人生にゲームをプラスするメディア

Naughty Dogのソニーへの売却は開発費の「急騰」がストレスだったから―今でも「正しい判断」だったと思える

Naughty Dogの共同設立者アンディ・ギャビン氏が、LinkedInでの投稿にて明かしました。

ゲーム ニュース
Naughty Dogのソニーへの売却は開発費の「急騰」がストレスだったから―今でも「正しい判断」だったと思える
  • Naughty Dogのソニーへの売却は開発費の「急騰」がストレスだったから―今でも「正しい判断」だったと思える
  • 昨年7月の段階ではNaughty Dogが 「計画していない」 と伝えていた『 ジャック×ダクスター (Jak & Daxter)』初期作品のHDコレクション化ですが、南アフリカの小売店BT Gamesのオンラインショップに『 Jak and Daxter HD Collection 』の情報が登録されている事が明ら
  • Naughty Dogのソニーへの売却は開発費の「急騰」がストレスだったから―今でも「正しい判断」だったと思える
  • 海外では人気の高いNaughty Dogの Jak and Daxter (ジャック×ダクスター)シリーズですが、Game Informerのインタビューを受けたNaughty Dogの共同社長Evan Wells氏は、今後もシリーズを継続していきたいと話しました。

Naughty Dogの共同設立者アンディ・ギャビン氏は、スタジオをソニーに売却するに至った理由は開発費の「急騰」によるものだとLinkedInでの投稿にて明かしました。

高騰し続ける開発費はストレス

1984年にアンディ・ギャビン氏とジェイソン・ルービン氏によって設立されたNaughty Dogですが、2001年にソニー・コンピュータエンタテインメントに買収されています。その理由は、経営陣が予算について大きなストレスを感じていたため、Naughty Dogを売却するに至ったと語っています。

1980年代にNaughty Dogを始めた頃は、すべてのゲーム開発費を自分たちで管理し、1つのゲームから出た利益を次のゲームに注ぎ込んでいたとのこと。80年代初頭のゲームは、50,000ドル未満、『Rings of Power』(1988-1991)では予算が約10万ドルに増加したものの、利益はわずかに出たそうです。その後、『クラッシュ・バンディクー』 (1994-1996)の制作費は160万ドルに、『ジャック×ダクスター』 (1999-2001)を開発する頃には予算は1,500万ドルを超えるように。2004年までに、『Jak 3』のようなAAAゲームのコストは4,500万ドルから5,000万ドルに跳ね上がり、それ以来、上昇の一途をたどっていると述べています。

2000年当時、ギャビン氏たちはすべてのプロジェクトを自己資金で賄っていたものの、膨れ上がる予算を独立して賄うことのプレッシャーは膨大で、さらにパブリッシャーが大きな影響力を持っていることもストレスとなっていたようです。

ソニーへの売却は、Naughty Dogの経済的な未来を確保するためだけではなく、スタジオが可能な限り最高のゲームを作り続けるためのリソースを提供するためであったとのこと。そしてそれは正しい判断であったと述べています。

今ではAAAゲームはますます高価になっており、開発に3億ドル、4億ドル、さらには5億ドルの費用がかかることもあるとし、売却という選択肢をしたことで必要な安定を手に入れ、いつでも夢見ていたようなゲームを作り続けられると語っています。

なお、ギャビン氏は共同設立者のジェイソン・ルービン氏とともに2004年にNaughty Dogを退社しています。

※UPDATE(2024/12/27 0:30):数字を修正し、再公開しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございました。


The Art of the Last of Us Part II (English Edition)
¥1,727
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)


《H.Laameche》
【注目の記事】[PR]

編集部おすすめの記事

ゲーム アクセスランキング

  1. 『モンハンワイルズ』お笑い芸人たちのキャラクリが本人そっくり!「見取り図」盛山、「パンサー」菅らの再現度にファン絶賛

    『モンハンワイルズ』お笑い芸人たちのキャラクリが本人そっくり!「見取り図」盛山、「パンサー」菅らの再現度にファン絶賛

  2. 『ポケカ』「シロナのガブリアスex」SARイラストが初公開!まさに“王者”と呼ぶに相応しいカッコ良さ

    『ポケカ』「シロナのガブリアスex」SARイラストが初公開!まさに“王者”と呼ぶに相応しいカッコ良さ

  3. 大タル爆弾の“悲劇”よさらば!『モンハンワイルズ』が“めっちゃ快適”になる新要素に歓喜

    大タル爆弾の“悲劇”よさらば!『モンハンワイルズ』が“めっちゃ快適”になる新要素に歓喜

  4. エッホ エッホ『ポケモン』公式が“あのミーム”に乗っかる、モクローの可愛い画像とともに投稿―「公式がネタにしたって伝えてあげなきゃ」

  5. なぜ「イャンクック」を“先生”と呼ぶの?『モンハンワイルズ』で復活する怪鳥に、多くの卒業生が再会を心待ちにする

  6. ソロでも『モンハンワイルズ』は楽しめるの? 戦力面も大丈夫? そんな“ぼっち勢”に届けたい、ハンティングACTの最新事情

  7. 誰?誰なの!?『モンハンワイルズ』オトモアイルーとのイチャイチャ中にいきなりの“乱入者”…レア演出が笑い誘う

  8. 『モンハンワイルズ』今後3週間のイベクエスケジュール公開!早速「クナファチーズ」と「特別な頭装備」をゲットできるクエスト配信中

  9. なぜ?リメイク発表で『ToHeart』が話題になる理由とは─現世代が知らない“四半世紀越えの名作”が与えた影響

  10. 『ゼノブレイドクロス DE』CMが公開!10年の時を経て…長年のファンから喜びの声

アクセスランキングをもっと見る