2026年6月6日から8日にかけて開催された「Summer Game Fest: Play Days 2026」にて、セガが『STRANGER THAN HEAVEN』のプレイアブルデモを出展しました。
本稿では、近年の『龍が如く』シリーズとは一線を画す、血みどろで荒々しい戦闘システムについて紹介します。
2027年1月15日発売予定の『STRANGER THAN HEAVEN』は、のちに東城会を創設することになる日系アメリカ人の主人公・大東真の半生を、近代化していく日本と戦後復興という激動の時代背景と共に描く壮大なアクションアドベンチャーです。全5つの時代と5つの都市を舞台に物語が展開されます。

今回のデモ版では、「1915年の小倉(初級)」「1929年の呉(中級)」「1943年のミナミ(上級)」の3つのステージが選択可能でした。プレイ前に基本操作のレクチャーを受け、いざデモ台へ。使用デバイスはXboxコントローラーのため、以下の説明はXboxコントローラーのレイアウトに準拠しています。
大東真の左右の手足を使いこなせ!
本作の戦闘システムは非常に独特です。最大の特徴は、大東真の「左半身」と「右半身」をプレイヤーが独立して操る新しい操作体系にあります。

左半身の操作はLバンパーとLトリガー、右半身はRバンパーとRトリガーに割り当てられています。例えば拳での攻撃なら、Rバンパーで右手の弱攻撃、Rトリガーで右手の強攻撃といった具合です。攻撃を組み合わせればコンボに繋がり、長押しで溜め攻撃への派生も可能です。
この左右の仕組みは攻撃だけでなく、ガードや回避にも適用される重要要素です。特にガードは攻略の鍵となります。


ガードはボタン(デモ版ではB)の押しっぱなしで発動しますが、敵の攻撃方向に合わせてタイミングよくLまたはRバンパーを入力するとパリィが成立します。パリィに成功すれば敵がよろめいて追撃のチャンスが到来。そこから左右トリガーの同時押しで強力な特殊攻撃を叩き込めます。
ガードはスタミナを消費し尽きるとダウン状態になります。ダウン中も振り下ろし攻撃の回避は可能なので、スタミナ回復までは回避に専念しましょう。一方、敵のスタミナを削り切れば特殊攻撃のチャンスとなります。

直立時の回避も左右のバンパーで方向を選択可能です。敵の攻撃に合わせてジャスト回避を決めれば即座に特殊攻撃の追撃チャンスが生まれます。特殊攻撃は周囲への怯み効果もあるので集団戦では非常に重要だと実感しました。
いざ実践! 左右のシステムを習得する快感

この新しいシステムに慣れるべく、まずは初級の「1915年の小倉」へ。日系アメリカ人である大東がサンフランシスコの密輸船から辿り着いた最初の街です。若き大東の日本語が片言である点など、細かな演出も光ります。

大正ロマン漂う街角でチンピラに絡まれ初の戦闘がスタート。いきなり1vs4の集団戦となりましたが、敵の弱さに助けられつつ操作を確認しながら乱闘を繰り広げました。
武器はYボタンで拳、包丁、バールに切り替え可能です。拳と包丁は射程が短いものの出が速い速攻型、バールは出が遅い分、威力と怯ませ性能が高い設定でした。製品版では武器種が増えるとのことで、自分好みの戦い方が期待できそうです。

雑魚敵の掴み攻撃で腕を拘束された際、もう片方の手で反撃し二人同時にノックダウンさせるなど、左右独立した操作システムが活きる場面も多く、非常によく練られていると感じました。
奥深い戦闘の醍醐味を教えてくれる良ボス
操作に慣れたところで中級をスキップして上級の「1943年ミナミ」へ挑戦。そこで待ち構えていたのは、刀を携えた上半身裸のボスです。

このボスが冗談抜きに強い! 日本刀の一撃で体力を大きく削られるうえに多彩な攻撃モーションを完備。初回はあっさりゲームオーバー。 何度も挑んでようやく体力を半分ほど削れるようになるとボスの攻撃に変化があり、体力が減ると繰り出してくる即死級の投げ技は体力を一気に7割ほど奪うので何度も倒されました。

回復アイテムは「時間経過で回復するもの」と「一気に回復するもの」の2種。ガブ飲みしながら挑みますが、不慣れなBボタンでのガード誤爆などもあり敗北を重ねます。周囲の他誌ライターとも攻略法を相談し合うほど熱が入りました。会場スタッフの「倒せた人は少ない」という言葉もゲーマー魂に火をつけます。

ただ誤解しないでいただきたいのは、このボスは決して理不尽な強さではありません。動きをよく観察すると左右からの攻撃をガードし、パリィを決める重要性を教えてくれる教官のようなデザインです。倒されるたびに「次はこうしよう」「あそこは反省」「今回はうまくいった」という希望と成長を実感でき、戦うほどに没入していきました。

そして、ある事実に気づきます。ガードは押しっぱなしでも攻撃に合わせてバンパーを押すだけでパリィが発動するのです。ガード解説の項目で触れた内容ですが、デモプレイ中にようやく気がついたとても大切な事実です。 ボタンを同時押しする必要はないと理解しコツを掴んだ瞬間、ボスの攻撃を華麗に捌けるようになり、遂にトドメの一撃を叩き込みました。勝利した瞬間、思わずガッツポーズをしたほどです。
一度クリアしてからはノーダメージで倒せるほどに上達。プレイヤーの壁として確かな成長を実感させてくれる良ボスでした。

その後の「1929年の呉」も体験しましたがこちらは小倉に大型の雑魚が追加された程度で被ダメも大したことありません。結局ボスとの戦闘があまりに楽しかったため、残り時間はすべてミナミのボス再戦に費やしてしまいました。
少し気になった点
非常にハマった一方で、以下の2点は気になりました。
一気に距離を詰める技の不足: 敵との距離がある場合、大東の動きは遅く、テンポが悪く感じます。回避の前入力でも移動は可能ですが、距離調整が難しくモーションも少し重いです。
ロックオン機能の不在: 集団戦で狙った敵に攻撃を集中させるのが難しく、1vs1でも空振りをして明後日の方向を向いてしまうことがありました。特に密着している際は顕著でした。
以上が気になった点ですが、これらは慣れで解消できる範囲の懸念かもしれません。それを補って余りある左右のシステムを操る快感が勝っています。

筆者は当初はスヌープ・ドッグや2Pacまで出演する豪華キャストに目を奪われていましたが、戦闘システムの奥深さを知り発売への期待がさらに高まりました。
『STRANGER THAN HEAVEN』はPS5/Xbox Series X|S/Windows(Steam、Microsoft Store)向けに2027年1月15日に発売予定です。発売初日よりGame Passに対応します。















