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「“人見知り”役が重なったのは偶然」―声優・青山吉能と振り返る「アニポケ」ドットの成長と葛藤【インタビュー】

「アニポケ」ドット役・青山吉能さんに独占インタビュー!演じるうえで意識していることなど、貴重なお話が満載です。

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「“人見知り”役が重なったのは偶然」―声優・青山吉能と振り返る「アニポケ」ドットの成長と葛藤【インタビュー】
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テレ東系にて、毎週金曜よる6時55分から放送されているテレビアニメ「ポケットモンスター(以下、アニポケ)」。新たな主人公である「リコ」と「ロイ」の冒険は、多くのファンを魅了してやみません。

さらに2024年4月からスタートした「テラスタルデビュー」編では、リコ、ロイに加えて「ドット」がゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』でもお馴染みのパルデア地方に訪れ、「テラスタル」を学ぶためオレンジアカデミーに留学。彼女の存在感も急速に高まっており、“第3の主人公”ともいうべき活躍を見せています。

インサイドでは、「アニポケ」でドットを演じる声優・ 青山吉能さんにインタビューを実施。なお青山さんは、ドットとしてインタビューを受けるのはこれが初めてとのこと。

青山さん目線で、ドット役について語って頂きました。

◆“人見知り”キャラが重なったのは、偶然だった

―リコとロイを主人公に迎えて新たに始まった新シリーズ「ポケットモンスター」放送から1年以上が経過しました。「ポケモン」というコンテンツに関わった感想を教えてください。

青山:「アニポケ」に出演が決まったとご連絡頂いた直後は、あまりの驚きで現実味がなく、フワフワした気持ちでいっぱいでした。

ポケモンという世界的なコンテンツに、私なんかが入れるわけない。そう考えてたんですが、台本を見たらドットのセリフに「ボクなんかが……」というのが多くて、「ああ、そういうことか」みたいな、妙な納得がありました(笑)。

役を頂いたことに信じられないという気持ちはありつつ、ドットだから私に任せてくれたのだから期待に応えられるよう頑張ろうって、凄く思いましたね。

―青山さんが“人見知り”なキャラを演じることに、ファンも喜んでいます。ドット役はタイミング的に偶然だったのですか?

青山:実は、別の役でオーディションを受けていました。私のことを知ってくださる方は「まただ!」なんて感じかもしれませんが、どんなきっかけでも作品を知って頂けることが嬉しいです。

◆ドット、ついに“3人目の主人公”に

―新章「テラスタルデビュー」では、ドットが“3人目の主人公”というべき活躍をしています。これまでの成長を振り返っていかがでしょうか。

青山:自分の部屋を出るって、ドットにとってそれは物凄く大きなことなんです。

元々ドットには、自分のポケモンに関する知識をみんなに楽しんでほしいという思いがありました。もし仮に「ぐるみん」という配信がここまでバズらなかったら、彼女はもっと早く外に出ていたかもしれません。あまりにも大バズりしたから、配信部屋はドットを守る城になったし、ドットの性格的にも「人と話さなくて済むのなら」という考えと合致してたんだと思います。

でも、リコやロイと共に様々な経験を積んだことで、ドットは「ポケモンをもっと知りたい、知れるんだ」という好奇心が抑えられなくなりました。もちろん物語の流れで、配信部屋のあるブレイブアサギ号が壊れちゃったっていう要因はありますけど、ドットらしい決意をもって、「テラスタルデビュー」編に進んでいったのが印象に残っています。その成長が見れて嬉しいです。

―初めてのパートナーポケモンとなるクワッスをゲットしているドットが、これまでのような一歩引いたポジションで終わるわけがないと信じてました……!

青山:たしかに、特に序盤の出番はぐるみんの次回予告だけって回も多かったですね(笑)。

―ドットといえば、ゲーム『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』屈指の人気キャラであるナンジャモと浅からぬ関係があります。直近は第49話「ドットとぐるみん」、第50話「映えろテラスタル!ダンス・ダンス・クワッス!!」と2話続きで丁寧に心情が描かれたほか、第55話「対決!パルデア四天王」でも見応えあるバトルが展開されましたね。

青山:ドットの基礎テストが2話構成だったことは、私たちの間でも話題になりました。スタッフの方々とも話しましたが、ドットは心情がコロコロと変わる子ではないから、その変化をじっくり丁寧に描いていきたいという思いがあったそうです。

それとナンジャモ姉さんは、ドットにとって配信者としてもトレーナーとしても憧れている特別な存在ですね。バトルは楽しいものと教えてくれたりと、ナンジャモ姉さんからプラスのことばかり受け取っている印象があります。

―「災い転じて映えとなす!」というセリフも印象的でした。

青山:冒険前のドットだったら、絶対に言わなかったですよね。最初は「ボクの戦いはあくまでクレバー」というスタンスでしたから。

◆イケメンなクワッスと、まるで赤ちゃんのようなカヌチャン

―最近、クワッスのバトルシーンが続いてますよね。けっこう大変な目にあっている気がします……(笑)。

青山:それはもう、本当に申し訳ないです。ドットが不甲斐ないばかりに(笑)。

ポケモンバトルって、トレーナーの指示でポケモンが動くというのが基本です。でもドットがあまりに不甲斐ないから、クワッスは自分の判断で避けたりしながら、ドットに「大丈夫だから!」なんて伝えてくれるんです。

そこがもう、クワッスの強さと優しさですよね。トレーナーとポケモンの絆は、人それぞれ形が違いますけど、ドットはクワッスがいるからバトルできてます。

―わかります。バトルのクワッスがイケメンすぎて。

青山:そうですよね!最近はとくにイケメンぶりが際立ってます。本当にクワッスってカッコ良いし、愛くるしいダンスなど可愛い部分もいっぱいあります。この後の活躍もぜひ期待してほしいです。

―この先の成長に伴い、クワッスが進化する可能性もあるのかなと思っています。相棒の進化について、どう捉えていますか。

青山:リコのニャオハがニャローテに進化したとき、凄く嬉しい気持ちと同時に、「あの小さなニャオハとは、もうお別れなんだ」と、私自身も複雑な気持ちになってしまいました。でも進化したからこそ、絆もより強くなっているわけで。ああ、この気持ちをなんて表現すればいいんだろう。

私、それまでは「進化させてなんぼ!」って思ってたんですよ。でもいざ「アニポケ」で演じてみると、「一生クワッスと冒険していくと思っていたのに、そうじゃないのかもしれない」なんて考えが浮かんできちゃって。この先、クワッスがどうなるのかは分かりませんが、よく演者さんが“寂しい”と語る意味がようやくわかりました。

―なるほど。カヌチャンについてもお聞きします。赤ちゃんのようなカヌチャンの加入で、ドットの周囲も賑やかになってきました。どんな気持ちで見ていますか?

青山:リコやロイがミブリムやカイデンをゲットする中、ドットはクワッスとだけ旅をするのかななんて思ってた矢先のゲットだったので驚きました。

カヌチャンがフライパンに悪戯をしようとする時にドットがアワアワ慌てる場面なんか、クワッスだけだった頃とはだいぶ状況が異なりますよね。そのなかでドットに母性に近いものが芽生えてきたというか、ちょっとずつカヌチャンという、自分が手に負えないと思っていたものへの歩み寄りかたが見えてきたのかなって気がします。

私の大好きなシーンにカヌチャンが泣いているところがあって。きっとリコなら「大丈夫?どうしたの?」なんて優しく声を掛けるんですけど、不器用なドットだから「ええと…戻れ!」なんてモンスターボールに戻しちゃう。そういった、ドットだったらどうするっていう演出が伝わるようになっている脚本が大好きです。

―ところでカヌチャンって、最終進化するとデカヌチャンになるじゃないですか。デカヌチャンはアーマーガアを襲うという習性がありまして……。

青山:え、じゃあアメジオはどうなっちゃうんだろう!物知りなドットが、それを知らないわけないでしょうから、そんな展開が来るのかも楽しみです(笑)。

◆ドットが子供たちに、「嫌な奴」と思われてほしくない

青山:そうそう、今の「アニポケ」を見ている子供たちからは、ドットよりぐるみんが愛されているようなんですよ。

―え、それはまたどうしてですか?

青山:冒険当初のリコのように、ドットとぐるみんが同じ人物だってわかっていない子もいるみたいなんです。大人はつい着ぐるみを見ると「中の人がいるんだろうな」なんて思っちゃいますけど、子供たちは純粋にぐるみんという存在を楽しんでいるというか。

この話は私にとって衝撃で、「子供たちがアニポケをどう見ているか」を考えるきっかけになりました。ドットって、「めんどくさい」「やだ」「やりたくない」とか、文字だけだと後ろ向きなセリフがとても多いじゃないですか。

―確かに文字だけだとネガティブに見えますね。

青山:でも、例えばなんで「めんどくさい」なんて言っているのか考えてみると、「早くぐるみんの配信がしたいのに、着ぐるみが乾いてないからめんどくさい」といった具合に、前向きなことに対して「めんどくさい」と言っているんですよ。

ドットを演じる際も、「単純にめんどくさい、やりたくないとだけ喋ると、本当にただの嫌な奴になっちゃうよ」というディレクションを頂いていて。確かにその通りですし、「アニポケ」を見てくれている子供たちにも嫌な奴って思わせたくないんです。だって、ドットって嫌な奴じゃないですから!

ドットの「めんどくさい」は、あくまで前向きな、その先に対する言葉です。そういう視点で見ると、全然イメージが変わります。

―なるほど。ところで着ぐるみといえば、最近は青山さんも着ぐるみに入られてましたね。

青山:あ、そうですね……ハイ、別の現場で入りました(笑)。あの時、ぐるみんの大変さがわかりましたね。ぐるみんの生配信ってけっこう長時間だし、何時間もあのテンションでかつ外ロケなんて考えると…。

青山が着ぐるみを着ても、暑すぎて15分が限界です……。もうね、ぐるみんを尊敬してます。どのお仕事が、どの役に影響を与えるか全然わからないですね(笑)。

―最後にファンの方へ、メッセージをお願いします。

これまでの「アニポケ」はリコとロイの物語が主軸でしたが、「テラスタルデビュー」編からはドットも一緒に旅を歩みます。今はポケモンを知りたいというザックリとした好奇心で旅に出るドットですが、今後より具体的な目標が見えてくるのかなと思うと、それも楽しみですね。

それとドットに親近感を持つ方も多いと思います。自分も演じていて、「その一歩が踏み出せない」という気持ちが物凄くわかるし、だからこそ彼女の成長が胸に響きます。

この先、リコ、ロイ、ドットと三人それぞれまったく違う、ポケモンとの絆の在り方にも注目して見て頂けると嬉しいです!



©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon

テレビアニメ「ポケットモンスター」

テレ東系にて毎週金曜よる6時55分から放送中

※一部地域では放送日時が異なります。

※放送内容は変更になる場合があります。

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《ねんね太郎》

また、お会いしましたね ねんね太郎

ゲームセンターとテレホーダイが生み出す濁流に、満面の笑みで身投げした雑食系ゲーマー。油断すると余裕で半日は寝てしまうため、スヌーズ機能が欠かせない。ゲーム以外の趣味は、モノを捨てること。

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