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抜群のテンポの良さ!初心者も遊びやすくなった『カルドセプト ビギンズ』―体験会で感じた「よりテンポよく、より簡単に、より分かりやすく、より親しみやすく」

10年ぶりの新作となる『カルドセプト ビギンズ』。テンポよく、そして遊びやすくなった本作の工夫を紹介します。

ゲーム Nintendo Switch 2
抜群のテンポの良さ!初心者も遊びやすくなった『カルドセプト ビギンズ』―体験会で感じた「よりテンポよく、より簡単に、より分かりやすく、より親しみやすく」
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発売元のネオス本社会議室にて体験会が行われた

筆者が『カルドセプト』シリーズを遊び始めたのは『カルドセプトDS』からでしたが、当時どっぷりとはまり、自分で企画してオフライン対戦会なども開催していました。その時に集まってくれたあるセプター(『カルドセプト』ファンはプレイヤーをセプターと呼びます)の方に、「他にはどんなゲームが好きなんですか」と聞いたとき「『カルドセプトDS』が終わったら、次に出る『カルドセプト』を遊びます」と言っていたことをよく覚えています。(なお、筆者は縁もあり、3DS版に周辺スタッフとしても参加しています

そのぐらい、『カルドセプト』というシリーズはプレイヤーを夢中にさせるゲームでした。その『カルドセプト』最新作『カルドセプト ビギンズ』が、3DS版『カルドセプト リボルト』から10年の時を経て、2026年7月16日に、ニンテンドースイッチ、ニンテンドースイッチ2にて発売されることになりました。(2026年内にSteamでも配信予定です)

それに先駆けてネオス本社で行われた、ストーリーモード最序盤のチュートリアルと2つのマップがプレイ可能だった体験会の様子を本稿ではお届けします。

分かったことを簡単にまとめるならば、序盤のCPU戦であっても、筆者も久しぶりである『カルドセプト』がすごく楽しかったことは言うまでもなく、さらにこれまでのシリーズと比較してテンポがよく、分かりやすく、初心者の人でもすぐに楽しく遊べそう、という純粋な期待でした。

今回の試遊では、基本的には初期デッキを用いて遊んでいることもあり、最終的な戦略性がどうなるかといったゲームバランスの部分を子細に語ることはできませんが、『カルドセプト ビギンズ』がより多くのプレイヤーを獲得するべくいかなる工夫を凝らしているかを中心に紹介していきます。

◆モノポリーと対戦カードバトルを融合した名作『カルドセプト』シリーズ

ボードゲームと対戦型カードゲームが融合した戦略性の高いゲーム

そもそも『カルドセプト』とはどういうゲームなのか。簡単に言えば、『モノポリー』や『いただきストリート』のような、サイコロを振って、自分のコマが盤面のマス目を進み、止まったところの物件を購入するボードゲームと、デッキ構築型の対戦カードゲームを組み合わせたようなゲームです。

プレイヤーはサイコロを振って盤面を回り、止まったマス、ゲーム内で言うところの「土地」を手に入れるのですが、直接購入するのではなく、クリーチャーを召喚して支配します。どんなクリーチャーを召喚できるのかは、あらかじめ組んでおいたデッキ、『カルドセプト』シリーズではこれをブックと呼びますが、ブックの中に選んでおいたカードが自分のターンに配られ、その中のクリーチャーカードを使うということになります。

支配した土地を領地と言い、領地に魔力を注いでレベルアップ

この支配した土地に他のプレイヤーが止まると、本作のルール上でお金の代わりとして使われている「魔力」を奪うことができ、また土地に魔力を注ぐことでレベルアップして、より高い魔力を奪えるようにもなります。土地に止まったプレイヤーは一方的に魔力を奪われるだけではなく、自分のクリーチャーを召喚し、戦闘によって土地を奪うことも可能です。

カードにはクリーチャーの他にも、戦闘を有利にする装備や、サイコロの目を操作したり、直接魔力を手に入れたりと、様々なものがあります。カードの効果を駆使して自分の土地を確保し、それをレベルアップして、最終的には決められた目標魔力を目指す、というゲームになります。人によって使うカードが違い、それによって戦略も様々になるのがモノポリーなどとの大きな違いであり、カルドセプトの醍醐味でもあります。

◆抜群のテンポアップ

砦ボーナスや周回ボーナスがたっぷりもらえる

まず触れておきたいことは、ゲームのテンポがとても速くなっていることです。これに大きくかかわっているのは、砦ボーナスや周回ボーナスといったマップを周ることで得られる魔力の増加、そして土地を連鎖(土地には火や水といった属性があり、同じ属性の土地を複数支配することで連鎖が起こり価値があがります)したり、レベルアップした時の倍率があげられます。

これによって、序盤に魔力が足らずにクリーチャーが設置できない、スペルもなかなか使えない、何とか耐えて周回して、という時間があまり起こらず、手札にカードがあればどんどんそれを使ってゲームを進めやすくなっています。

当然、土地のレベルアップもしやすいということになり、高額の土地を奪い合う緊迫した後半戦も早く訪れることになります。結果、ゲーム全体のテンポが大幅にアップすることになるでしょう。

◆カジュアルに遊びやすくなったゲーム性

序盤しか遊んでいないため、攻略が進んだプレイヤー同士の対戦でどうなるかは言えませんが、基本的には、しっかり周回して、クリーチャーを配置、土地を連鎖して、レベルアップ、という基本の戦術がパワーが大きくなるので、特にストーリーモードなどでは初心者がカジュアルに遊びやすくなるものと考えられます。

40枚になったことで、シリーズファンも新たなブックを開発する楽しみが生まれそう

ブックは従来の50枚から40枚になりました。カードの総数が減ることで、入れるカードの厳選がより重要になるといったこともあると思いますが、基本的には自分の欲しいカードが手に入る確率が増え、考えていたことが実現しやすくなるでしょう。初心者が分かりやすいコンセプトで組んだブックを使うのは、比較的やりやすくなりそうです。

細かなステータスまで、いつでも確認が可能

また、遊びやすさの向上は随所に施されています。例えば対戦相手のカードは、効果やステータスなどの細かい数値も含めていつでも確認することができます。

属性などが色で表示されて簡単に分かる

マップは通常の表示のほかに、クリーチャーモードがあり、一目で属性やステータスを分かりやすく表示することもできます。土地が連鎖した時や、あるいは奪われて連鎖が少なくなった時には、土地の価値がどう変化したのか倍率が表示されます。土地をレベルアップすると、土地がせりあがって、ビジュアルで高レベルの土地が分かりやすくなりました。

ランキング変動が分かりやすく表示

さらに細かな部分をいえば、相手の魔力を奪ったり、連鎖やレベルアップで土地の価値があがって、総魔力が変動した時には、分かりやすくランキングが表示。またそのように魔力が変動した場面では、拍手や喝采で祝福してくれるのも、細かいながらも、ゲームを楽しみやすくなる工夫と言えるでしょう。

ラストスパートがかかると、緊張感が走る

終盤、あとは城にゴールさえすれば勝利できるというところまで魔力が溜まると「LAST SPURT!」と教えてくれます。ゲームクリア後には魔力変動のグラフが表示され、連鎖を獲得したタイミングなど、大きくゲームが動いたポイントをわかりやすく教えてくれます。

シンプルな基本のルールを押さえれば進めやすく、情報類は閲覧しやすく、ゲームの盛り上がりが分かりやすい作りになっていると言えるでしょう。

◆驚愕の2倍速&オートプレイ

オートの2倍速は圧倒的手軽さ

これだけでも十分に、従来よりもテンポよく、そして遊びやすくなっていると言えますが、さらに筆者が驚いたのは、1.5倍モード、そして2倍モードでした。ゲームスピードそのものを1.5倍、あるいは2倍にすることができ、高速でゲームが進んでいきます。ストーリーモードはもちろん、対人戦でも使うことができるということで、ゲームに慣れた上級者は、これで非常にサクサクと遊ぶことも可能です。

しかも、なんと今作にはオートプレイというモードがあり、自分のブックをAIに使わせて対戦することができます。簡単に使い道を思いつくのは、カード集めでしょう。筆者は対人戦だけでなく、CPUと遊ぶことも大好きだったので、カードを集めながらマップをぐるぐると周回するのも楽しいと思っていますが、早くカードを集めて対人戦をどんどんやりたい人もいるでしょう。AIに任せてもだいたい勝てそうだというブックが組めれば、2倍速で勝手に対戦させてカードを集めていく、なんてこともできてしまいます。

オートはプレイ中に発動、解除ができるので、例えば最初のほうはCPUに任せておいて、大事な場面だけは自分で操作して、なんていう半オート的な遊び方もできるようです。また、友達との対戦においても、それぞれブックだけは自分で作って、プレイは完全にCPU任せて眺めて遊ぶなんてこともなかなか面白いかもしれません。

◆次世代に繋ぐ『カルドセプト』は――校庭1周から

チュートリアルは分かりやすく丁寧

体験をして1番に感じたのは、とにかく新しい人に遊んで欲しいということでした。チュートリアルは、学園物のストーリーで、校庭を盤面とし、サイコロを振って1周するという、ゲームを知っている人には当たり前すぎるところから丁寧に始まります。よりテンポよく、より簡単に、より分かりやすく、より親しみやすく、そのために工夫を凝らした新しい『カルドセプト』であると感じました。過去作を遊んでいたセプター達はもちろん、この試みによって新しいプレイヤーにも本作の魅力が届くことを願ってやみません。

しかし、関係者に見守られながら2時間近くひとりで『カルドセプト』をするというのは、大変な取材でした。装備制限があるのをうっかり見落として侵略に失敗した時は恥ずかしくて恥ずかしくて……。



※UPDATE(2026/3/27 13:24):Steam版発売日についてを修正しました。コメント欄でのご指摘ありがとうございます。

《田下広夢》
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