多くのゲーム好きにとって、新作ゲームの見本市「ゲームショウ」は避けては通れないイベントではないでしょうか?昨年も「東京ゲームショウ」が大変盛り上がりましたが、ゲームショウそのものは世界各地で開催されています。
中でも台湾で開催される「台北ゲームショウ」は、その年において世界中で最も早く開催されるイベントであり、新作タイトルのアジア地域に向けたファーストステップとして重要な位置付けです。
今年も1月23日から26日までの4日間、台湾・台北南港展覧館1号館でアジア最大級のゲーム見本市「台北ゲームショウ2025」が開催され、4日間で延べ37万人の来場者数がありました。
台湾ゲーマーの熱量の高さが感じられた本イベントは、日本とは少しカラーが違っていました。その様子を台湾の人気コスプレイヤーの「いのり」さんと周りながらご紹介します。

◆「台北ゲームショウ2025」が開催されるのは台北南港展覧館1号館


台北ゲームショウはここ数年、台北駅からブルーラインで25分ほどで到着できる「南港展覧館」駅から直結している会場で開催されます。期間は4日間で、企業ブースは基本的に4Fフロアに集中しています。十分な広さはありますが、設置できる試遊台の数をできる限り増やすというよりは、来場者のブース滞在時間を増やす、SNSで拡散力を高める施策に重きが置かれています。
特にステージイベントは来場者参加型になっており、ステージの演者と来場者の距離感が近いことが特色となっています。メインMCが用意されたゲーム大会から、ストリーマーや開発者の出演、コスプレイヤー撮影会まで、多岐に渡っていました。


◆足の踏み場もないほどの人だかり!連日大盛況

平日でも来場者は多く、土日に限っては足の踏み場もないほどでした。帰省する人が多い旧正月(1月29日から春節)直前にも関わらず、これだけの人が集まることからも台湾ゲーマーの熱量の高さが伺えます。

ちなみに、台湾ではこういったイベントでは気軽に2ショット撮影を求める文化があるようで、いのりさんはコスプレも何もしていないのに、歩いていると声をかけられていました。
◆任天堂ブースがデカかった

先日、任天堂が台湾における事業基盤強化図るために「台湾任天堂株式会社」の設立を発表したばかりですが、「台北ゲームショウ」でも、任天堂の力の入れ具合は大きかったです。
台湾でリリース予定の自社タイトル、さらにはニンテンドースイッチで展開予定の他社タイトルの試遊台、そして、マリオやルイージと一緒に撮影できるフォトスポット、果てはファン垂涎のオリジナルグッズ販売ショップまで。まるでテーマパークに来たように感じられました。


◆増していくコスプレイヤーの存在感




台北ゲームショウではこれまで通りコンパニオンが活躍してはいますが、近年は撮影してSNSに拡散するという点で、コスプレイヤーの存在感が増しています。本イベントでも年々、起用されるコスプレイヤーが増えている印象です。来場しなかった人にゲームタイトルを知ってもらう、来場者の満足度を高めるという点を非常に重要視しているようです。
それ以外では、多くのブースがアトラクションなどのミッションをクリアすることでノベルティーがもらえる施策を展開していました。



台湾のゲームショウは、ブース滞在時間を伸ばすとともに、満足度の高さを提供する施策に長けている印象です。また、特に動画面でSNSでの拡散力に力を入れているのも見受けられました。
いち早く最新作を試遊できるという点を大事にしつつも、誰もがスマートフォンですぐ撮影してSNSに拡散できること、若い人は情報を仕入れる時はまずSNSを見るという時代に合わせて、どれだけアプローチできるかにチャレンジしています。




モデル:いのり(X:@ia_inori)
撮影:乃木章(X:@Osefly)
¥9,990
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)