■RPGの基本が詰まった戦闘は、柔軟な思考で勝利に近づく……と敗北者が語る

今回の試遊では、『FANTASIAN Neo Dimension』におけるバトルの醍醐味を中心に味わえます。味方が使うスキルは演出もあり、中にはパワフルな攻撃スキルも。繰り出すだけで爽快感や手応えが味わえるのも、嬉しいポイントです。
スキルには範囲があり、中には「直線状に貫通攻撃」「カーブする貫通攻撃」「円状の範囲攻撃」など、その形も様々。敵の配置や属性に合わせ、スキルの使い分けも重要な戦略になりそうです。

製品版とはバランスが異なるかもしれませんが、雑魚との戦いはスムーズに進み、こちらの強力なスキルで敵を圧倒できました。「ディメンションシステム」でまとめて戦う際も、爽快感や手ごたえを味わえそうで期待が膨らみます。

しかし、それはあくまで道中の話。試遊のラストに待ち構えているボスは、一筋縄ではいきません。2体編成で登場した巨大なモンスターは、強力な攻撃と定期的かつ大量のHP回復、そして特殊な防御で攻撃を阻むなど、様々な手段でこちらを追いつめます。
多彩なスキルを惜しげもなく使い、アイテムなども駆使し、ガード攻撃に有効なスキル「兜割り」やゲージを使って繰り出す「テンション技」なども叩き込みましたが、敵の防御と回復に阻まれ、有効な手が打てないままあえなく全滅。残念な結果を迎えました。

そこで改めて、ゲーム内の解説やプレイ前に手渡されたヒントを確認し、係員の人にも助言を求めると、「呪い状態になるとHPが回復できなくなる」「ボスが使う特殊な防御には耐久度のようなものがあり、「五月雨」のような多段技が有効」といった情報が判明しました。
敵の情報や状態異常の把握は、RPGの基本。力任せで挑んだ自分を恥じつつ、『FANTASIAN Neo Dimension』はこうした要素が重要なゲームだと改めて実感しました。

ちなみに「兜割り」は、「ガード状態の敵を崩すことも可能」という効果もありますが、今回のボスが使った耐久度のある特殊な防御は、いわゆるシールドのようなもので、別の対処が必要だったようです。ガード状態の敵なら「兜割り」だろうという決めつけも、敗北の一因でした。

今回の試遊では、『FANTASIAN Neo Dimension』で待ち受けるバトルの手ごわさを実感しました。また、情報の把握と柔軟な対処が勝機へと繋がります。RPGの基本を掘り下げた本作から、様々な状況に立ち向かう面白さを改めて教えてもらったのかもしれません。
製品版では、さらに手ごわい敵、RPGとしての楽しさが詰まったバトルが待ち受けていることでしょう。そんな未来を予感させる、充実した試遊体験となりました。