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放置系RPG『名もなき者の詩』は桜庭統氏の音楽がすごい! なのでレンタルシアターを借りてBGMを楽しんでいたら、いつの間にかゲームもどんどん進んでいた

作曲家・桜庭統氏の楽曲について語っていたら、いつの間にかゲームも進んでいました

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放置系RPG『名もなき者の詩』は桜庭統氏の音楽がすごい! なのでレンタルシアターを借りてBGMを楽しんでいたら、いつの間にかゲームもどんどん進んでいた
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突然ですが、みなさんは普段スマートフォンでゲームを遊んでいますか?昨今のゲームは、魅力的なグラフィックスや重厚な世界観で私たちを楽しませてくれます。

しかしその一方で、ルールが複雑だったり、日々の操作量が多かったりと、遊ぶためのハードルが高く感じてしまうことも少なくありません。

筆者自身も、話題のゲームをインストールしてみたはいいものの、序盤でシステムを理解する前に飽きてしまったり、ある程度続けてもふとした瞬間に操作が億劫になり、辞めてしまう……ということがよくあります。 「進行がスムーズで、放置しているだけでも勝手に進んでくれる。そんな気楽なゲームがあったら続けられるのに……」 そう考えたことがあるのは、きっと私だけではないはずです。

そんな不安を解消してくれるのが、『名もなき者の詩 昔懐かしきドット絵RPG(以下、名もなき者の詩)』という「放置系」のスマートフォン向けRPGです。

『名もなき者の詩』ダウンロードはこちら!

サブタイトルにもある通り、本作は初代PlayStation時代を彷彿とさせる、緻密でよく動くドット絵が大きな魅力。ときどき操作してもよし、放っておいてもよしという「気楽に遊べる」スタイルでありながら、ただ画面をぼんやり眺めているだけでも楽しく、やり込もうと思えばとことんやり込める、まさに理想的なバランスに仕上がっています。

また、グラフィックスだけでなく、数々の名作ゲームミュージックを手掛けてきた「桜庭統」氏がコンポーザーとして参加している点も見逃せません。その素晴らしい音楽を、浴びるように楽しみたいと考える方もきっと多いことでしょう。

実は筆者も、そんなプレイヤーの一人でした……。

そこで思い立ったが吉日。某月某日、浅草にあるレンタルシアター「シアタースプラウト」を貸し切り……

大画面かつ迫力の音響設備で『名もなき者の詩』を楽しもう! ということになりました。

と、いうことで、前置きが少し長くなってしまいましたが、本記事は『名もなき者の詩』の魅力、特にその素晴らしい「楽曲」を、シアター環境でじっくりと浴びるように聴いていく……そんなレポート記事となっています!

まずは、本作の世界観を象徴するBGM「大陸の序曲」を聴いていきます。曲が展開するにつれて音の厚みが増していき、あたかも大作映画を見ているかのような壮大な雰囲気に包まれます。楽曲の構成にはメリハリがあり、中盤では様々な管楽器が次々とリードをとる展開に。音が複雑に入れ替わるその構成は、聴いていて飽きることがありません。シアター特有の重厚な音響環境も相まって、楽曲の持つドラマチックさがより一層際立ち、冒頭から一気に心を掴まれました。

本作が志向する、かつてのゴージャスだったドット絵JRPG。その空気を纏った「どこか懐かしい雰囲気」がありつつも、もちろん最新ゲームの楽曲として全く遜色のないクオリティに仕上がっています。桜庭統氏の素晴らしい手腕が光る一曲。一曲目でこの満足感を感じさせてくるとは……『名もなき者の詩』、あなどれません。これは、他の楽曲にも大いに期待が持てそうです。

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続いて再生するのは、「ボス戦準備曲」と銘打たれた「名もなき覚醒」です。筆者はまだゲームを始めたばかりの序盤であるため、実はまだゲーム内では耳にしたことがない楽曲なのですが……再生してみると、これが実にボス戦らしい、カッコよく勢いのある曲となっています。

往年のJRPGにおけるボス戦の熱さを彷彿とさせながらも、『名もなき者の詩』という作品が持つ、どこか荒涼とした寂しげな世界観とも見事にマッチしており、絶妙なバランス感のある絶妙な楽曲となっています。

コーラスとオーケストラの壮大なサウンドで気分はどんどんと盛り上がります。ボス戦に向けて高揚感が上がっていく感覚、戦いの過酷さ、勇敢さというようなイメージが喚起され、まさに王道のゲームのボス曲と言っていいでしょう。『名もなき者の詩』は音楽にこだわりがあるゲームだということが、この一曲を聴いてもわかりますね。

シアターの設備で「浴びる」ように聴く、というのにとっても適した楽曲です。こういう体験をするために、このシアターを借りたんだよなあ。やっぱり集中して音楽を聴くというのはいいことですね。

続いて、「果てなき遠征」を聴いていきます。 こちらはメイン画面で流れるBGMとなっており、プレイヤーがゲーム中で最も耳にする機会が多い楽曲と言ってもいいかもしれません。壮大でありながら、どこか荒涼感のある世界観。それを象徴する笛などの管楽器による、『名もなき者の詩』らしいサウンドがベースにありつつ、本楽曲では、ドラムキットの音やシンセサイザーによるアルペジオでのベースサウンドが加わっているのが特徴です。

それらが合わさることで、どこまでも続いていく冒険の物語のような、力強い「楽曲の推進力」が感じられます。個人的には、かなり好みの楽曲です。どことなく80年代のファンタジー映画のような雰囲気もあります。

BGMとして流し続けても心地よいのはもちろんですが、集中して聴くと、予想以上に様々な音が鳴っていることに気づかされます。その発見が非常に面白く、改めてシアターで聴く価値があると感じました。特にこの曲では、高音域で鳴るベルのようなシンセサイザーの音が、さりげなく後ろで響いているのを見つけることができました。

続いて、「Her Radiant Resolve」という楽曲を聴いていきます。こちらは桜庭統氏ではなく、岩垂徳行氏が作曲を手掛けており、同じ作品内でも作家ごとの作風の違いをはっきりと感じ取ることができます。 これまでの楽曲よりもBPMが高めに設定された、疾走感あふれるサウンド。そこへ、シンセサイザーのベル音によるリードメロディーと、ゲストミュージシャンとして参加されている土屋玲子氏の艶っぽく美しいヴァイオリンが絡み合う……非常に聴き応えのある一曲となっています。

もちろん、ゲームサウンドらしい「打ち込みによるオーケストレーション」も大好物ではあるのですが、やはり生のヴァイオリンが持つ響きには、他では代えが効かない特別な「良さ」がありますね。

「ブラボー! ブラボー!!」

楽曲の再生が終わったその瞬間、筆者は思わず席を立ち上がり、誰もいないシアターで一人、熱烈なスタンディングオベーションを送っていました。

これほどまでに感情が高ぶったのは、もちろん楽曲そのものが持つ素晴らしさによるものでしょう。 ですが、それだけではありません。「貸し切りシアターの大音量でゲーム音楽を鑑賞する」という非日常的な体験そのものが、筆者をこのような大胆な行動へと駆り立てたのかもしれません。

そして最後に再生するのは、本作のタイトルスクリーンを飾る楽曲であり、今回聴いたラインナップの中では唯一のヴォーカル入り楽曲となる「黄昏の祈り」です。

歌唱を担当するのは、シンガーソングライターであり、数々の名作ゲーム主題歌でその歌声を響かせてきたことでもおなじみの霜月はるか氏。 その透き通る歌声が、桜庭統氏の重厚な楽曲と完璧にマッチしています。タイトルスクリーンで一瞬しか聴かないままゲームを始めてしまうのが、あまりにも勿体ない……そう感じてしまうほどに壮大で、聴き応えのある一曲です。

そんな名曲の数々を、シアターの大音量で聴き入っていた筆者。気付けばその目尻には、きらりと光る一筋の涙が……。素晴らしい音楽に触れ、心が洗われるようなひととき。その体験は、まさにプライスレス。今回は二時間ほどの滞在となりましたが、筆者にとっては時間の経過を忘れるほど充実した、素晴らしい体験となりました。

こうして音楽に没頭している間も、実は筆者の手元で『名もなき者の詩』はずっと進行していました。 筆者が完全に「放置」していたにもかかわらず、画面の中のキャラクターたちは休むことなく戦い、どんどんと育成アイテムが集まっていた、というわけです。

音楽鑑賞に全神経を集中させていても、ゲームは勝手に進み、勝手にキャラクターが強化されていく。これぞまさに、究極の一石二鳥(?)。 みなさんも、もし興味を持たれましたら……思い切ってシアターを貸し切り、極上の音楽を聴きながら優雅に「放置プレイ」を楽しんでみてはいかがでしょうか!

……と、そこまで大掛かりなことをしなくても、もちろんスマホとヘッドフォンさえあれば、ご自宅でも楽曲の良さは十分に味わえますので、どうぞご心配なく。

最後に、肝心な『名もなき者の詩』のゲームシステムについても、ご紹介しておきましょう。

本作においてプレイヤーは「ヴァルキリー」となり、英霊たちを率いて最強のパーティーを編成します。基本的には、そのまま放置しているだけでゲームが進行していく……という、非常に手軽なスタイルです。 進行はいわゆるステージクリア方式となっており、各ステージで数回ザコ敵を倒すと(倒すといっても、プレイヤーは見守っているか放置しているだけですが)、ステージボス戦に突入。見事ボスを倒せば次のステージへ……という流れになります。

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もし強敵に行き当たり、ボスに負けてしまっても大丈夫。 元のステージでそのまま放置し続ければ、AFK報酬としてヴァルキリーのEXPが手に入るためレベルが上がっていきます。また、こちらもAFK報酬として得た宝箱を開けて出た素材で英霊たちを強化することで、自然と突破口が開けるようになります。……というか、マジで驚くほど大量の宝箱が得られますし、場合によっては宝箱から英霊が出てくることもあるのでとても楽しいです。

最初のうちこそ、ボス戦に挑むために画面をタップする必要があり、完全に放置というわけにはいきませんが、ある程度ゲームが進行すれば機能が解放され、ボス戦への挑戦すらも自動化が可能になります。

本作には非常に多くのやり込み要素が用意されており、ゲームを進めることで徐々に解放されていくコンテンツも多岐にわたります。正直なところ、始めたばかりの筆者には、その全容がまだ把握しきれていないほどです。

また、獲得できるアイテムの種類も実に豊富で、最初のうちは「これは何に使うものだろう?」と把握するのが少し大変に感じるかもしれません。 ですが、ご安心ください。それほど深く考えなくても、ゲーム自体はサクサクと進めていくことができます。

何より、「最大1000連ガチャ無料 & 10万ダイヤ配布」という、初心者に嬉しい得点があるため、序盤のうちはキャラクターの強化リソースなどであまり困りません。 まずは細かいことを気にせず、あまり深く考えないで遊ぶような気楽なスタンスでも、まったく問題なく楽しめます。

そして本作において、数ある「やり込み要素」の中でも、比較的序盤から挑戦可能となるのが「無限の塔」です。

ここでは、手塩にかけて育てた英霊たちを率いて、各階層ごとに待ち受ける敵へと挑戦していきます。 勝利することで、金貨や「竜晶石」(ヴァルキリーの装備を強化するための素材です)など、本編の進行を大いに助けてくれるアイテムを獲得することができます。

さらに、到達した階数によって世界中のプレイヤーたちと競い合う「ランキング要素」も搭載。本編の延長として気楽に遊ぶこともできますし、もちろん挑戦している間もヴァルキリーたちは勝手に素材を集めてくれます。

筆者も実際に20階までプレイしてみましたが、序盤は特に詰まることもなく、サクサクと気持ちよく登っていくことができました。

とはいえ、おそらくさらに上層階へと進めば、敵に合わせてパーティ編成を練ったり、本作の持つ多種多様な育成要素を駆使して戦力の底上げを図ったり……といった戦略性も求められてくることでしょう。 そうした歯ごたえを求める「やり込み派」のプレイヤーも満足でき、一方で筆者のようにマイペースに楽しみたい「カジュアル派」でも十分に遊べる……どちらのプレイスタイルも受け入れてくれる、この「懐の深さ」こそが、本作『名もなき者の詩』の大きな魅力なのだと、改めて実感しました。

音楽目当ての方も、緻密なドット絵グラフィックに惹かれた方も、筆者のようなカジュアルプレイヤーでも、とことん突き詰めたいやり込み派の方でも。 どのようなプレイスタイルであっても、「放置」するだけで存分に楽しめる『名もなき者の詩』。これは、本当にオススメのタイトルとなっています。

ひとまず基本プレイは無料ですので、その間口は非常に広く開かれています。皆さん、ぜひ一度ダウンロードして、音楽を楽しみつつゲームを遊んでみてください!

『名もなき者の詩』ダウンロードはこちら!

『名もなき者の詩 昔懐かしきドット絵RPG』は、スマホ(iOS/Android)向けに7月29日より配信中。

また、2025年12月23日~2026年1月20日にかけて、アニメ「天空戦記シュラト」とのコラボイベントが開催されます。

「天空戦記シュラト」は、1989年に放送されたインド神話をモチーフにしたスピリチュアルアクションアニメ。シュラトとガイの “友情と対立” を中心に、八部衆の苦悩、天空界をめぐる壮大な戦いが描かれ、世界設定や濃密なキャラクタードラマ、八部衆それぞれの宿命は、放送から36年以上経った現在でも多くのファンに愛されています。

今回のコラボでは、「天空戦記シュラト」より「修羅王シュラト[人間界:日高秋亜人(ひだかしゅらと)]」、「夜叉王ガイ[人間界:黒木 凱(くろきがい)]」、「迦楼羅王レイガ」が登場。コラボキャラクターは、期間中に開催されるイベントミッションやログインボーナスにて入手可能です。

また、12月12日より、公式X(旧Twitter)にて『名もなき者の詩』×『天空戦記シュラト』コラボ記念リポストキャンペーンが開催。キャンペーンでは、コラボ開催を祝して、原作ファン必見の超豪華商品が用意されています。

そのほか、修羅王シュラト役・関俊彦さん、夜叉王ガイ役・子安武人さん、迦楼羅王レイガ役・井上和彦さんによるスペシャルメッセージ動画も公開中です。こちらもお見逃しなく。

〈撮影協力:シアタースプラウト(TheaterSPROUT)

《文章書く彦》
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