解を深めるほど敵を圧倒できるのは、このジャンルの作品につきものの醍醐味といえます。その上で本作は、システムへの理解がほどほどでも、ほどほどに勝つことが可能です。

戦闘に関わる要素は多岐にわたるものの、その全てを理解しなくとも勝利を掴むことは十分できます。理解度によって手こずる場面は当然あるものの、少なくともノーマルの難易度なら、システムの完全熟知は求められず、適度な理解でも楽しめる作品です。

ゲーム性を知れば知るほど強くなる一方で、適度な理解でも手応えのあるバトルと勝利を味わえる『ユニコーンオーバーロード』。絶妙なゲームシステムと、単に敵を弱くするだけではない難易度調整に、シミュレーションRPGの新たな可能性を感じさせてくれました。

本作への高評価は売り上げにも直結し、発売から1ヶ月も経たずに全世界累計販売本数が50万本を突破。ヒット作の『十三機兵防衛圏』を上回る出足の早さを見せており、最終的にどこまで伸びるのか注目が集まっています。刺激的で人気も上々の『ユニコーンオーバーロード』も、このGWにお勧めしたい作品です。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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