バンダイナムコエンターテインメントは、テレビアニメ「BLEACH」の新作スマホ向けゲーム『BLEACH Mirrors High(以下、『ミラハイ』)』のクローズドβテスト(CBT)を実施しました。
『ミラハイ』は、バンダイナムコエンターテインメントが手がける「護廷十三隊体験アクション」です。原作者・久保帯人先生も制作協力・キャラクター原案・キャラクターデザインとして関わっており、プレイヤー自身がオリジナルの死神として「BLEACHの世界観で生きる」という体験を前面に押し出した作品です。
今回のCBTでは序盤のストーリーやバトル、アバターや斬魄刀のカスタマイズなどを体験できたため、本記事ではプレイ内容をもとに、本作がどのようなゲームなのかを紹介していきます。
◆「千年血戦篇」後を舞台にした新たなストーリー


『ミラハイ』はチュートリアルとして「黒崎一護」と「朽木ルキア」が対立し、お互い卍解を使用する激しい戦いが繰り広げられるアニメ映像からスタート。「二人にいったい何があったの?」と困惑していると、場面が切り替わり謎の呼びかけに応え、空座町で主人公の「右島志燐(みぎしま しりん)」or「佐鳴白祢(さなり しらね)」が目覚めるシーンから物語がはじまります。


同時に「尸魂界(ソウルソサエティ)」から、死神見習い「珠輪那生(じゅりんな なる)」「半藤ギロ(はんどう ぎろ)」「時島まいこ(ときしま まいこ)」が、虚の昇華・滅却を行う現世巡回研修として空座町に赴きます。人間の女性を襲っていた虚「ワイルドラット」と交戦しますが、原作の「グランドフィッシャー」のように女性の姿をした疑似餌だと気づかず、不意打ちを受けて窮地に追い込まれてしまいます。


戦いに引き寄せられるように現れた主人公は、3人をかばうようにワイルドラットの前へ飛び出します。しかし、ただの人間では虚に太刀打ちできず、たちまち絶体絶命の危機に陥ってしまいます。死神見習いたちは、黒崎一護が死神代行となった経緯を思い出し、斬魄刀を主人公の胸に突き刺して死神の力を譲渡することを決断。力を得た主人公はワイルドラットを撃退しますが、その直後から3人は、まるで以前から主人公を知っていたかのような反応を見せるようになります。


力を使い果たして気を失った主人公が次に目を覚ましたのは尸魂界。そこで「選ばなかった方の主人公」と再会を果たします。どうやら主人公はもともと死神だったものの、記憶を失ったまま現世をさまよっていたようです。そして一人前の死神となるため、死神養成学校「真央霊術院」へ再び通うことになる……というのが、CBTでプレイできたストーリーのあらすじです。

本作の舞台となるのは、7月25日より放映中のアニメ「BLEACH 千年血戦篇-禍進譚-」でも描かれている「千年血戦篇」後の物語です。一護たちが壮絶な戦いを乗り越えたあとの世界を描く完全新作ストーリーで、既存のエピソードをなぞるだけでは終わらず、「戦いのあとはどうなったのか」というファンが気になっていた時間軸を扱っていることも魅力です。

そして『ミラハイ』はプレイヤーが物語の主人公で、シリーズファンなら一度は思い描いた「もし自分が死神だったら」という想像を体験として落とし込んでいます。主人公自身も「なぜ記憶を失っていたのか」「なぜ現世をさまよっていたのか」「そもそも何者なのか」といった数々の謎の中心にいる存在で、正式リリース版で物語の続きを早く確かめたくなるような、先の気になるストーリーでした。


もちろん、冒頭に登場した黒崎一護や朽木ルキアをはじめ、空座町を舞台としたCBT範囲のシナリオでは浦原喜助が姿を見せたり、「ドン・観音寺」のポスターが貼られていたりと、原作とのつながりを感じさせる演出も満載。さらにワイルドラットの疑似餌や主人公が死神の力を得るまでの経緯など、「BLEACH」序盤の展開をオマージュしつつ、新たな物語として再構築したようなシナリオも印象的でした。
◆カードの戦略性とスタイリッシュさが売りのバトル
ストーリーと並んでゲームの中心になるバトルは、リアルタイムアクションとカードシステムを組み合わせたスタイルで、3人編成の“スピード感と戦略性が融合したスタイリッシュバトル”が売りです。フリックで敵に接近し、手札の「技カード」を選択することで技が発動。技カードには「アーツ1」「アーツ2」「スキル」「チェインアタック」「必殺技」が設定してあります。

新たなカードを引くには画面をタップしてドローゲージを最大値まで溜める必要があり、適宜パーティーメンバーへの交代や左右へのフリックで敵の攻撃を回避することが可能。チェインアタックを選択すると連携攻撃をしながら、別のキャラクターに変更できます。ターン制コマンドバトルともアクションゲームとも異なり、リアルタイムで状況を判断しながら戦うアクション性とカードバトルの戦略性のバランスがよいシステムに仕上がっていました。

アーツには「強撃アーツ(赤)」「奇襲アーツ(緑)」「射撃アーツ(青)」の3種類があり、赤は緑に強い、緑は青に強い、青は赤に強いという相性が存在。また敵も味方同様にアーツを使用するため、そのときに相性の強いアーツをヒットさせると「カウンターヒット」、同じ種類のアーツをあてると「競り合い」が発生します。

さらにお互い1枚ずつ技カードを選択し、その相性で競り合いの勝敗をつけるため、常に複数の技カードを備えておくと対応しやすいでしょう。各キャラクターによってどの種類のアーツが多いかは偏りがあるため、マルチな状況に対応するために所持している技カードの種類でキャラクターを選定するなど、パーティー編成の仕方にも個性が出そうです。

技カードをあてて「ブレイクアタックゲージ」を溜めて「ブレイクアタック」を使用すると、敵がブレイク状態に移行。その状態でさらに技を命中させると「ソウルドライブゲージ」が上昇し、パーティー全員で連携する「ソウルドライブ」が発動するなどの要素もありました。

また「BLEACH」の世界には「斬術」「白打」「歩法」「鬼道」という4つの戦闘体系が存在し、鬼道も「破道」と「縛道」に分類されるなど、戦いそのものに奥深い設定が築かれています。さらに、始解や卍解といった切り札も作品を象徴する要素ですが、そうした技の数々も「必殺技」カードとして落とし込まれています。


例えば、主人公が破道の三十一「赤火砲」、珠輪那生は破道の三十三「蒼火墜」を放つなど、キャラクターごとの個性や戦闘スタイルが表現されており、原作ファンとしてもバトルを通じて「BLEACH」という作品の世界観の厚みを改めて実感できました。
◆プレイヤー=主人公と思えるカスタマイズ要素
本作をプレイしていてストーリーやバトルのほかに印象に残ったのが、アバターと斬魄刀のカスタマイズです。ゲーム開始時には性別の異なる主人公から一人を選択でき、顔立ちや髪型、髪色、目元などを細かく調整できます。プリセットを選ぶだけではなく、各パーツを組み合わせながら自分好みの主人公を作れるため、「自分=死神」や「理想の主人公」というコンセプトに沿って作成できます。


そしてカスタマイズ面で一番注目したい点は、「斬魄刀」のカスタマイズです。「BLEACH」という作品において斬魄刀は単なる武器ではなく、持ち主の個性や信念を映し出す存在です。「BLEACH」ファンであれば、「もし自分が死神だったら、どんな斬魄刀を持つだろう」と想像したことが一度はあるはずです。

本作では刀身や鍔、柄などを組み合わせて、自分だけの斬魄刀を形にできます。刀身ひとつ変えるだけでも印象は大きく変わり、直線的で鋭いデザインにも、重厚感のある力強いデザインにも仕上げられます。鍔や柄の組み合わせも豊富で、細かな違いを見比べながら試行錯誤しているだけでも楽しい時間でした。


ここまでプレイして感じたのは、本作は「原作の物語を追体験するゲーム」ではなく、「プレイヤー自身が死神になるゲーム」を目指しているということです。ストーリーでは主人公として新たに描かれる物語に足を踏み入れ、カスタマイズでは自分だけの姿や武器を作り上げるなどの要素が、コンセプトを支えるために設計されています。つまり一護たちを操作する楽しさではなく、一護たちと同じ世界で生きる楽しさを味わえることが、『ミラハイ』が目指している体験なのだと感じました。
CBTで遊べた範囲は物語の導入部にあたる部分だけでしたが、それでも今後への期待を抱かせるには十分な内容でした。正式サービスではストーリーや登場キャラクター、育成要素もさらに拡充され、プレイヤー自身の死神としての物語がどのように広がっていくのか、「BLEACH」ファンとして注目したい作品です。
『BLEACH Mirrors High』は、App StoreおよびGoogle Playにて配信予定です。詳細は公式サイトおよび公式Xをご確認ください。
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