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『FFT イヴァリース クロニクルズ』名作SRPGの“面白さ”は令和でも色褪せず!“変わらぬ魅力”とそれを支える“システムの変化”の相乗効果【プレイレポ】

9月30日にリリースされる『ファイナルファンタジータクティクス - イヴァリース クロニクルズ』。かつての名作SRPGは、かつて魅力を今の時代に蘇らせることができるのか? 先行プレイを通して味わった体験と実感をお届けします。

ゲーム プレイレポート
『FFT イヴァリース クロニクルズ』名作SRPGの“面白さ”は令和でも色褪せず!“変わらぬ魅力”とそれを支える“システムの変化”の相乗効果【プレイレポ】
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■「エンハンスドモード」の便利さから離れられない!

プレイ体験の全体的な実感は先ほど述べた通りですが、エンハンスドモードならではの要素が刺激的だったのも、プレイ体験の充実に繋がった要因のひとつでした。

まず、特に没入感の促進に貢献したのが「フルボイス化」による演出です。ネタバレ防止のため詳しくは語りませんが、『FFT イヴァリース クロニクルズ』の物語は重厚かつ人間らしさに溢れており、欲望や野心、そして身分差による傲慢さや怒りなどを正面から描いています。

登場人物の台詞には力があり、強い意志を感じさせるものが多いため、声優陣による卓越した演技がことさら光ります。声が言葉を膨らませ、言葉が声に力を与える。この相乗効果は、物語が進むほどにパワフルさを増してプレイヤーに襲いかかります。

しかもフルボイス化の影響は、物語上のやり取りだけではなく、呪文の詠唱といった戦闘中の演出にも関わってきます。毎回ではなく時折発生する形ながら、戦う彼らの息吹を如実に感じられるため、こちらも嬉しい演出といえます。タイパが気になる人は、ボタンひとつでスキップできるのでご安心を。

様々なジョブを経由して多彩なアビリティを身に着け、その組み合わせを模索するのが『FFT イヴァリース クロニクルズ』における楽しさのひとつ。そのジョブチェンジに関わる条件は「ジョブツリー」で視覚化されているので、一目で確認可能です。

本作は育成が楽しいゲームですし、モンスターを仲間に加えることもできるため、数多くのユニットを育てたくなるかもしれません。そうしたプレイスタイルも、「最大50ユニットまで所属可能」「ジョブ・アビリティ・装備の組み合わせを、キャラごとに3つまで登録するマイセット機能」といった充実したシステムが、楽しみをサポートしてくれます。

メインストーリーの進行以外でもバトルが発生しますが、敵と戦いたくない時は選択肢ひとつで回避できます。逆に、キャラを育成したい時は、プレイヤーの任意でバトルを発生させられるので、無為にうろつく必要はありません。自分のペースを作りやすいのも、嬉しいポイントと言えるでしょう。

メニュー画面からセーブが選べるほか、オートセーブにも対応しています。戦闘に突入する寸前や、戦闘中の特定のタイミングで自動的にセーブされるため、任意でセーブせずにゲームをやめてしまっても大きく戻されることはありません。

また、ストーリーの進行中はもちろん、戦闘中も「早送り」が可能です。敵のターンを早く終わらせたい時などは、早送り機能を使うことでテンポよく楽しめます。このほかにも、行動順や魔法の発動タイミングなどを常に可視化する「コンバットタイムライン」といった要素が、プレイ環境の向上に貢献しています。

深みのある物語をより豊かに表現する新要素もあれば、ゲーム性の軸となる育成を大いに助けてくれる機能もたっぷり詰まった『FFT イヴァリース クロニクルズ』。オリジナル版の良さを受け継ぎながら、エンハンスドモードではその長所を重点的に伸ばす調整が行われています。

かつて『FFT』を遊び、そして令和のゲーム環境に慣れてしまった一個人の例に過ぎませんが、『FFT イヴァリース クロニクルズ』は今遊んでも遜色のないプレイ感と遊び甲斐に満ちた作品でした。

便利機能の数々やシナリオのリライトおよび一部加筆に惹かれて、エンハンスドモードに没頭してしまいましたが、オリジナル版を極力再現したクラシックモードが楽しめる点も、往年のファン心をくすぐります。

「『FFT』の世界に、気軽にアクセスしたい」「かつての名作を、今の環境で遊んでみたい」と思う人は、検討する余地が十分ある作品に仕上がっていると感じました。育成や物語の魅力は時代が変わっても色褪せず、そしてプレイ環境は全般的に向上と、実に贅沢な一作です。


(C) SQUARE ENIX


《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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