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ファミコン版の「勇者」とは大違い!? 制約のあった“当時の『ドラクエ1』”から進化したアレコレ

ファミコン版からHD-2D版へと進化した『ドラクエI』。主人公である勇者から、ゲームのシステム面まで、驚くほどの違いがあります。

ゲーム Nintendo Switch
ファミコン版の「勇者」とは大違い!? 制約のあった“当時の『ドラクエ1』”から進化したアレコレ
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国民的RPGシリーズの黎明期を飾った『ドラゴンクエスト』と『ドラゴンクエストII』がフルリメイクされ、HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』として10月30日に発売されます。

このシリーズは、当時まだ浸透していなかった「RPG」の面白さを日本中に広め、後の一大ブームに繋がる立役者となりました。特に1作目の『ドラゴンクエスト』は、ゲーム史を語る上で欠かすことのできない偉大な作品です。

ファミコン版の初代『ドラゴンクエスト』(以下、『ドラクエI』)は、様々な制限の中で生み出されており、今回登場する『ドラゴンクエストI&II』の内容と比べると大きな違いがあります。初代とリメイク版の差や、今では考えられない当時の制約など、いずれも驚きのものばかりです。

■使える呪文の幅が広がる!

『ドラクエI』では、旅立ちからラスボスまで通して、勇者ひとりで戦い抜きます。操作できるキャラがひとりというのは、性能面の制約ではなく、RPGという遊びがまだ広く知られていなかったため、間口を狭めないようにする配慮でした。

そのため、『ドラクエI』の勇者は、武器も呪文も使いこなすエキスパート。戦士が使うような武具を使いこなしつつ、回復から攻撃まで数多くの呪文を駆使する、まさに文武両道なキャラクターでした。

回復呪文の「ホイミ」に「ベホイミ」、呪文で攻撃する「ギラ」や「ベギラマ」、状態異常の「ラリホー」「マホトーン」、移動をサポートする「トヘロス」「レミーラ」、移動そのものを省略できる「ルーラ」「リレミト」といった呪文を使います。

しかしHD-2D版の勇者は、使える呪文の種類がさらに増えます。例えば、後の作品に登場した「ヒャド」や「デイン」といった攻撃呪文も使えますし、宝箱の中身を調べる「インパス」も取得します。

■「特技」で武器攻撃も多彩に

使える呪文の幅が広がりましたが、勇者は武器での攻撃もより力強くなっています。これまで武器を使った攻撃は「たたかう」のみでしたが、HD-2D版では「特技」が使えるため、武器による攻撃も選択肢が増えました。

炎のチカラを武器に宿して敵1体を斬る「かえん斬り」をはじめ、「けもの突き」「うけながし」「みかわしきゃく」「ドラゴン斬り」など、攻撃だけでなく身を守る特技も取得します。

先ほどの呪文やこちらの特技は、以前行われた試遊会で確認したものですが、後の情報公開で「マヒャド斬り」の取得も判明しました。様々な呪文に加え、多彩な特技も加わり、勇者の頼もしさもアップデートされています。

呪文や特技はレベルアップで覚えるほか、「巻物」を使って取得することもできます。世界のどこに、どんな呪文や特技の巻物が眠っているのか。探索する楽しさもグレードアップしていることでしょう。

■勇者の戦いは「多対1」に変化

『ドラクエI』の勇者がこれだけ頼もしくなった背景には、戦いの環境に変化があったためでしょう。オリジナルのファミコン版では、ラスボスも含めて常に1対1の戦いを繰り広げていましたが、HD-2D版では複数の敵が一度に登場して襲いかかってきます。

同じ種類の敵が複数現れる場合もあれば、種類が異なる敵が並ぶこともあり、その組み合わせ次第で手ごわさが増すことも少なくありません。

対する勇者の側は、少なくともこれまでの情報では、一緒に戦う仲間などはおらず、ひとりで立ち向かうのみ。HD-2D版では、数的不利な状況で戦い続けることになります。

この状況下で、物理攻撃は「たたかう」のみ、呪文も限られているとなれば、苦戦は免れません。しかしHD-2D版の勇者は、使える呪文も多彩になり、特技で集団をまとめて攻撃することもできます。

また、1グループをまとめて攻撃できる「ムチ」も導入されており、勇者が扱う武器の種類も多様化しました。複数の敵を相手取っても、武器と呪文を使いこなして勝利する。『ドラクエI』の勇者が新たな戦い方で、竜王の討伐を目指します。

■ダッシュにボイス、セーブデータなど、ファミコン版にはなかった数々の要素

勇者の能力やバトルの環境など、ゲーム性の主軸になる部分の変化も大きいのですが、違いはこのほかにも沢山あります。HD-2D版『ドラクエI&II』で見た目が一新されたのはもちろんですが、UIも全般的に変わっていますし、セーブデータのおかげで「ふっかつのじゅもん」も必要ありません。

没入感を左右する要素としては、ボイスの実装も大きな変化でしょう。キャラクターが喋るなんて、ファミコン版の『ドラクエ』では考えられない事態です。また、ダッシュが導入され、移動もかなりスピーディになっています。

また、速くなるのは移動だけではありません。HD-2D版『ドラクエI&II』ではバトルスピードの調整も可能で、「超はやい」を選ぶとかなりの速度で戦闘が進行します。テンポよく戦いたい人は、この機能を活用しましょう。

なお、こうしたシステム面の進化は、一足先にリリースされたHD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』でも味わえます。


HD-2D版『ドラクエI&II』が時代に合わせて大きく進化したため、ファミコン版との違いがより明確になりました。

今では考えられないことですが、ファミコン版は容量やメモリの制限が厳しかったため、『ドラクエI』で表示できるカタカナはわずか20文字のみ。ア行だけで見ても「ア、ウ、エ、オ」は使われていません。

容量問題はキャラクターの表示にも関わっており、登場人物は全員正面しか向きません。容量の関係で横や後姿のグラフィックを用意できなかったため、移動する時も正面を向いたままのカニ歩きで動きました。

工夫とアイディアで生まれたファミコン版『ドラクエI』が、この令和に見事復活を果たします。どれだけ進化したのか、その目でぜひお確かめください。

HD-2D版『ドラゴンクエスト I&II』は、2025年10月30日発売予定(※Steam版のみ10月31日)。対応プラットフォームは、Nintendo Switch 2/Nintendo Switch/PlayStation5/Xbox Series X|S/Steam/Microsoft Store on Windowsで、価格はパッケージ版・ダウンロード版が7,678円(税込)、「勇者ロトの子孫セット」が11,980円(税込)、「キャラクターコンプリートセット」が14,980円(税込)です。

ドラゴンクエストI&II - Switch
¥6,917
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
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¥6,282
(価格・在庫状況は記事公開時点のものです)
《臥待 弦》

楽する為に努力する雑食系ライター 臥待 弦

世間のブームとズレた時間差でファミコンにハマり、主だった家庭用ゲーム機を遊び続けてきたフリーライター。ゲームブックやTRPGなどの沼にもどっぷり浸かった。ゲームのシナリオや漫画原作などの文字書き仕事を経て、今はゲーム記事の執筆に邁進中。「隠れた名作を、隠れていない名作に」が、ゲームライターとしての目標。隙あらば、あまり知られていない作品にスポットを当てたがる。仕事は幅広く募集中。

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