※本稿では、システム上の関係で簡体字/繁体字で表記すべき部分も異体字に置換している場合があります。
◆『黄金四目』

10月にベータテストを実施したばかりの『黄金四目』が、次のベータテストを早速予定しているようです。本作は個性的なデザインの妖怪たちを率いて、太古の謎を解き明かしていくリアルタイム戦術ストラテジー。妖怪に対して千年分の借りを作ってしまった祖先の尻拭いをするため、現代社会の学生である主人公が、妖怪と共に各所で怪異事件を解き明かしていくことになります。
TapTapでは事前登録者数11万人、bilibiliでは2.7万人とユーザー登録の規模感はコンパクト。過去ベータテストに参加したTapTapのプレイヤーたちによれば、「ガチャを引くための配布リソースが少ないが、ゲームとしては面白い」「漫画のような形式で進行するストーリーが読んでていて心地よい」「キャラクターのデザインがとても好み」といった反応が確認できます。




◆『航海王:壮志雄心(ONE PIECE)』

12月19日に「ONE PIECE」公式ライセンスゲーム『航海王:壮志雄心』が配信開始となりました。Tencentから配信されている本作は、同社が抱えるMorefun Studiosによって開発されており、アニメスタイルの3Dモデルで原作の物語を追体験できる横スクロールアクションです。
物語をイチから全て追うというよりは、ダイジェスト気味にテンポ良く進行する方式。フルCGアニメーションが挿入されることもあれば、途中で静止画を挟むなどの工夫も見られます。モバイルゲームらしいストーリー演出の解釈で、手短にイーストブルー編を楽しむことができそうです。記事執筆時点ではbilibili、TapTap共に新作ゲームランキング1位を獲得しており、中国国内においてもONE PIECE人気は高いことがわかります。




◆『望月 WANGYUE』

昨年の11月に紹介した新作オープンワールド『望月 WANGYUE』が、初となるベータテストの募集を開始しました。これに合わせて、bilibiliとTapTapでは最新ビルドの実機プレイ映像が公開。20分以上の大ボリュームでどのようなゲームなのかをたっぷりチェックすることができます。
映像ではモンスターと共生する都市の中で戦闘を行う様子や、走行中のスポーツカーを破壊して警察官に攻撃されたり、クラフト要素で作り出した乗り物で空を飛んだりなど、かなり高い自由度を誇るゲームであることが確認できます。





本作のような都市型オープンワールド作品には『Neverness to Everness(NTE)』や『無限大Ananta』がありますが、現時点において『望月 WANGYUE』の強みは“クラフト要素”と“モンスター収集要素”が備わっていることでしょう。
クラフトは『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』でお馴染みのウルトラハンドのように、パーツ同士を合体させて乗り物を制作することが可能です。映像では移動手段だけとしてだけではなく、ボス敵との戦闘中に乗り物を召喚して攻撃させたり、自身が乗り物に搭乗してダメージを与えたりといった使い方が見られます。


モンスター収集要素は街中にいるモンスターたちを捕まえて、バトルで共闘するといったことができるようです。自動販売機や便器型のモンスターなど、奇抜なデザインのものから可愛らしいものまで多岐に登場しています。また、工場のような場所で労働させられているような姿も見られました。
『NTE』と『無限大Ananta』はグローバル展開が既に決定している注目作。しかし、本作が持つポテンシャルも、それらのタイトルに肩を並べるほどには十分魅力的な作品だと思えます。

