
ついに国内流通が始まった「GeForce RTX 5070」搭載のグラフィックボード。本記事では、同GPUを搭載したグラフィックボードの2025年3月6日午後0時時点での価格、および主要PCショップなどの在庫を調査してみました。
新品相場の中央値は13万円前後か。しかし売り切れ多発で割高な価格のオークション出品も
ツクモでは、3月7日23時59分まで「RTX 5070」搭載グラフィックボードの抽選予約販売を行っています。同社で取り扱っているラインナップは全10種で、価格は108,799円から169,800円、主な価格層は約13万円といったところです。
ドスパラでは3月5日に「RTX 5070」搭載グラフィックボードを販売しました。価格がそれぞれ169,800円、132,980円、118,800円の3モデルが用意されていましたが、2025年3月6日午後0時時点ではすべて売り切れています。
パソコン工房ではグラフィックボード単体の販売は行わず、3月6日から「RTX 5070」搭載パソコンの販売のみを行うとしています。しかし2025年3月6日午後0時時点では販売されていません。
ヨドバシドットコム、ビックカメラ.comでは「RTX 5070」搭載グラフィックボード自体がまだ販売されていないようです。
以上のオンラインPCショップを見る限り、国内の「RTX 5070」搭載グラフィックボードの標準の相場は11万~17万円、中央値は約13万円といったところのようです。

一方でまだ数はほとんどないものの、メルカリやYahoo!オークションには転売目的と思われる「RTX 5070」グラフィックボードが出品されており、これらの価格は165,000円~179,800円とやや割高な価格が設定されています。
海外メディアPCGamerによるとアメリカ・トランプ大統領の掲げる中国からの関税導入を受けて、台湾に製品の製造拠点を置くNVIDIAの株価が大幅に下落しており、またこの関税の影響で既に入手困難な「RTX 5090」「RTX 5080」「RTX 5070 Ti」に加え、市場に出回り始めたばかりの「RTX 5070」がさらに入手困難になるだろうとしています。
また、アメリカ最大のゲーム業界ロビー団体であるエンターテインメントソフトウェア協会(ESA)は、この関税の導入でNVIDIAのみならず、ライバル企業のAMDも影響を受けてしまうため、「何億人ものアメリカ人に悪影響を与える」という声明を出していることを紹介しています。
世界情勢も相まって、入手困難となるかもしれない「RTX 5070」シリーズ搭載のグラフィックボード。どうか、将来的には安定した供給がなされることを祈るばかりです。