
3月11日から両国国技館にて、格闘ゲーム『ストリートファイター6(以下、スト6)』の世界一を決める大会「CAPCOM CUP 12」が開催されました。
3月14日にはTop16から決勝戦までの試合が行われ、日本からはふ~ど選手や板橋ザンギエフ選手らを含む6名が出場したほか、ドミニカ共和国のMenaRD選手や、前大会準優勝でチリ出身のBlaz選手など、世界中から名だたる強豪プレイヤーが集結。優勝の座をかけて対決しました。
激戦の末、優勝を飾ったのはGood 8 Squadに所属するさはら選手。前大会に続き、日本人プレイヤーが世界王者となる結果となり、優勝賞金の100万ドル、「CAPCOM CUP 13」の出場権、「Esports World Cup(EWC) 2026」の招待券を手にしました。本稿では、今年も白熱した戦いが繰り広げられた「CAPCOM CUP 12」の現地の様子と、チャンピオンのさはら選手に向けて行われたメディア合同インタビューの内容をお届けします。
◆決勝に向けて高まる熱気…Leshar、MenaRDがまさかの敗退
TOP16では、日本からふ~ど選手、さはら選手、ひぐち選手の3名が勝ち残る一方、ももち選手やLeshar選手、MenaRD選手などが敗退し、優勝候補とも言えるプレイヤーが次々とトーナメントから姿を消す波乱の展開に。会場の両国国技館ではTOP16の段階から実況の声をかき消すほどの声援が響き渡るなど、世界大会ならではの熱戦が繰り広げられました。
TOP8初戦では、ふ~ど選手とBlaz選手が対戦。ふ~ど選手のエドが果敢に攻め込む展開で試合がスタートしますが、Blaz選手もサガットのタイガーショットを軸に間合いをコントロールし、一進一退の攻防が続きます。試合は両者4-4のフルセットまでもつれる接戦になる中、最後はBlaz選手がクリティカルなコンボを決めて勝利し、準決勝進出を決めました。



一方でさはら選手は、先日Crazy Raccoonに所属することを発表したDual Kevin選手と対戦し、5-3で勝利。これにより準決勝はBlaz選手 vs さはら選手に決定。もう一方のトーナメントでは、ひぐち選手とKilzyou選手が準決勝へと勝ち上がりました。

準決勝のBlaz選手 vs さはら選手は、両者が慎重に間合いを管理するハイレベルな立ち回りが続く試合展開に。白熱した戦いにコンボミスも起こるなか、さはら選手のエドが画面端での攻めを起点に主導権を握ると、Blaz選手はその猛攻をしのぎきれず。最終的に5-3でさはら選手が勝利し、前大会の準優勝者をプロ歴1年目のルーキーが破る驚きの結果となりました。

もう一方の準決勝では、ひぐち選手のガイルと大会当日に誕生日を迎えたKilzyou選手が対戦。両者が握手するドラマチックな展開からの試合となりますが、Kilzyou選手がキャミィと不知火舞を使い分ける柔軟な戦術で、リードされていたラウンドを逆転し、スコア5-4の接戦を制して決勝へと駒を進めました。
これにより決勝戦は、日本のさはら選手とフランスのKilzyou選手による対決に。最後のマッチアップはエド vs 舞、キャミィという2025年のスト6を代表するかのような試合となりました。

◆プロ1年目の「さはら選手」がCC12王者に!
決勝では両者が真剣な表情で対峙するなか、序盤からさはら選手が主導権を握る展開に。さはら選手は、エドの高い攻撃力と画面端での圧力を武器にラウンドを重ね、着々と優位を築いていきます。最終的にスコア5-1でさはら選手が勝利。前大会に続いて日本人のプレイヤーが世界大会の頂点に立つ結果となりました。
そして、さはら選手は優勝賞金の100万ドルを獲得。さらに、「CAPCOM CUP 13」の出場権、EWC2026の招待券を得ました。なお、EWC2026の招待券は、準優勝のKilzyou選手、ひぐち選手との3位決定戦に勝利したBlaz選手、4位のひぐち選手らも獲得しています。








◆ 優勝を果たした“さはら選手”にインタビュー!―「Blazくんとの試合が一番大変だった」

――まず、優勝した今の率直な気持ちをお聞かせください。
さはら: もう本当にうれしいです。ただ、まだ夢じゃないかみたいな感じで、ちょっとふわふわしています。
――グランドファイナルを振り返って、試合の感想を聞かせてください。
さはら: 全試合、あまり覚えてないですね。とにかく勢いで行こうという感じで試合に臨みました。
――今日はエドを使う選手が多かったと思いますが、ご自身のエドの強みや特徴はどこにあると思いますか。
さはら: 他のエド使いよりも、かなり前に出て戦うスタイルだと思います。ふ~どさんの影響で前に出る意識はありますが、それ以上に自分は前に出て戦っているんじゃないかなという感じですね。
――トーナメントでは、エドを倒した選手と対戦する場面もありましたが、それは有利に働きましたか。
さはら: 有利には働いたと思います。エドってフリッカーとか強い技が多いんですけど、それに対してどういう対処をしているのかを事前に見られたのは大きかったですね。そのおかげで戦いやすくなった部分はあると思います。
――Blaz選手との試合が印象的でしたが、何か対策していたことはありましたか。
さはら: Blazくんとはランクマッチで結構当たっていたので、そのときの癖とかを含めて対策していました。サガット戦というよりは、Blazくんがどういう動きをするのかを意識していましたね。結果的に、その読みがかなり刺さったという感じです。
――今回の大会に向けて、取り組みを変えたことはありますか。
さはら: 大きく変えたわけではないんですが、うまい人のプレイを見るようにはなりました。あとはいつも通り、たくさんプレイするという感じですね。
――トーナメントで一番大変だと思っていた相手と、実際に一番苦しかった試合を教えてください。
さはら: 事前にはエド使いが多く来るだろうと思っていて、実は自分はエド戦があまり得意じゃないので、そこが大変かなと考えていました。実際に一番苦しかった試合は、やっぱりBlazくんとの試合ですね。緊張もあってミスも出ましたし、あの試合が一番大変だったと思います。
――決勝ではKilzyou選手が途中でキャミィにキャラクターを変えましたが、そのときはどう感じましたか。
さはら: 休憩中に「試合の途中でキャラを変えることがある」というのは見ていたので、ある程度は心構えしていました。ただ、キャミィ戦自体はあまりやれていなかったので大丈夫かなとは思いましたが、勢いのまま行けたという感じです。
――現在の自分の実力をどう考えていますか。
さはら: 今が最強かと言われると、まだ全然だと思います。強い人もたくさんいますし、置いていかれないようにこれからも頑張っていきたいです。
――今、一番感謝を伝えたい人はいますか。
さはら: ガチくんですね。本当に背中で語ってくれる存在で、いろんな場面で助けられてきました。今の自分があるのはガチくんのおかげだと思っています。
――準決勝のひぐち選手 vs Kilzyou選手の試合を待つ間、どちらが来ると予想していましたか。
さはら: 正直、どちらが来てもおかしくないと思っていました。とりあえず試合を見ながら構えていた感じですね。
――昨年や一昨年の優勝者はプロシーンから離れるケースもありましたが、今後についてはどう考えていますか。
さはら: 自分はまだプロ1年目なので、これからも続けていきたいと思っています。
――優勝賞金の使い道は考えていますか。
さはら: 正直、優勝するとは想像していなかったのでまだ考えていないんですが、家族に何か買ってあげられたらいいなと思っています。
――最後に、ファンの方へ一言コメントをお願いします。
さはら: 会場だったり、SNSだったり、いろんな形で応援していただいて、本当に力になりました。たくさんの応援ありがとうございました。
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