『天穂のサクナヒメ』は、当時の最新ゲーム機「PlayStation 5」と同日の2020年11月12日に発売されました。
新型ゲーム機の発売にはいつも大きな注目が集まるため、相対的に『天穂のサクナヒメ』は影に隠れてしまうのでは……と思われましたが、この推測はまったく当てはまらず、SNSでは『天穂のサクナヒメ』を遊んだプレイヤーからの感想や賞賛が飛び交い、存在感を示します。
その後も多くのユーザーから関心を集めた『天穂のサクナヒメ』は、2024年3月時点で累計出荷本数が150万本を突破。インディーゲームながら大きなヒットを飛ばし、TVアニメ化も実現するなど、活躍は留まるところを知りませんでした。
その勢いはゲーム方面にも広がり、スマホ・PC向け『天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~』(以下、『ヒヌカ巡霊譚』)が、2026年2月5日に正式サービスを開始しました。
『ヒヌカ巡霊譚』は、『天穂のサクナヒメ』の魅力を受け継ぎつつも、まったく同じジャンルのゲームではなく、独自のスタイルやプレイ感を構築。共通する部分もある一方、まったく異なるゲーム体験を提供してくれます。
しかし、『天穂のサクナヒメ』と『ヒヌカ巡霊譚』の違いがあまり分からない、という人もまだ少なくないことでしょう。両者のゲームシステムにどのような違いがあるのか、それぞれの特徴に迫ります。
■どちらもアクションだが、バトルシステムは大違い!
『天穂のサクナヒメ』と『ヒヌカ巡霊譚』には、敵と戦うバトルパートがあり、どちらもアクション性を備えています。しかし、プレイ感はもちろんのこと、そのシステムにも大きな違いがあります。
『天穂のサクナヒメ』のバトルは、サイドビュー型の横スクロールアクション。軽快なジャンプや、高所への移動も可能とする「羽衣」を駆使し、高さを活かした攻防をサクナヒメが繰り広げます。

『ヒヌカ巡霊譚』のバトルはガラリと変わり、こちらは見下ろし型のスクロールアクションです。空間が横に広がるため、敵に囲まれないよう動くなど、立ち位置を意識した立ち回りが求められます。
また、『天穂のサクナヒメ』ではサクナヒメのみを操作する形でしたが、『ヒヌカ巡霊譚』では4人パーティを結成し、そのうちのひとりを操作します。残り3人は自動的に戦ってくれるので、共闘感が味わえるのも『ヒヌカ巡霊譚』ならではです。

『天穂のサクナヒメ』はアクション性が高いため、プレイヤーのテクニックも重要です。『ヒヌカ巡霊譚』はパーティ全体の戦力を上げるRPG的な要素も重要なので、アクションが苦手な人には『ヒヌカ巡霊譚』の方が向いているかもしれません。
■「稲作」による強化にも、明確な違いが
おおまかなジャンルで分けるなら、『天穂のサクナヒメ』と『ヒヌカ巡霊譚』は、いずれもアクションRPGと言えます。アクションとRPGの比率や重要度に差はあるものの、両作品ともいずれの要素も持ち合わせています。
『天穂のサクナヒメ』におけるRPG的な要素、いわばキャラクターの強化方法はいくつかあり、一番ストレートな方法は武具による戦力増強でしょう。より強い武具に持ち替えることで、戦いが有利になります。
作中で行う「稲作」で得られる恵みが、豊穣神であるサクナヒメをよりパワーアップさせます。この稲作と武具が、『天穂のサクナヒメ』における強化手段です。

『ヒヌカ巡霊譚』にも稲作の要素があり、強化と結びついています。ただし、『ヒヌカ巡霊譚』には様々なプレイアブルキャラクターがいるため、恵みがそのまま力になる形ではなく、実りの結果である「米」を、武具のように装備して強くなります。
加えて、ガチャや配布で手に入る「心想神画」も、キャラクターを強化する方法のひとつ。また、パーティに1体つけられる「稲の精霊」でも戦力をアップできます。

『天穂のサクナヒメ』は稲作を通じてレベルアップするような形でしたが、『ヒヌカ巡霊譚』の場合は、稲作によって米を作り、その米がステータスを増強させる役目を担います。キャラクターを強するる要素だけ見ても、両者の違いは明白です。












