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「犠牲と代償」をVRで味わう奇跡! 『ソルサク』の魂を感じる『ソウル・コヴェナント』は、まさに“これを味わいたかった”の連続

『ソルサク』ファンなら誰もが気になる、しかしVRゲームなので気軽に手が出せない『ソウル・コヴェナント』。そのプレイを味わったファンのひとりから、皆様にその体験をお届けします。

ゲーム 特集
「犠牲と代償」をVRで味わう奇跡! 『ソルサク』の魂を感じる『ソウル・コヴェナント』は、まさに“これを味わいたかった”の連続
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『モンスターハンター』の大ヒットがきっかけで、「ハンティングアクション」や「共闘ゲーム」と呼ばれるゲームが一気に盛り上がり、一大ブームとなりました。

このカテゴリーから様々な作品が飛び出し、多彩なハンティングアクションが広がっていきます。そうしたタイトルの中で、特に異彩を放っていたゲームのひとつが、『SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)』です。

このジャンルと携帯型ゲーム機の相性はかなり良好で、『モンハン』ブームを後押ししたPSPやその後継機であるPS Vitaでは、各社が競うように共闘ゲームを出していた時期があります。そして『ソウル・サクリファイス』(以下、ソルサク)は、PS Vitaを代表する共闘ゲームのひとつと言っても過言ではないほど、非常に個性的な良作でした。

■ほの暗い「犠牲と代償」の奥に、人間の絶望と希望を感じた『ソウル・サクリファイス』

『ソルサク』は、魔法を駆使して戦う「魔法使い」となり、巨大な魔物と対峙する共闘型のアクションゲーム。一般的なゲームの魔法使いは、仲間に守られながら強力な呪文を唱える後衛職という立場がほとんどですが、本作の場合はその在り方からして大きく異なります。

回避やダッシュを駆使し、敵と肉薄するスピーディな立ち回りの中で、魔法を発動させて魔物を駆逐する。そんな本作の「魔法使い」は、多くのプレイヤーにとって新鮮で、そして刺激的なプレイ感を与えてくれました。

また『ソルサク』は、ゲーム性と密接に絡み合う設定も素晴らしく、ダークファンタジーな世界観がプレイヤーの没入を大いに手助けします。特に、魔法を使い続けると異形化して魔物と化してしまう設定は、「魔法使い」という存在の皮肉さや、その矛盾を抱えながらも魔法を行使して魔物に立ち向かう意志など、人間の業や本性を浮き彫りにする巧みな設定でした。

大事なものを守るために戦う。そんな人間らしい理由で魔法を使うほど、人間でなくなっていく──そんな「犠牲と代償」を体現するこのゲームは、元々は人間であった魔物側の背景も深く作り込まれています。

ダーク系の世界観なので“合う・合わない”がはっきり分かれますが、共闘ゲームながらひとりで遊んで十分楽しめるほど物語性が高く、ツボにハマれば替えが利かない唯一無二の作品として、マルチプレイ派・ソロプレイ派ともに『ソルサク』を高く評価しました。

そうした反響を受け、限りなく続編に近いくらい新要素を盛り込み、バランス調整を施した『SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)』(以下、デルタ)が後に登場し、こちらも好評を博しています。

後発の『デルタ』も含め、非常に高いプレイ満足度を提供した『ソルサク』ですが、残念ながら『デルタ』以降の展開はなく、シリーズの新作が登場する未来はありませんでした。

そんな『ソルサク』の展開から、早くも約10年の年月が過ぎた2024年。今もまだ『ソルサク』の新作はないものの、岡村光氏や下川輝宏氏などの『ソルサク』開発陣が作り上げた『SOUL COVENANT(ソウル・コヴェナント)』が、PSVR2/Steam/Meta Quest 3|2に向けてリリースされたのです。



《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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