日本のコスプレイヤーの海外進出が活発化しています。特に台湾の同人イベント「Fancy Frontier(通称、台湾FF)」への参加が急増中です。 2026年2月6日から8日に開催された「Fancy Frontier 46」では、えなこさん、伊織もえさん、シスルさん、月海つくねさんら日本の人気コスプレイヤーが台湾に集まり、大盛況でした。
日本人コスプレイヤーが台湾FFに殺到する理由
台湾FFには香港、韓国、東南アジアからもコスプレイヤーが集まりますが、海外勢では日本人参加者が最多です。台湾では日本人コスプレイヤーの人気が非常に高く、囲み撮影の楽しさ、サークル訪問のファン熱量、新規フォロワー獲得のチャンス、現地カメラマンのマナー良さが魅力です。 親日的な台湾旅行を兼ねて満足度が高いため、次々と参加者を引きつけています。

しかし、そんな成功の裏には台湾カウントマンの存在があります。
カウントマンとは?台湾カメラマンの献身サービス
カウントマンとは、日本人コスプレイヤーを献身的にサポートする台湾カメラマンのことです。言葉や撮影ルールがわからない日本人に対し、囲み撮影の形成とカウントダウン、ファン2ショットのアテンド、通訳兼サークル売り子手伝いまで行います。 現場では日本人コスプレイヤーが歩くだけで助けが現れるほどで、その献身性に心打たれます。
なぜ無料で手伝う?囲み撮影文化の裏側

台湾のコスプレ撮影は日本のような列に並んで順番に撮影ではなく、カメラマンが一斉に囲む撮影が主流です。 カウントマンは囲み撮影までを仕切る見返りに、1対1撮影のチャンスを得ます。時には通訳を兼ねて日本人コスプレイヤーのサークルの手伝いをすることもあります。
日本人コスプレイヤーは台湾で非常に人気のため、有名コスプレイヤーとカウントの交渉をしたり、困った人を積極的に探したりする人を現地で見かけます。 今ではカウントマンごとにチームができ、専属のように懇意にする日本人コスプレイヤーができており、カウントマンの新規参入のハードルが上がっています。これは日本人へのリスペクトと囲み文化が融合した独自の光景で、毎回取材してきました。


最高峰カウントマン“じゅりあん・しょう”に迫る

数多くのカウントマンの中でも先駆者「じゅりあん・しょう」は、日本人コスプレイヤーから厚い信頼を得ています。


2025年夏の「台湾FF45」では、えなこさんの囲みカウントを任され、「台湾FF46」では月海つくねさん、白田まいさん、猫田あしゅさんをはじめとする複数の日本人コスプレイヤーをチームで同時アテンドしました。




彼のスタイルはエンタメ特化で、カウントダウンを盛り上げてカメラマンのモチベを高めます。日本語・英語堪能、リーダーシップ、ユーモアのセンスに加え、突発問題解決能力が抜群です。
じゅりあん・しょうが直面した大きなトラブルと解決方法
密着取材時2つのトラブルが発生しました。
トラブル1: ファン誘導の危機を主催者交渉で解決
日本の人気コスプレイヤーのファンは台湾でも非常に多く、直接ブース前に並ぶと通路を塞いでしまいます。そのため、事前に別の場所で待機列を確保し、順番に移動させる流れが必須。しかし、場所の確保はコスプレイヤーのファンによる場所の確保競争が激しく白熱しがちです。合わせて、当初確保していた待機場所がファンたちの勘違いの移動もあって消失。ファンが散り散りになってしまいました。


そんな状況下でも、じゅりあんは焦らずにイベント運営スタッフにホール外のスペース使用を交渉。この交渉は混雑を避けたいスタッフのサジ加減に寄る所が大きく、コミュニケーションのやり方を失敗したら許可は下りなかったでしょう。 結果OKを得て、散り散りになったファンを整理整頓。トランシーバーでチームスタッフと連動し、外待機から順番にサークルブース前まで移動する動線を確立しました。その間も、他のアテンドコスプレイヤーのサークルを忙しなく回り、配置スタッフとの連携を維持し続けます。
トラブル2: 衣装トラブル時、カメラマン離脱を10分防ぐ秘策
イベント最終日、日本人コスプレイヤーの囲み撮影の誘導でカメラマンがスタンバイOKのタイミングで、衣装トラブルが発生。周囲に人気コスプレイヤーが多いため、いつ戻るかわからない状況でカメラマン離脱の危機が生じました。通常1分で離脱してもおかしくない中、じゅりあんは自分のトークやコスプレイヤーの紹介で10分近く繋ぎ止めました。

この成功は彼の人柄と、これまでカメラマンたちにスムーズな撮影環境を提供してきた実績によるものです。余裕のない状況でもカメラマンのモチベーションを保ち、離脱を防ぎました。
未来: カウントマン戦国時代へ!参加コスプレイヤーへのアドバイス
台湾で日本人の活躍が増すほどに、カウントマンも目立つようになります。台湾カメラマンはマナーが良いですが、チケット不要の撮影エリアであって誰でも入れるため、ローアングル撮影やコスプレイヤーへの粘着行為も一部見られます。 カウントマン同士による、ある種の日本人コスプレイヤー争奪戦も起きるため、人の見極めが重要です。

「台湾FF」参加予定の方は、じゅりあん・しょうのような知名度が高い人に打診したり、既存コスプレイヤーからの紹介をおすすめします。良い思い出を!
台湾カウントマン:じゅりあん・しょう(X:@Shao_88129)
撮影:乃木章(X:@Osefly)














