■『ファイナルファンタジーVII リバース』:2024年2月29日発売(PS5)
『ペルソナ3 リロード』が発売された今年の2月は、ファン向けの域を超えた完成度で話題となった『グランブルーファンタジー リリンク』など、様々な作品で盛り上がりましたが、その締めくくりを飾ったのが『ファイナルファンタジーVII リバース』です。
原作の『ファイナルファンタジーVII』は、初代PS時代に登場。シリーズで初めて本格的に3D描写に取り組み、最先端のグラフィックと忘れがたい物語の融合で多くのユーザーを虜としました。
本作は、舞台がミッドガルの外に広がったことで、前作を遥かに上回る探索や寄り道できるコンテンツをたっぷりと用意。カームの街からミスリルマインにたどり着くまでの間だけでも、数時間ではとても収まらないほどの要素が詰め込まれており、前作では物足りなかった冒険観をたっぷりと味わえます。
アクション性の高いバトルも進化し、操作可能なキャラが増加。そのコンビネーションを含めた戦略性も楽しく、探索・戦闘・物語といずれも手応え満点です。前作で物足りなかった点の多くが補強されているので、ためらっていた人はプレイ候補に加えてみてはいかがですか。
■『ユニコーンオーバーロード』:2024年3月8日発売(ニンテンドースイッチ/PS5/PS4/Xbox Series X|S)
濃密な2月を越したと思いきや、翌月に入って早々の3月8日に『ユニコーンオーバーロード』が発売されました。本作は、『オーディンスフィア』や『朧村正』、『ドラゴンズクラウン』といったゲームファン好みの作品を生み出してきた「ヴァニラウェア」の最新作となります。
前述の作品が印象深いため、“ヴァニラウェアはアクション”というイメージを持つ人も少なくありません。しかし、古くは『くまたんち』といった個性派の作品から、近年のヒット作『十三機兵防衛圏』など、ジャンルに縛られず手広く作品を手がけています。
この『ユニコーンオーバーロード』もアクションではなく、戦略的要素の高いシミュレーションRPGです。絶大な支配力を持つ帝国に反旗を掲げる主人公の元には、ナイトにファイター、シーフにハンターと、様々なクラスに就く仲間たちが集います。
この仲間たちを最大5人編成の部隊にまとめ、各部隊に指示を出し、リアルタイムで変化する戦況を見極めながら敵の撃破を目指します。クラスによって有利・不利があるため、自分なりのベストな編成をあれこれ考える時間が非常に楽しく、ともすれば実際に戦っている時間よりも長く費やしてしまうほどです。
本作の素晴らしい点のひとつは、敵と接触した場合、そのユニットで戦うか、一定範囲にいる別の部隊と交代するか選べるシステムがあることです。相性が大事なゲームなので、単純なステータスだけで押し切ることができません。しかし、逐一変化する状況に合わせ、敵味方全ての部隊を把握し、運用するのは簡単ではないでしょう。
ですが、入れ替え可能なシステムを前提とすれば、それぞれの不利を補うような部隊同士を近くに置くことで対応力が高まります。また、相性の全てを把握していなくても、方向性の違う部隊をいくつか用意するだけで、有利に戦える組み合わせが生まれやすくなります。
シミュレーションRPGは遊ぶ人を選びやすいジャンルですが、システムの全てを熟知していなくても十分戦うことができる一方で、知識が深まるほど戦局を有利に運べるので、初心者から上級者まで広く楽しめる作品に仕上がっています。
発売から1ヶ月も経たずに、全世界累計販売本数が50万本を突破したのも頷ける『ユニコーンオーバーロード』。シミュレーションRPG好きなら当然お勧めですが、このジャンルが苦手な人でも試す価値のある1作です。












