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破壊行為上等、 何でも壊せ! 『ドンキーコング バナンザ』は“破壊ゲー”ブームの先駆けになるか?

『ドンキーコング バナンザ』は、「さえぎるすべてをブチ壊せ!」というキャッチコピーの通り、ステージ上にある地形や建造物をドンキーコングが破壊しながら進んでいくという内容のゲームです。

ゲーム Nintendo Switch 2
破壊行為上等、 何でも壊せ! 『ドンキーコング バナンザ』は“破壊ゲー”ブームの先駆けになるか?
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先日7月17日に発売された『ドンキーコング バナンザ』は、「さえぎるすべてをブチ壊せ!」というキャッチコピーの通り、ステージ上にある地形や建造物をドンキーコングが破壊しながら進んでいくという内容のゲームです。

今までのドンキーコングは、複雑なダンジョンを華麗なアクションで攻略したり、マリオと知恵比べをしたり……といった形の活躍を遂げていました。それが今回はゴリラらしく(?)力強いパンチでダンジョンを破壊して進みます。お前、結構強いじゃねぇか!

立ちはだかるものをひたすら壊すというアクション性は、一見無茶苦茶に思えますが実は頭を使います。そしてこの「ただただ破壊する」という方向性が、もしかしたら今後のゲームの流行になっていくのではないでしょうか。「周囲のものを壊して材料に変え、新しいものを作っていく」というコンセプトを確立した『マインクラフト』と、ある意味で似たような流れをたどるかもしれません。

◆ひたすら地下へ!

今回のドンキーコングは、インゴス島というところでなぜか鉱山労働者として働いています。どうやらこのインゴス島で、「バナモンド」という宝石のようなバナナが発見されたとか。

そんなインゴス島が、悪徳採掘会社「ヴォイドカンパニー」の開けた大穴で地下に落下してしまいます。ここからドンキーコングの大冒険が始まるわけですが、今回は上から下に地面を掘り進んでいきます。そこにあるのは暗闇の中で溶岩がグツグツ湧いている地下世界……かと思いきや、何と青空が広がっています。うおおおぉぉぉぉ、すげぇ! ニンテンドースイッチ2のグラフィック性能を十二分に体感できる瞬間でもあります。

そしてここでも、我らのドンキーコングは大暴れ。地形を壊しまくり、その中に眠るゴールドやその他様々なアイテムを回収し、また壊していきます。この「壊しながら進んでいく」というコンセプト、実際にやってみると「どこをどう壊せばより効率的にステージを探検できるのか」という特性に直結していることが理解できます。

「壊す」という行為は、意外に脳を使うのです。

◆破壊行為も「創造行為」

『ドンキーコング バナンザ』には、複雑なコマンド入力というものが一切ありません。パンチ、上パンチ、ジャンプ、口笛、ドラミング、ローリング。ゲームの難易度も決して高くなく、アクションゲームが苦手な人でも頑張れば何とか攻略できるのではないでしょうか。

そのあたりは、やはり任天堂です。熟練ゲーマーしか楽しめないようなレベル調整にはなっていません。誰でも気軽に破壊行為を楽しめる、と書いてしまうと物騒に思われるでしょうか。

しかし、現実問題「物を壊す行為」は人間の心を落ち着かせてくれます。

破壊願望は、人間の本能かもしれません。最近では「瀬戸物や家電製品をハンマーで破壊するアトラクション施設」が人気を呼んでいるようで、これは普段どんなにかしこまっていても、内面では「物を破壊したい!」という欲を抱えている人が少なくないということでもあります。

そして、破壊行為もまた「創造行為」のひとつと言えるのではないでしょうか。

単に「オブジェクトを破壊する」と言っても、それはどのように破壊するのか。その場の地面をひたすら掘り下げるように壊すのか、それとも周囲を均等に壊していくのか。或いは彫刻のように、破壊を駆使して別の造形物を生み出してしまうのか。そのあたりにプレイヤーの個性と知性が表れます。

◆大人も子供も鬱憤を抱えている

『ドンキーコング バナンザ』のようなオブジェクトの破壊を前提とするコンセプトのゲームは、今後ちょっとしたブームを生み出すのでは……と考えるのは筆者だけでしょうか。

『マインクラフト』が世界的なヒット作品になってから、これに追随するような内容のゲームがいくつも開発されました。野外で木や石を調達し、それを材料に家を建ててそこで暮らす……というゲームです。「自分の手で新しいものを創造する喜び」を、『マインクラフト』は我々に教えてくれました。

その一方、「自分の手で今あるものを破壊する喜び」もちゃんと存在します。それを悪と見なさず、むしろ壊して壊して壊しまくる行為を攻略の前提条件としたゲームがあってもいいはずです。

それだけ現代社会がストレスに満ちた環境であるということは、しっかり認識しなければならないでしょう。

大人も子供も、平日の日中には心にストレスを蓄積せざるを得ない状況に置かれます。職場の上司や同僚への不満、クラスメイトや担任の先生への不満、それらをその場で晴らしたくとも晴らせない毎日を重ねながら人はカレンダーをめくります。そんなくだらない不満は、邪魔なオブジェクトと共に粉々にしてしまえ! ドンキーコングのパンチは、その一発一発に我々の鬱憤と「単調な日常から解放されたい願望」が込められています。

そのような意味で、『ドンキーコング バナンザ』は大人も子供も平等に楽しめる良作と評価することができます。夏はこのゲームで日頃の鬱憤を解消しましょう!


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《澤田 真一》

ゲーム×社会情勢研究家です。 澤田 真一

「ゲームから見る現代」をテーマに記事を執筆します。

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